ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

東福寺の紅葉。見渡す限り紅色に包まれて、その圧倒的なスケールに感動…

2013-11-26 | 自然

「わーすごーい!この景色見たかったんだ~」今年の秋も、紅葉狩りに京都のさまざまな名所を訪れたミモロ。「一度は見とかなくちゃねー」と、秋が来るたびに思っていた場所…それが、「東福寺」です。でも、すごい人気の場所だから、混雑は必須。「紅葉じゃなくて、人を見に行くみたい…」との懸念も頭をよぎります。そこで、紅葉の盛りギリギリの月曜日に、混雑を覚悟で出かけました。このところ、秋晴れが続いた京都も、月曜日の天気は荒れ模様。朝からどんよりとした雲に覆われ、いつ雨が降ってもおかしくない天気です。

ミモロは、東福寺にある3つの名橋のひとつ「臥雲橋」から境内へ入ります。さすが雨の月曜日、「思ったより人が少なくてよかったー」おかげで「通天橋」をゆっくり眺めることができました。でも「あまり長く立ち止まらないでくださいー」と、警備員の声が響きます。その方に伺うと、23,24日の週末は、約3万8000人の人出で、この橋を渡るにも制限が掛けられたそう。身動きできない状況だったとか。

そこから、境内を抜けて、今眺めた「通天橋」へと進みます。そこを通るには、拝観券400円が必要です。
「よかったーあまり混んでないから、スムーズにはいれちゃったー」週末は、拝観券購入にも長蛇の列が続いたそう。
「うわーすごいよ~」この橋からは眼下に紅葉が広がります。ミモロの前には、一面紅色の景色が…。

そもそも「東福寺」は、京都五山のひとつで、摂政関白・九條道家が、鎌倉時代(1236)に九條家の菩提寺として造営。開山には、聖一国師(しょういちこくし)を仰ぐ 京都最大の伽藍を有する臨済宗の大本山です。
東福寺の名は、奈良の東大寺と興福寺に由来するもの。境内には、国宝の三門をはじめ、禅堂、本堂など多くの重要文化財の建造物があり、見どころも多数。しかしながら、今回は、見物を紅葉に絞ることに…。

山と渓谷という起伏に富んだ地形からなる「東福寺」は、紅葉を、さまざまな角度から楽しめるのも魅力。
「この橋、結構高いんだよねー」と欄干から下を覗くミモロ。
「川が流れてるー」
「やっぱり人気があるだけのことはある…美しい…」と、感心しきり。しばし、紅葉の景色に見惚れます。
「東福寺」には、桜の木がほとんどありません。まさに紅葉に特化した景色です。春は、新緑がみずみずしい景色を作ります。
「2,3枚撮影したら、移動してくださいー」と、警備員さんの声。さぁ、他の方に場所を譲りましょう。「やっぱり混んでるんだー」。この秋、どこの紅葉スポットも、中国、韓国、台湾からの観光客が大勢。日本の秋の美しさに感動した様子です。「ステキな景色…」と、外国人観光客に言われると、「そう、日本のネコに生まれてよかったー」と、ちょっと誇らしげに、鼻をピクピクさせるミモロでした。

「通天橋」を渡り、次に聖一国師を祀る「開山堂」へ向かいます。途中の景色も紅葉づくめ。


  
「開山堂」の元の建物は、文政2年(1819)に焼失し、現在の建物は、その4年後に再建されたもの。屋根に楼閣をいただいた珍しい建物で、重要文化財です。このお庭は、西側に建つ「普門院」の前庭を兼ねています。「開山堂」に続く参道を挟んで、左側は、白砂を敷き詰めた枯山水。右側は、緑の木々が茂る築山庭園で、角度を変えると、全く別の景色が現れます。禅のスタイルと武家書院のスタイルの2つを調和させた江戸中期の名園といわれています。


さぁ、そろそろ出口へ向かいましょ。雨も降り始めました。「ハーイ…」トコトコ歩き始めたミモロです。
再び楓を下から見上げる位置へ。「わー苔の上に落ち葉が散って、これも情緒があるねー」
楓の中を歩くミモロ。「あれー傘に模様があるー」
降り出した雨に、傘を広げたその上に、落ち葉が散って、どの傘にも楓の模様が…

「わーみんなの傘が紅葉模様…東福寺のお土産だねー」と、うれしそうに落ち葉が乗った傘をさして、秋の模様を楽しむミモロでした。

「東福寺」の紅葉もいよいよ大詰め。今週末が見ごろの最後かと思われます。
一度は、見たい「東福寺」の紅葉でした。

*「東福寺」の詳しい情報は、ホームページで。
紅葉シーズンは、バスよりも電車利用がおすすめ。東大路周辺は、紅葉の名所も多く渋滞も深刻。



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コメント (5)
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