ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「白龍園」。昨年より1日100名限定で公開された鞍馬にあるプライベートな庭園。

2013-11-28 | 癒し

「ミモロちゃん、『白龍園』っていう、紅葉がすごく美しいお庭が鞍馬にあるんだけど…行ったことある?」と、ある日お友達に聞かれたミモロ。そこは、昨年秋から1日100名限定で一般公開されたプライベートな庭園です。
 
所有・管理するのは、京都市内に本社のある、大正12年創業の子供服メーカーの青野株式会社。まさに知る人ぞ知る庭園なのです。
「わー行きたい~」とミモロ。今回、お友達のご紹介で特別に拝見することに…。

鞍馬に続く叡山電鉄の二ノ瀬駅の近くにある「白龍園」。到着したミモロを青野雅行社長が迎えてくださいました。
「いらっしゃいませーミモロちゃん。ブログでいろいろ京都のこと紹介してくれてるんだってー」
「はい…」と、ちょっと照れるミモロです。
さっそく園内をご一緒に進むことに…。
「ここは、60年ほど前に、縁あって、所有することになった山。はじめは竹藪や雑木が茂る山で、地元の人に聞くと、スゴイ山を購入したと言われました。スゴイとは、100年以上手つかずの荒れ放題の山で、実は、ここには、昔、神社があったそう。その神さまへの畏敬の念を地元の人たちは抱いていたんだと…。そこで、まずは、その神社をきちんとしなくては、ということで、山の整備が始まりました。僕も子供の頃、石を運ばされたもんです…」と。「へぇー元々はお庭が目的じゃなかったんだー」
そこで、ミモロも最初に、お山に鎮座する神社に参拝することに。
「この先にお社があるの?」、ミモロは、杉が茂る森の中へと進みます。三日月の形のお手水場で手を浄め、お社へ。ご神木の杉の木は、樹齢200年以上とか。その木のもとに、長寿の神さま「白髭大神」と商売繁盛の「八大龍王」を祀る小さな社があります。白髭さまと龍王さまの二柱をお祀りすることから、ここを『白龍園』という名に。(お社は、撮影禁止エリアです)「この辺りは、気の流れが違う…う~パワーを感じる…」と、パワースポットに敏感なミモロは、鼻をピクピク。
奥には。山に続く道が…「行ってみたいなぁー」とミモロ。「迷子になっちゃいますよー」と。苔むした階段…まるで神様専用の階段を思わせます。

「ここは、50年かけて、少しずつ作った庭園です」と、手つかずの山だった時代からここを管理する水相さん。「白龍園」の隅々まで知り尽くしている方です。「最初は、まず道を作って、それから水の流れを整備して…重機が入らない場所なので、すべて手作業、なかなか大変でした。人の手でやることには、上手下手はあるけれど、やり続ければ、絶対できる…とおっしゃる先代の言葉に励まされて、ここまでやれたんだと…」。現在も数人の庭師さんが、庭園の手入れを常時担っています。ここにある石灯籠も、東屋も、すべて作られる様子から、つぶさに見てきた水相さん。庭園への思いもひとしおです。

「上の方は、紅葉がキレイですから、行ってみてください」と。ミモロは、山へと、石段と山道を登ります。
 
「あ、紅葉…」ふと足を止めて見上げると、黄色と赤の葉が風に揺れていました。

山腹にある「福寿亭」「うわー素晴らしい眺め…」目の前に広がる山の景色に、しばし時を忘れます。紅葉の盛りでも、入園者は、1日100名なので、静かに紅葉の景色に浸れます。1か所に長く過ごす人も多いそう。かつては、親しいゲストだけを招いた庭園。一般公開され、だれでも叡山電鉄出町柳駅で、当日チケットを購入すれば楽しむことができるようになりました。

さて、ミモロが、次に向かったのは、少し下がったところにある「鶯亭」。 
燃えるような紅葉を前に、立ち尽くすミモロです。
 赤い傘をひろげたような楓。その枝振りの見事さは、実は2本の木がいっしょになったもの。「神社だったら、縁結びのご神木になってるよねーきっと…」。では、もう一度、東屋からの景色を…。
園内にある5軒の東屋は、季節により見える景色の趣が異なるよう配置されています。「ここは、秋がいいんじゃないのー」とひとり思うミモロです。園内には、桜の大木も点在。春の景色も楽しみです。(春にも一般公開が…)

「楓や桜もいいんですが、庭好きの人には、苔が魅力だそう」と、青野さん。
   

園内には、一面苔が、緑の絨毯のように…。フワフワの苔を痛めないように、入場者数を制限しているそう。
今は、緑の苔の上に、赤い散紅葉が、秋の景色を作ります。

ミモロ、何しているの?階段の手すりにつかまって、山を下ろうとしています。「だって、階段の苔、傷めないように…」いいの、そこまでしなくても…。ホントは、すべり台したいんでしょ…わかってるんだから…。

お庭を拝見したミモロは、向かい側にある茶店「河花荘」へ。
  
「はい、お茶券…ぜんざいお願いします」 
築100年以上という茶店は、昔からの趣を残した造り。囲炉裏のそばでいただく善哉に、心も体も温まるよう。

「白龍園」の拝観に関しては、「叡山電鉄」のホームページから。どうぞ…  *前売り券なし、当日券のみ 販売は、出町柳駅のみ。


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コメント (4)
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