先日NHKのBSで録画しておいた、
カラヤン指揮、ウィーンフィル演奏の歌劇「カルメン」を
先日やっと見終わりました。
若き日のカラヤンが、彼独特の
目を閉じたままの端正な指揮で繰り出す、
ドラマチックで情熱的なカルメン。
大体の展開は知っていたけれど、
このオペラを最後まで見たのは初めて。
あれもこれも、カルメンの曲だったとは、と驚くほど
なじみのあるメロディーのオンパレードで
我が身の無知には、恥じ入るばかり。
でも、スペインを象徴するようなこれらのメロディーの生みの親、
ビゼーは、実は一度もスペインに行ったことがないのだとか。
時に想像力は、本物よりも本物の核心に迫ることがあるのかしら。
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そしてこれが、カルメンの胸元を飾り、
ドン・ホセを誘惑する時に投げつけた花、カシア。
オペラや映画では赤いバラが使われることが多くて、
実際、カルメンといえば赤いバラのイメージだけど、
原作では、シナモンの仲間の、この黄色の小花。
バラよりは、はるかに地味だけれど、
野生的で、生命力にあふれた太陽の色のこの花は
枯れても強い香りを放つと言われていて、
それを思うと、自由で放埓なジプシーの血を持ち
死んでなお、ホセを惑わすカルメンにはふさわしいのかも。
ラジオ講座の「カルメンを読む」も
いよいよドン・ホセがカルメンに篭絡され、
これから破滅への道にまっしぐら、というあたり。
3ヵ月後に佐渡裕さんがこの物語を、
どんなオペラにして見せてくれるのか楽しみにしながら、
わたしも勉強を続けていくことにしよう。
カラヤン指揮、ウィーンフィル演奏の歌劇「カルメン」を
先日やっと見終わりました。
若き日のカラヤンが、彼独特の
目を閉じたままの端正な指揮で繰り出す、
ドラマチックで情熱的なカルメン。
大体の展開は知っていたけれど、
このオペラを最後まで見たのは初めて。
あれもこれも、カルメンの曲だったとは、と驚くほど
なじみのあるメロディーのオンパレードで
我が身の無知には、恥じ入るばかり。
でも、スペインを象徴するようなこれらのメロディーの生みの親、
ビゼーは、実は一度もスペインに行ったことがないのだとか。
時に想像力は、本物よりも本物の核心に迫ることがあるのかしら。
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そしてこれが、カルメンの胸元を飾り、
ドン・ホセを誘惑する時に投げつけた花、カシア。
オペラや映画では赤いバラが使われることが多くて、
実際、カルメンといえば赤いバラのイメージだけど、
原作では、シナモンの仲間の、この黄色の小花。
バラよりは、はるかに地味だけれど、
野生的で、生命力にあふれた太陽の色のこの花は
枯れても強い香りを放つと言われていて、
それを思うと、自由で放埓なジプシーの血を持ち
死んでなお、ホセを惑わすカルメンにはふさわしいのかも。
ラジオ講座の「カルメンを読む」も
いよいよドン・ホセがカルメンに篭絡され、
これから破滅への道にまっしぐら、というあたり。
3ヵ月後に佐渡裕さんがこの物語を、
どんなオペラにして見せてくれるのか楽しみにしながら、
わたしも勉強を続けていくことにしよう。