ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

茶摘み体験の締めくくり。お茶の種類を当てる遊び、「茶歌舞伎」で燃えるミモロたち

2012-05-26 | 体験

日本緑茶発祥の地と言われる京都、宇治田原町で、「21お茶のふるさと塾」が主催した「茶摘み体験」に、参加したミモロ。茶畑で茶摘みをして、緑茶の製法を体験。そして締めくくりは、チャムリエの谷口郁男さんによる「茶歌舞伎」と言われる「闘茶」を体験します。
これは、緑茶の普及とともに、人々の間で広まったお茶の種類を飲み当てるゲームのような遊びで、昔は、景品を賭けて行ったことも。

ミモロは、茶摘み娘の衣装を着替え、お話を伺う体勢に。
まずは、遊びのやり方を学びます。今回の「茶歌舞伎」は、最初に「若葉」という銘のお茶を飲み、その味を覚え、その後出される5つのお茶の中で、何番目に「若葉」が出たかを当てるもの。


この日、茶摘み体験に参加した「裏千家淡交会神戸第一支部風見鶏青年部」の方々を7人ずつ6グループに分け、グループ対抗で「茶歌舞伎」を楽しむことに。ミモロもDグループの一員にしていただきました。

遊びとはいえ、お茶に詳しい裏千家の皆さま。熱心さもひとしおです。

はじめに「若葉」という銘のお茶が小さな試飲用の茶碗に注がれます。

「飲む前に、まず香りや色、雰囲気などの気配をよーく見て下さい。それから味を…。あまり味に頼りすぎないこと…いいですね」と谷口さんからアドバイス。

ミモロもさっそく、その言葉に従って、まずは、色を見たり、茶碗の底に微かに沈む茶の様子などを観察します。次に香りを…うーそこまで鼻を近づけなくてもいいんじゃないの?そして、最後に口に含んで味を注意深く覚えます。

次々に、5種類のお茶が、注がれて、同じように見たり、嗅いだり、味わったり…。
5種類のお茶を試飲したミモロ「あーん、わかんなくなっちゃったー」と、お手上げです。

それでも、グループのみんなで意見を出し合って、最初の「若葉」というお茶がどれかを決めて行きます。
「ミモロちゃんは、ネコだから、よく匂いがわかるよねーどう思う…」
「うーん、たぶん…はじめの2つが『若葉』だと思うけど…」ネコなのに、ミモロはちょっと自信なさげ…。

いよいよグループごとの結論を発表し、それから答え合わせが始まりました。

「1番目のお茶は…『若葉』です」と谷口さんの声に、会場からざわめきが…。
「やったー、当たり!」とミモロは、大喜び。ネコのメンツが保たれたよう…。

次々に発表される結果に、参加した方々は、一喜一憂…かなり熱気を帯びています。

そしてついに最終結果が…。なんとミモロのグループは、全部当てることができました。全問正解したのは3グループ。そして、ジャンケンで優勝グループを決めることに。グループ全員で、ハラハラしながら、リーダーのジャンケンを見守ります。
「キャーやった!」ミモロのグループは、ついに優勝!みんなで大喜び…「『茶歌舞伎』って、やってみると、すごく楽しいねぇー。興奮しちゃった…」とミモロ。しっかり賞品も頂き、大満足のミモロです。

興奮さめやらぬ会場で、次に谷口さんから教わるのは「美味しいお茶の煎れ方」です。
「美味しいお茶を煎れるポイントは、お湯の温度。急須は2つ用意するといいですね。中に茶こしが入っているのは、茶葉が十分に動けないので、避けた方がいいですね」と。


煎茶の場合は、沸騰したお湯を約70~80度になるまで、冷まします。急須に茶葉を入れ、冷ましたお湯を注ぎ、蓋をして45秒~1分ほど待ちます。そしてもう一つの急須に注ぎ、それぞれの茶碗に。一度、別の急須に入れることで、均一の濃さのお茶になります。

