ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京焼・清水焼の窯元が集まる泉涌寺周辺。乾山写しなどの器が並ぶ店「京のやきもの 泉涌寺わくわく」

2013-11-07 | お気に入りの品

ミモロが、訪れている紅葉の名所「泉涌寺」。その周辺のエリア、東林町は、清水焼・京焼の窯元が集まっていて、陶器好きは、窯元めぐりが楽しめるところです。その窯元のひとつ「森山俊山窯」の品々が並ぶお店が、「泉涌寺」の門前にある「京のやきもの 泉涌寺わくわく」。
「お邪魔しまーす」 

「こんにちはーちょっと見せてくださいー」とミモロは、お店の中へ。
「はい、いらっしゃいませ…どうぞ、ごゆっくり…」と迎えてくださったのは、「森山俊山窯」の三代目となる森山俊次さんと奥様。さまざまな陶芸展で受賞なさっている陶芸家です。現在、このエリアの窯元が加盟する「京都青窯会協同組合」の理事長を務められています。

そもそもこのエリアがやきものとの関わりを持ったのは、秀吉が大仏造営に当たり、瓦を焼かせたことから…。大正初期まで、瓦を焼く窯が、十数軒あったそう。明治になり、陶芸家が窯を開きはじめ、その後、五条坂にあった窯元たちも、こちらに移り、窯元の町を作ります。
「へぇーここにも陶器の町があるんだー。さすが陶芸の町、京都…五条坂、山科の清水焼団地、そして泉涌寺周辺って、陶器好きには、たまらないねー」とミモロ。

「森山俊山窯」の初代は、九谷焼を習得し、大正6年に京都で窯を起こされたそう。さまざまな器が作られる町で、清水焼らしい雅な絵柄が施された絵画のような美しさを湛えた器が、ここの特徴です。

 

京焼と言えば、江戸時代の野々村仁清と尾形乾山が、世に広めたと言われます。特に尾形乾山の色柄は、兄の尾形光琳の絵を取り入れ、一世を風靡します。「乾山焼」と呼ばれる乾山の模様を写した器は、この窯の特徴。
 

 
「白い器を使う人が増えているけど、こういう雅な絵柄の器をひとついれると、食膳の趣が出るよねー。乾山の器は、美術館で見たことある…その趣を手軽に楽しめるって、ステキ…」とミモロ。

器に四季の趣を映すのが、日本の器の特徴のひとつ。「わー秋らしい器がいろいろあるよー」と
 
 
「あ、雪だるまやクリスマスの柄もあるー」
「これ、お正月にいいかも…なんかおめでたい感じがするー」と、お店の中をあちこち見てまわるミモロです。
 思わず、笑顔になる器です。

「ぴったりのコーヒーカップがありますよー」と森山さん。
まさにミモロサイズの小さなカップにも素敵な絵が描かれています。「わーこういうカップ欲しいなぁー3,000円かー」と憧れの眼差し…。
「ミモロは、お店の品々を熱心に見ていると…お茶どうぞ…」と奥様。
ここでは、たっぷり大きな普通サイズのお茶碗で頂きます。「あのねー。昨日、ケーキ食べちゃって、おこずかい使っちゃったのー今度、貯まったら、また来ます」とミモロ。

「それなら、もうすぐ恒例の『窯元もみじまつり 窯元大陶器市』がありますか、それに来たら…。ここにある約30軒の窯元が、お得な価格で品を並べる陶器市なんですよ。きっとお気に入りのものが見つかるのでは?」と、「えーもうすぐ?ミモロ、陶器市大好きだから、見に来まーす」と、目を輝かせます。「紅葉の盛りだから、もみじ狩りと陶器市の両方が楽しめるんだー絶対行かなくちゃ…」と、意気込むミモロです。

*第20回「東福寺~泉涌寺 窯元もみじまつりー窯元大陶器市」は、11月23日~12月1日 10:00~16:00 祝日、週末は、ろくろ体験、振る舞い餅、ゲームなどのイベントも開催されます。窯元を巡りながら、気に入りの品をお得な価格で、手に入れるチャンスです。紅葉も見ごろのはず…。東福寺、泉涌寺の紅葉を見てから、ぜひ、陶器の町へ。窯元は、2つのお寺の間に点在しています。

*「京のやきもの 泉涌寺わくわく」京都市東山区泉涌寺東林町12 電話075-561-9338 10:30~17:00 木曜、第2.4火曜休み


  


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コメント (5)
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