ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

ハーモニーの中に

2013年03月06日 21時00分00秒 | 出会い
3月6日付けの朝日新聞に載っていた
小澤征爾さんのインタビュー記事の中の
幾つかの言葉がとても心に響きました。

「美しいハーモニーのなかに、
自分の声がとけこんでいる。
そう実感することに
人生の本質のようなものがあると僕は思う」

「ハーモニーやリズムやメロディーを
他人と作り出す快感が体にしみこんでる人は、
ただソロだけ弾いてきた人より、
間違いなく音楽家としての幅が大きくなる」



どちらも「音楽」という枠を超えた
普遍的なものがあるような気がして。
人と人との関係は、時に不協和音も生むけど
時に美しいハーモニーを奏でることがあって
そのよろこびを感じることこそが
人生の本質のひとつ、なのかもしれないな。

一流のオーケストラは、どんなソリストや
個性の強い指揮者や新しいメンバーを迎えても
必ず一流のハーモニーを紡ぎだす。
それはプロフェッショナリズムに加えて、
美しいハーモニーを生み出す可能性や喜びを
誰よりも知り、信じているからなのかも。

一流の生き方、というものがあるとすれば
人生におけるどんな出会いの中にも
美しいハーモニーの喜びを見出す生き方かも、
なんて思わせてくれる言葉でした。
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