常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

穀雨

2021年04月20日 | 日記
今日、二十四節季の穀雨。百穀を生ずる雨、をあらわしている。昨日、降った雨が止み、陽がさんさんとさしている。桜の花にかわって芝桜、チューリップが咲いている。穀物の苗だけでなく、百花が咲き乱れる季節でもある。ライラックの花芽が伸びて下の方で咲き始めている。この花は例年であれば5月に咲く筈だが、今年はどの花も早く咲く。もう台風が、猛烈な勢いとなって沖縄を窺っている。

北海道の「ライラック祭り」は6月であるから、列島の季節は随分地域差がある、今年は北海道の花だよりも早いのだろうか。花冷えというのは、桜の季節に寒気がやってきて、思いがけぬ寒さに見舞われるこという。リラ冷え、という季語が北海道にはあるらしい。6月になっても、北海道では寒気がやってきて、「ストーブをつけたよ」という話題があったのを昨日のことのように覚えている。今日、東京では夏日、北海道には雪という話だが、その数日前に北海道は、初夏のような気温であった。

杜甫の詩に「春夜雨を喜ぶ」というのがあるが、野菜づくりを卒業した身には農作業のない春は、やはり少し寂しい。ベランダのプランターに葱の球根を埋め、伸びてきた芽に、水やりをして寂しさを紛らわせる。

好雨 時節を知り
春にあたってすなわち発生す (杜甫)
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