春蘭
2021年04月13日 | 花
この季節、里山に自生する春蘭は人気がある。昔から愛されてきたランで、花は食用にされ、採取して自宅の庭で育てる人も多い。実から発芽せせて成長させるのが難しいため、山取りが行われてきた。自生の春蘭が貴重になってきたため採取も規制されている。薄緑の花は目だたない。ひっそりと咲くので、見つけるのも難しい。ぽつんと草陰に咲いているのはいかにも気品がある。古くから墨絵や茶器のモチーフになっていることも頷ける。
春蘭や雨をふくみてうすみどり 杉田久女
別名にほくり、じじばばなどとも呼ばれる。里山に親しんでいる人は、どこに咲いていた、など情報交換に余念がない。桜も満開から、花吹雪に移りはじめた。コロナの猖獗とは関係なく、季節は進んで行く。