ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

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まもなく山が彩られる紅葉の名所「泉涌寺(せんにゅうじ)」。美しい楊貴妃観音さまにお詣り

2013-11-05 | 寺社仏閣

京都には、紅葉の名所と呼ばれる場所がたくさんあります。そのひとつが、東山三十六峰のひとつ、月輪山の麓にある真言宗泉涌寺派の総本山「泉涌寺」です。
 その昔、弘法大師が庵を結んだ地。承久元年(1219)この寺の開山であるシュンジョウ律師が、宗の法式を取り入れ、大伽藍づくりを志し、嘉禄2年(1226)に主な伽藍を完成。その折、境内に泉が湧き出たことから、寺号を「泉涌寺」に。その泉は、現在も「泉涌水屋形」でわき続けています。
 

「大きなお寺だねー」皇室とのかかわりも深く「御寺(みてら)」とも呼ばれる堂々としたお寺です。


このお寺で有名なのは、重要文化財の[楊貴妃観音像」。寛喜2年(1230)に、湛海律師によりこの寺にもたらされたとそう。その像のあまりの美しさから、絶世の美女と言われる、玄宗皇帝の妃、楊貴妃を偲んで彫らせた坐像ともいわれる観音様。
「まずは、観音堂へお詣りするんだって…」受付の方に言われて、ミモロは、楊貴妃観音さまに会いに行きます。
「どんなお姿かな?」 
中は、撮影禁止なので、ミモロは、写真を購入しました。
「わーきれい…微笑んでいらっしゃる…やっぱり美人だねー」とうっとり。長らく秘仏であったため、美しい色彩も残っています。

門から続くなだらかな坂を下り、伽藍の中心にある仏殿へ。この坂の両脇が、秋が深まると、鮮やかに染まります。
 
仏殿は、徳川家綱により寛文8年(1668)に再建されたもの。一重もこし付入母屋造の本瓦葺で、唐様式建築の代表作と言われるもの。重要文化財です。天井には、狩野探幽の龍の絵。そして運慶作と言われる阿弥陀、釈迦、弥勒の三世仏が、大きなお堂の中に、ひっそりと鎮座していらっしゃいます。

境内では、今、見事な菊の花が並ぶ「献菊展」が、11月中旬まで開かれています。
 
「わーキレイ・・・ここまで育てる大変だろうなぁー」と。

次に向かったのは、境内の奥にある「御座所」。
 
ここは、文化15年(1818)にできた、御所内の御殿を、明治天皇により移築されたもの。多くの皇族の方が訪れているところです。内部には、美しい襖絵のお部屋が続いています。
「御殿だったから、とても雅な雰囲気…。もう少したつと、お庭は、紅葉が見事だろうねー」と、まだわずかに色づいた庭をのんびり眺めるミモロです。

「やっぱり、紅葉は11月中旬からって感じだねー」と。小さいながら、美しく整えられた庭園は、楓の木も多く、さぞや紅葉は、見事だろうと、想像させる姿です。

近くの「東福寺」も紅葉の名所。「泉涌寺」と「東福寺」は、歩ける距離。のんびりと紅葉狩りを楽しみに、散策に来てはいかがでしょ?京都駅からも、普通なら車で約5分という近さ。ただし、紅葉シーズンは、道が混み合うので、時間はもっとかかります。JR奈良線の「東福寺駅」から、約600メートルです。

*「泉涌寺」の詳しい情報は、ホームページで




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コメント (5)
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