ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「南禅院」での坐禅会。紅葉のお庭に対峙し、冷たい空気に身も心も引き締まる体験

2013-11-27 | 体験

11月24日に、ミモロが、また夜が明けぬうちに起床し、身支度をして出かけたのは、東山「南禅寺」の別院「南禅院」です。毎月第2,4日曜日の6:30から行われる「暁天坐禅」に参加するため、まだ薄暗い中を白い息を吐きながら、トコトコ歩いて向かいました。

約1時間、坐禅と説法が行われる「暁天坐禅」。通常は、境内の「龍淵閣」というコンクリート造りの建物のお座敷が会場ですが、11月は、特別に、別院の「南禅院」が、会場になりました。2週間前、訪れた時は、まだ紅葉が始まったばかりだったお庭でした。

南禅院は、亀山法皇の離宮の跡、南禅寺発祥の地と言われるお寺です。5代将軍徳川綱吉の母、桂昌院の寄進により再興された総檜の入母屋造こけら葺きの方丈の中で、まずは、坐禅を。「2週間前より、やっぱり寒い…ブルブル~」裸足の足先が、冷たくなるのも我慢して、ミモロは、一心に坐禅を。この日は、前回より、参加者も多くなっていました。2回の坐禅の後、ありがたい説法を伺い、般若心経を唱え、そして最後の坐禅は、「では、お庭の前で…」とお坊さまの声で、ミモロたちは、坐禅のお座布団をもって、木の縁側に移動します。

ミモロの前には、紅葉したお庭がひろがります。

「わーこんな美しいお庭を前に坐禅ができるなんて、感激…でも、お外だから、いっそう寒いけど…この寒さも気持ちいいかも…」そう自分に言い聞かせながら、ミモロは、静寂に身をゆだねます。
時折、聞こえる鳥の声、池の鴨が動く音、紅葉の枝を揺らす風の音…心をすませながら、過ごす時間は、五感がいっそう鋭くなってゆくようです。

ここのお庭は、亀山法皇の離宮の庭の面影を今に残す、京都の三名勝史跡庭園のひとつ。桜、楓などが池の周囲を季節ごとに彩り、心和ませてくれる名園です。

再び、方丈の中に入り、合掌して、坐禅は終了。

ミモロは、改めてお庭をゆっくり眺めることに…。
「わーホントに、紅葉がキレイ…」2週間前は、こんなでした。

池の周囲の木々も、ほら…右側は、2週間前。
 

「時間って確実にいろんなものを変化させているんだねー」としみじみ。

『今日、ここにいることに感謝しましょう。まさに一期一会です。人間は、いつ死ぬかわかりません。今日死んでったおかしくない…だからこそ、生きていることに感謝し、毎日を大切に過ごして行きましょう』という説法の言葉が頭によみがえります。

「ホント、ここで今日、坐禅ができるって、なんて幸せなんだろ…」
「不思議だねー。どうしてミモロ、今、ここにいるんだろ?」と突然ポツリ。
東京生まれのミモロが、京都に暮らして3年目。いろいろな体験をして、日々過ごしてきました。東京に暮らした頃、まさか紅葉のお庭を前に坐禅をするミモロを誰が想像できたでしょ。
2週間前のお庭と異なり、色づいたお庭…時間が刻々と過ぎて行くことを、改めて感じ、今という時のありがたさを思います。

自然は、私たちに、時の過ぎゆくことを、見せてくれているようです。どんなことが起きようと、時間は確実に過ぎて行き、猛暑だった夏も夢のよう…。

今、南禅寺の境内の紅葉もさかりを迎えています。
水路閣のそばにも鮮やかな楓が…。「いいねー。きれいー」と、足をとめて見惚れます。

日中は、大型バスで、団体客が途切れることなくやってくる境内も、朝は、人の姿もまだまばら…。
 
朝のおつとめに向かう僧侶の姿も…。

今年、「そうだ 京都行こう」のポスターになった「天授院」。

ポスターになるだけあって、紅葉も見事です。
 
「まだ、拝観時間じゃないんだよねー残念…」と、入口から中を覗きます。
「ここから、お庭の様子が、まるで絵のように見える…なかなか心憎い見せ方…」と、建物を通して、庭の紅葉がちょっとだけ見えるようになっています。

「紅葉も、もうラストスパートって感じだねー」そう、11月中が紅葉の見ごろ。ぜひ、今年の秋を今のうちに思う存分堪能してください。京都には、秋の景色があふれています。

*「南禅寺」のホームページで、坐禅や紅葉のことがわかります。



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コメント (5)
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