常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

月の光

2019年09月17日 | 日記

中秋の名月は過ぎたが、ネット上ではしばらく名月の写真や話題で賑わった。李白に月光の名詩がある。この詩を吟じるのを得意とする吟士も数多い。

床前月光を看る

疑うらくはこれ地上の霜かと

頭を挙げて山月を望み

頭を低れて故郷を思う

月は離れた地にあっても同じく見える。古来、人は月を見て、今は遠くにある故郷や友人に思いをはせてきた。井伏鱒二にこの詩の名訳がある。

ネマノウチカラフト気ガツケバ

霜カトオモフイイ月アカリ

ノキバノ月ヲミルニツケ

ザイショノコトガ気ニカカル

年齢を多く重ねても、胸の内ふかく刻まれているのは、生まれたところの山河であり、子供のころの思い出である。

コメント (2)
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