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冬の不快なものの一つは、窓や壁にを濡らす結露だ。写真は一見飾りガラスのように見えるが、ガラス戸にびっしりと付いた水滴である。多い日は、水滴取りの容器にいっぱい、ほぼ180ccほども取れる。炊事や暖房で発生した水蒸気が冷たいガラスに触れて露を結ぶ。ガラスはこのように目視できるが、壁や北側の押入れなどは知らずに結露していて、洋服や大切なものを濡らしてしまうこともある。
わが家では窓はすべて二重にして外気の触れる部分の冷却を防いでいるが、外側のガラスや窓の下の壁紙は結露の被害を受けている。対策は適度な換気も有効だが、寒い日はさすがに外気をいれるのは躊躇われる。そこで結露しやすいところにはなるべく物を置かないという、消極的な方法をとるぐらいしかない。
昔、中国から船倉に緑茶を積んでヨーロッパに輸出したが、むし暑いインド洋を通るとき、船倉に湿気ができ、緑茶が黒くカビが生えたようになって変質してしまった。しかし飲んでみると、味は違っているが、なかなか美味しいので、そのまま飲用にした。これが紅茶の始まりである。煮豆を輸送中にカビが生えて納豆ができたように、人間は思いもよらない偶然で、貴重な食材を得てきた。わが家での結露では、健康に害を及ぼすカビは生えても、食材を生み出す偶然は起こりそうもない。
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