ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

王者になったロミオ

2014年03月29日 17時21分00秒 | フィギュアスケート
まだ女子フリーが残っているものの
ここまですばらしい試合展開。
女子シングルは自己ベストの嵐で
競技は二の次で、ただただ演技に見とれ、
その素晴らしさに酔いしれました。

男子も今回は幸せにひたってしまった。
点数は今ひとつ伸びなかったけれど
久しぶりにジェフリー・アボットの
繊細で力強い、納得の演技が見られたし、
町田樹のSPの「エデンの東」は永久保存版。
彼は情熱が空回りしがちな印象だったけど
今回はすべてがピタリとはまっていて、
心に刻まれるような見事な演技でした。

ゆづの演技は、冷静には見るのは無理。
やっとこさ4回転サルコーを決め、
4回転トゥループに成功したあたりから
もう涙が出て出て、画面の前で号泣。
終了後は一人スタンディングオベーション。
いやもう、優勝できて本当に良かった。



一夜明けて、やっと冷静に録画で鑑賞。
振り付けや表情は今シーズン1番だったし
すべてのジャンプを決めたとはいえ、
1つ1つのジャンプはかなり危うく、
後半の疲れっぷりも、かなりのもの。
課題も、まだまだいっぱいあるのは確か。

それでも、ゆづのジャンプの軸の細さ、
高いジャンプを可能にする膝の柔らかさ、
若々しく、しなやかでキレのある動き、
振り付けを音にぴたりと合わせる音楽性、
思いを前面に押し出した、渾身の演技は
競技としての技術うんぬんを超えて
否応なく、心をゆさぶるものがある。

しかしついに3冠王になっちゃったか。
王者を追いかける若きプリンスが似合って、
本当はまだちょっと早い気もするけど、
ふさわしい器にこれからなってゆくのでしょう。
町田樹といい、ゆづといい、間違いなく、
フィギュア男子に新時代が到来したようです。
コメント
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