ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

今年7月にできた、オーダー靴と手づくり靴のお教室の「靴工房 かたつむり」

2013-11-29 | ものづくり

「ミモロちゃんの好きそうなお店があるよー」と、ある日、お友達が紹介してくれたのが、松原通高倉下ルにある「靴工房 かたつむり」です。
 
ミモロがお邪魔した時、窓を開け放した工房では、手づくり靴のお教室と、オーダー靴の仕上げの真っ最中。
 

ここ「靴工房 かたつむり」は、京都出身の宗村憲治さんと、と東京出身の奥様、史さんが、今年7月から、オーダー靴の製作と手づくり靴のお教室を行っています。
靴づくりを始めたのは、奥様から。足の調子が悪くなり、アメリカにオーダーシューズを注文に行ったのが、きっかけで、史さんは、すっかり靴づくりに夢中になってしまったそう。帰国後、東京で靴づくりの教室に通い、その後、技術を磨いたとか。やはりものづくりの好きなご主人の憲治さんも、奥様と共に、靴づくりに魅了されてしまい、やはり技術を修得。そして、ついにご自分たちの靴工房を持つことに。

「あのーお靴って、どうやって作るんですか?」とミモロ。では…靴づくりをご紹介…。
まずは、足の測定をして、それに沿って、図面を描きます。次に、基本になるプラスチックの型に、図面に合わせ、蝋で補足を行い、足にぴったりの型を作ります。型に、靴のデザインを描き、そこから型紙を作ります。
   
裁断した革を縫製して、型に被せながら、底の革に留めます。そして靴底や踵などを付けて、内側の中敷きなどを付けて完成。
      「わー結構、手間かかるんだー」と、ミモロは、びっくり。

「でも、自分の足にぴったりの靴って、歩きやすいだけじゃなくて、健康にもいいんだよねー」とミモロ。
足に悩みを持つ人は、意外に多いそう。オープンしてから、ご近所の外反母趾に悩むおばあちゃまが、注文にいらしたそう。
  
「外反母趾のこの方の場合は、何度も足に合うように、フィッティングを繰り返して、履き心地を調整したんですよ」と宗村さん。試作品もいろいろつくり、研究もなさったとか。

オーダー靴は、はじめに試作品を作り、そこで履き心地などを調整し、それが終了してから、実際の靴を作るそう。何度も調整するのが、オーダー靴ならでは…。これでこそ、本当に履きやすい靴が生まれるのです。

「靴が合わないと、外出がおっくうになるという高齢者の方も多いんです。足に合わない靴は、頭痛や腰痛などを引き起こしたり、健康に影響が及びます」と。確かに、靴擦れでも、歩き方に変化が出て、疲労感を覚えます。
「やっぱ、足には、ツボが集まってるんでしょ…。靴って大切だよねー」とミモロ。

オーダー靴は、足の計測から、完成までに3~4か月かかるそう。費用は、1足8万円~が目安。デザインなどによって価格は違います。すべて手縫いのしっかりとしたつくりです。(写真は、靴の一例)
 
「自分の好きな色の革が選べるんだねー」

手づくり靴教室も、月4回、お月謝は、1万2600円(材料費別)で。
この日は、ご自分の靴や子供の靴を作る生徒さんが。
「かわいい靴…」 
お子さんのために、ママが作ったファーストシューズです。大人になった時、きっとお子さんは、ママの愛情を実感するはず。
「ミモロもこんなお靴ほしいなぁー」ちょっとミモロには、大きすぎます。
子供の靴は、10センチから。工房には、小さな型や作りかけの靴が。
    

お教室の生徒さんは、工房にある革縫製のミシンの使い方も習います。
「これは、革の端を薄くする機械です」
「わー大きなミシン、普通のミシンと全然違うんだー」と珍しそうに…。
  
革の縫製を体験させてもらいました。「そう、その調子…」真剣に縫うミモロです。

「靴って、自分でも作れるんだー」
窓辺には、宗村さんのお子さんのために作った靴が並びます。
成長と共に、大きくなってゆく靴。一生大切にとっておきたい靴になります。

*「靴工房 かたつむり」の詳しい情報は、ホームページで、ご覧ください。                     
  


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コメント (3)
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