ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

忘れてはいけないこと

2009年03月04日 22時38分09秒 | 出会い
今日、小学校時代の恩師から
懐かしいお葉書が届きました。
小学校の1・2年の時の担任の先生で、
その後も毎夏、中学の頃までだったか、
いつも決まったメンバーで
先生のお宅に遊びに行ったものでした。

先生のお宅の立派な居間で
ふざけてクッション投げをして
大切な飾り物を壊してしまったことも。
また蝉取りに近くの神社に連れて行ってもらったら
手の平サイズの巨大なクモが
びっしり木にはりついていて
ぎゃあぎゃあ大騒ぎしたことも。

厳しくて、でも誰よりも優しかった先生。
わたしたちの成長を親のように
ずっと見守って下さっていた先生。



なのに、成長するに従って次第に足が遠のき、
いつの頃からか、年賀状を交わすだけとなっていて。
その先生も、もう80の齢を幾つか過ぎられたのだとか。
今年頂いたお年賀状には
あまり先も長くないだろうから一度会いたい旨の
心細い言葉が書かれてあったのが気になっていて
先日、お便りをしたところでした。

お体の具合でもお悪いのではと、心配して書いたものの
逆に、父のことなどをお伝えしたわたしに
温かいいたわりと気遣いの言葉が
先生らしい達筆で、びっしりと綴られていました。
あまりにうれしくて、ありがたくて。

母に昔「自分一人で大きくなったような顔をして」と
よく叱られたものだったけれど
本当にその通りだと、改めて思いました。
わたしは、わたし一人でここまで来れたんじゃない。
日常にまぎれて、そんな大切なことも忘れて。

両親のこともあって今すぐは難しいにしても
先生がお元気なうちに何とか時間を作って
先生のお宅におじゃましに行ければいいのだけれど。
時間はもう、あまりないかもしれないから。
また、先生の生徒として
先生に甘えて、そして叱って頂くために。
そしてこの数十年間、ずっと見守って頂いた、
感謝の思いを、わずかでも伝えるために。

コメント
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