「永観堂」「真如堂」「南禅寺」「平安神宮」「金戒光明寺」をはじめ、疏水沿いなど、紅葉の美しさが、日に日に増している京都、岡崎エリア。紅葉見物のお土産やひと休みにおすすめなのが、神宮道にある「京菓子司 平安殿」。
マンションや新しい建物が並ぶ神宮道で、暖簾がさがるこのお店は、ひときわ京らしい趣が漂います。
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昭和26年に東山で創業した和菓子店で、現在の場所には、昭和30年代に。かつての個人のお宅だったという大正時代の建物を、現在、店舗、工場として使っています。
「朝、ここのそば通ると、甘い美味しそうな匂いがするんだよねー」と、鼻をピクピクさせるミモロです。
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落ち着いた雰囲気の店内には、古い額や書、お菓子の型などが飾られています。
ミモロは、ご近所のこのお店には、何度かお買い物に来ています。
だから、ご店主の小川善一さんとも顔なじみです。
「ミモロちゃん、こんにちはー」
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「ゆっくりしていってくださいねー」と、笑顔で…。お店の中を見まわすミモロ…
額の「平安殿」の文字は、陶芸家、富本憲吉の作。
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また、書は、『友情』『愛と死』などでの著作で知られる作家、武者小路実篤のもの。
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志賀直哉、有島武郎らと文学雑誌「白樺」を創刊したことは、日本史で必ず習うところです。こちらもカステラ饅頭の「平安饅頭」の包み紙に。
「あのーどうして、こういう人たちの書なんかあるんですか?」と、ミモロ。「それは、うちは、以前、菓子屋をやる前に、古美術商をしていて、その当時からのお付き合いからだと聞いています」と。
このお店には、実にさまざまな種類の和菓子が並びます。
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ほかにも、羽二重餅の「平安餅」や秋から春に登場するどら焼きの「知恩」も人気の定番。
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また、醤油の風味が香ばしい「粟田焼」「これ甘辛くて美味しいよねー」と…。
「一個130円とか160円で、買いやすい…たくさん食べれちゃう…」と、ミモロは、ときどきおこづかいで1個だけ買って、疏水脇のベンチで食べていたり…。
「あのー昔、ここには、美味しいシュークリームがあったって、お友達に聞いたんですけど…」とミモロ。
「そう、以前は、ケーキもあったんですよー。洋菓子部門は、弟がやっていたんですけど…今は、和菓子だけです」と小川さん。「でもねー、焼き菓子には、サブレやマドレーヌみたいのがありますよねー」「はい、欧風菓子として、それはありますよ」
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平安神宮の屋根にあるシビを象った「平安殿サブレー」(80円)は、コーヒーや紅茶に似合います。
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「どれも1個でも買えるんだよねー。でも、ミモロ、東京に行くとき、お土産にするのー焼き菓子は、日持ちするから喜ばれるんです」と。
「お菓子の名は、この岡崎エリアにちなんだもので、京都らしいでしょ!」と。「ハイ、特に岡崎ぽいのがステキ」
「あ、これもおいしそう…」
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ミモロ、試食たくさん食べちゃダメ…善哉はどうしたの?「あ、そうだった…」ミモロは、小川さんに挨拶して、奥の甘味処へ。
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「えーっと、くずぜんざい・・・ちょっと贅沢して栗入りお願いしまーす」と。
注文して間もなく…「来た、来たー」
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丹波大納言の善哉には、白玉と吉野葛が…。「吉野葛入りの善哉って初めて…トロリとした感じで喉越しなめらか…甘さが抑えられてる気がする…白玉もいっぱいだし…あ、大きな栗も入ってるー」
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しばらくして「あーん、もうなくなっちゃったー」
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空になったお椀を名残惜しそうにのぞきこんでいます。ミモロにとって、しあわせと、さびしさの両方が交錯する瞬間です。
さぁ、いつまでものぞいてないで、もう帰りましょ…。「今度、栗きんとんが食べたい…」お店を出るまで、お菓子の並ぶケースにしがみつくミモロでした。
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*「京菓子司 平安殿」京都市東山区神宮道三条上ル堀池町 電話075-761-3355 9:00~18:00 年中無休 平安神宮の鳥居から徒歩2分。
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