ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

信長が襲撃された本能寺の跡地にある「信長茶寮」。コミック「いくさの子」ファンの心躍るスペース

2013-11-24 | アート

今年の祇園祭で、ミモロは、丁髷姿のお侍に会いました。
「あのーどちら様?」と、恐る恐る伺うと…。実は、信長さん。「えーあの織田信長?」そう、このお侍は、今年6月にオープンした「信長茶寮(しんちょうさりょう)」のマネージャー、渋谷善博さん。
「今度、一度来てくださいー」と言われたミモロ。「行ってみたいよー」というので、お邪魔することに。
 西洞院通と蛸薬師通の交差点そばにある「信長茶寮」。この店のある場所は、まさに天正10年(1582)、織田信長が天下統一を目前に、家臣の明智光秀により襲撃された「本能寺の変」の舞台。「ここで、信長公は、自害したの?」とミモロ。そう、本能寺は炎に包まれ、遺体は発見されぬまま…。「えーでも、本能寺って、御池通のところにあるんじゃないの?みんなあっちにお詣りに行くよー」と。現在の本能寺は、天正20年に秀吉の命で、移転したもの。だから、その場所は、「本能寺の変」とは関係ないんです。かつての本能寺があったエリアには、今、石碑がその場所を示します。

さて、今年6月2日の信長公の命日にオープンした「信長茶寮」は、月刊コミックゼノンで連載中の「いくさの子~織田三郎信長伝~」の漫画家・原哲夫さんと原作者の北原星望さんらがプロデュースした信長の世界に浸れるスペースです。この店のオーナーは、京都の老舗呉服屋小田章で、かつて社員寮があった敷地に、地上4階、地下1階の展示室やギャラリー、お食事処、ショップ、バーなど、すべて信長をコンセプトにしたエンターテインメントビルを作りました。

入ると、まずは入口で拝観料500円を払います。「あ、こんにちはーミモロちゃん…」と、声をかけた方が…「え?どなたー?」「もしかして、信長さん?わかんなかったー」久しぶりの再会?でも丁髷がないとわからかなったミモロです。
渋谷さんに案内されて、最初に行ったのは、地下1階の慰霊碑スペースです。
大きな龍の墨絵は、画家、柏原晋平作。その前には、丸い石が…。「これ、なあに?」

「それは、信長公が安土城を留守にする時に身代わりに置いたと言われる『盆山』を見立てたもの。その下は、本能寺の変で、亡くなった人の慰霊碑です」と。『盆山』は、安土城焼失後、行方不明の謎の秘宝。実際、どんなものだったの記録はないそう。
また、慰霊碑の周りには、水がはられ、そこに入館特典で、願掛けロウソクを浮かべることができます。
ミモロの足元のガラス越しに見えるのは、本能寺の焼土。炎に焼かれ変色した土が、火の強さを物語るよう。

「では、上からご案内しますね」と、次に向かったのは、4階の特別展示室。

金箔の屏風絵や、貸切可能な「金の間・銀の間」、「本能寺の変」のDVDの放映が楽しめるスペースが広がります。
 
「コミック誌も読めるんだよー」と、信長のお話をマンガで学ぶミモロです。


3階は、ギャラリーに。
 
イケメンの信長公をはじめ、勇ましい武将を描いた「いくさの子」の複製原画展が常設展示されています。

2階は、ランチやディナーが味わえる食事処。「信長カレーや信長が好きな湯漬け御膳なんかも食べられるんだってー」。ミモロが訪れたのは、ランチが終わった時間…「残念・・・」。
一角には、茶室の設えも。「では、一服進ぜましょう」とミモロ。

「コミック誌の『いくさの子』ファンには、見逃せない場所だねー」とミモロ。建物内部の急な階段もお城の感じを出すためにだそう。

1階は、 
オリジナルのお土産品が揃うショップ。Tシャツやお守りなども並びます。

再び地下1階へ。実はここにはカフェバーがあり、「ここで名物わらび餅(抹茶セット1000円)が食べられるだって」と、すでにチェック済みのミモロは、テーブルへ。そして、ふわふわトロリとした3種類のわらび餅が、運ばれました。
 
「ここには、千利休が愛した名水と同じ水脈の湧水があって、それでお料理や飲み物作るから、美味しんだって」
喉越しなめらかなわらび餅。「はい、ごちそうさまー」とペロリ。

バーの営業は、夜20:00~26:00「遅くまでやってるんだー。こんど来よう・・・」と。

  
戦国時代を代表する武将 織田信長。その強烈なキャラクターは、今も多くの人を魅了しています。教科書で見る信長を描いた絵は、線が細く、おとなしそうな感じで、とても延暦寺を焼き討ちにしたり、豪華壮麗な安土城を造ったり、西洋文化、技術を積極的に取り入れたりと…そんな大胆な行動をするとは、思えない肖像画です。秀吉の絵は、そうかも…と思えるのですが、信長に関しては、「あれ、ホントに信長なんだろうか?」と違和感を覚えます。これって、私だけでしょうか?


「信長茶寮」で、しばし戦国時代に思いを馳せる時を過ごしたミモロ。
「では、そろそろお暇つかまつるーさらばー」と、侍口調に。わらび餅についていた織田軍を示す小さな旗を背中に。
「いざ、出陣…」そういうと、出口へと向うミモロでした。

*「信長茶寮」の詳しい情報は、ホームページから、どうぞ…

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コメント (4)
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