寒波が居座っている。朝の気温、-3℃。近くの山も真白になる。午前中は雲間から日がさして、写真にはよい光になる。折からの強風で加茂の海岸で波の花が中継された。冬の海岸にできる波の花が、強風にあおられて雪が降るように飛散する。きのうは北海道の旭川では-29℃、大寒に入る前から記録的な寒波である。
寒波兆す雀屋根より地にはずみ 山崎ひさを
正面玄関に飾ってあったクリスマスツリーを片づける。代わって正月のしめ飾りの準備をする。義母の家の正月飾りも買う。主役は餅である。かつては家々で餅をついた。つく日も28日に決まっていた。八は末広がりで縁起がいいし、九になると苦に通ずるから避けるなど縁起をかついだ。こまかくはお供え用、輪飾り用の御幣を裁ち、店で裏白、葉つきの橙をもとめ、昆布、根引きの松、薮柑子、ユズリハなどの縁起物を用い、伊勢海老の代りに紅白の水引を使って飾り付をした家も多かった。今は、餅も飾りも出来合いの簡易なもので済ませるようになっている。
わが飾るはどこ漂ひし昆布ならむ 加倉井秋を
きょう寒波は一先ず収まるが、年末にかけてまた厳しい寒波が来るという予報だ。この正月はどんな正月になるのだろうか。