ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

技能の上達、目標達成、禍退散にご利益が。奥深い山の中にある「狸谷山(たぬきだにさん)不動院」へ。

2013-11-11 | 寺社仏閣
最近、テレビの旅番組で、歌舞伎の市川猿之助さんが案内していた「狸谷山不動院」。ミモロは、「なんかご利益がありそう…行ってみたいー」と、さっそく出かけることに。

京都の東側を通る白川通を修学院方向に進み、一乗寺の「詩仙堂」の脇を抜け、さらに坂道を上へと進みます。「結構、バス停からあるねー」坂道を登り切ったところに、「あったー!」お寺の入口が見えてきました。

 
なるほど「狸谷山不動院」『たぬきだにさん』というだけあって、お出迎えは、タヌキの置物がずらり。(中にミモロもまぎれています)

御本尊の「不動明王」は、桓武天皇の勅願により、都の東北の鬼門守護として祀られたもの。厄払い、災い退散の霊験あらたかな不動明王として崇められ、鎌倉時代に、この山の洞窟に安置されました。
以来、心が揺れ、弱くなる自分を、戒めて、不動心を授けてくださると共に、いかなる禍をも寄せ付けない、お不動さまとして、多くの信仰を集めています。

「狸谷山って、タヌキがたくさんいるのかな?」と、周囲を見回すネコのミモロ。いいえ、それは関係ないかも。
タヌキとは、御本尊の「咤怒鬼(たぬき)不動明王」から…鬼を起こり、退散させるコワーイお顔のパワフルな御本尊のお名前。「他を抜く」という音につながることから、人を芸や技を競い合い、磨き、他の人を抜き、頭角を現すという意味が込められています。そのため、競い合いの厳しい、スポーツ選手や芸能界の人たちが、目標達成を御祈願に、お詣りに訪れるそう。競争の厳しい現代、参拝客も絶えません。

「あんまり動物のタヌキは、関係ないのねー。でも、住んでるタヌキもいそうだよー」まぁね…。でも、名前の音から、タヌキの像を寄進する人が多く、今のようにたくさんに…。

入口ののぼり旗は、歌舞伎の市川猿之助さんが寄進されたもの。亀次郎の時にも、石柱を寄進され、長い間、このお不動様にお詣りされています。
他にも歌舞伎界の方が多数。 

また、スポーツ界では、「阪神タイガース」の吉田監督や小林繁さんなども。
優勝記念の碑も、そこに

「タイガースの碑なのに、まわりは、タヌキがいっぱい…」
きっとまた、優勝すると、碑が増えるかも…。

さぁ、本堂に向かいましょう…。まずは、赤い鳥居が続く中を通り、弁財天さまに参拝。
 

少し進むと、七福神が現れました。
  

「わー階段がいっぱい…」ここから、長い階段が本堂まで続きます。
途中にお迎え大師さま
腰には、健脚祈願の小さな草鞋(わらじ)が下がっています。「この階段を昇るには、健脚じゃないとねー」

「フーフー、えーまだ99段目ー」そう、まだ半分も来てないことに…がんばれミモロ!
「わーずいぶんあるよー」
見上げると、急な階段が目の前に聳えています。ここを昇らないと、本堂には、行けません。
ゼーゼー「もうダメー足がガクガクするー」
ミモロ、後ろを向いてはダメよ。落ちちゃうかも…。ほら上を見て…。
「あ、本堂が見えてきたー」最後の力を振り絞って、階段を昇ります。
「やったー」思わずタヌキにすがりつくミモロです。ついに206段まで、あともう少しですが、ここまでくれば、ほぼ登り切ったも同然。

そもそも「狸谷山不動院」は、修験者の修行所。厳しい修行において、この階段は、入口というところでしょうか。参拝者は、一歩一歩踏みしめながら、ゆっくり心を鎮め、自分がお願いしたことに思いを寄せながら、本堂へと進みましょう。

さぁ、いよいよ本堂に参拝です。

*「狸谷山不動院」の詳しい情報は、ホームページから
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コメント (4)
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