ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

幸せの処方箋

2013年02月11日 19時13分00秒 | 健康・癒し
実はずっと以前から、メンタルヘルスや
グリーフケアに関心があったものの
心にひっかけたまま、踏み出せずにいたけど
最近、この分野に詳しい人と親しくなって
本を読んだり、セミナーに出たりしていて。

そもそもは1995年の阪神大震災のあと
来日したカナダのメンタルケアの専門家チームに
同行するボランティアをしたのが始まり。
そこで目にしたこと、聞いたこと、学んだことや
まるで空襲にでもあったかのように見渡す限り、
倒壊した家々が続く、想像を絶する光景に
わたし自身、言葉が出なくなった経験もして。

(春が恋しくて、ベランダに脱走)

先日読んだ、高木慶子シスターの
悲しんでいい-大災害とグリーフケア」には
日常生活でも、心に留めたいことがいっぱい。
例えば「折り合い」の大切さにはこんなくだりが。

人との出会いの中でもその場その場で
一番いい関係を築くよう努力すること、
自然とも、仕事とも、起こった出来事とも
心に抱えた悲しみや苦しみとでさえ、
一番いい関係をつくるための努力をすること、
そんな風に、一生懸命に築いてきた、
あらゆるものとの一番いい関係こそが
自分の手ですくい取った「幸せ」そのもの、だと。

「幸せ」は苦しみや悲しみのない人生ではなく
(たぶん、そんな人生は存在しないだろうから)
苦しみや悲しみとうまく折り合いをつけて
精一杯のいい関係を築ける人生なんだなあ。
グリーフケアは「悲嘆」の対処法だけでなく
同時に「幸せ」の処方箋なのかもしれません。
コメント
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