「あ、これがミモロたちが、手もみしたお茶?」
すっかり煎茶らしくなっています。「新鮮な味がするー」とそのお茶を飲むミモロです。

そして、最後には、裏千家の方々らしくお抹茶で締めくくりを…。石臼でひいた抹茶でお薄を…。

「そう、力を入れすぎないで、茶筅を動かしてね…」と教えて頂くミモロです。
「上手にできましたねー」と。
ミモロにとっては、初めてたてたお茶です。

朝10時から夕方4時まで、いろいろなことが次々に用意された「茶摘み体験」。
「すごーく楽しかったー」と帰りのバスでも嬉しそう…。自然豊かな宇治田原町の茶畑に見送られ、家路をたどるミモロです。


*宇治田原町での「茶摘み体験」に関する情報は、「21お茶のふるさと塾」のホームページで。





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宇治田原での茶摘み体験。昔ながらの手もみによる「家庭で楽しむ簡単な製茶法」に挑戦。

2012-05-25 | 体験


京都の宇治田原町で行われた「21お茶のふるさと塾」が主催する「茶摘み体験」に参加したミモロ。

茶畑で、新茶の摘み取り作業をした後は、いよいよ製茶を体験します。その会場は、宇治田原町総合文化センター。

そこで、家庭で楽しむ簡単な製茶法を学ぶことに。
用意するのは、ホットプレートとキッチンペーパーです。

まずは、熱したホットプレートに摘んできた茶葉を入れて、蒸す作業です。
ホットプレートに蓋をして、3~4分間蒸します。茶葉から水分が出て、蒸気がモクモクと。
「これは熱いから気を付けてください…」ミモロは、そばで見守ることに。

次に、蒸してシンナリとした茶葉をホットプレートからペーパータオルの上に取り出して、余分な水分を取り除きます。
「クンクン…なんかお茶の臭いがする…」と、鼻を近づけてお茶の香りを嗅ぐミモロ。


再び、ホットプレートに蒸した茶葉をもどし、ここから手もみ作業が始まります。

ミモロも他の参加者にまじって、作業をお手伝い。
「アチチ…蒸したばかりの茶葉って熱いね…」
「お茶には、肌をきれいにする成分があるので、手もみをしていると手がスベスベになりますよ」と、スタッフの方。
「えーそうなんだー。じゃ、もっとやらなくちゃ…」とミモロは、いっそう熱心に手もみ作業を。

この手もみ作業は、茶葉がある程度乾燥するまで続けます。
「わー結構大変な作業だねー、手が赤くなっちゃった…ちょっと休憩しよう…」とミモロは、早々にリタイヤ。参加者は、代わる代わる手もみ作業を続けます。

その間を利用して、お弁当タイムに。「わー茶摘みしてお腹が空いちゃたー。お茶を使ったお弁当だって…」
手もみ作業から抜けたミモロは、ちゃっかりお弁当の前に。
「わー美味しそう…」お弁当には、お茶の葉の天婦羅をはじめ、地元の食材を使った煮物など、滋味にあふれた品々が詰まっています。
参加した「裏千家淡交会神戸第一支部風見鶏青年部」の皆さんと一緒にテーブルを囲み、楽しくお話しながら、美味しい料理を味わうミモロです。

さてお弁当を食べ終えたミモロは、再び、手もみ作業に戻りました。
すでに、茶葉は、ずいぶん煎茶らしくなっています。



「さぁ、もう少しですよ。がんばって…」
「ハイ・・・まかしといて・・・」とミモロは、いっそうハリキッテ手もみ作業を…。
でも、手の小さなミモロ…あまり役には立っていないみたいです。

それからも、手もみ作業は続きます。

さて、同じ作業机には、大きな石臼が乗っていました。「これなにするの?」とミモロ。
「それはお抹茶を作る石臼です。上に乾燥したお茶を入れて、廻すんですよ。それも体験してください…」と。「ハイ、やってみまーす」とミモロ。
石臼の横の持ち手を力を込めて廻します。「うー重い…動かない…」抹茶は、とても細かい粉なので、石臼も簡単には、動きません。
がんばれミモロ…「もうダメー」と、ギブアップしたミモロです。

「さぁ、そろそろお楽しみの『闘茶』を始めましょう・・・」とチャムリエの谷口さん。
「『闘茶』ってなあに?」と興味津々のミモロです。




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日本緑茶発祥の地 京都 宇治田原での『21お茶のふるさと塾』が主催する茶摘み体験へ。

2012-05-24 | イベント

京都と言えば、良質のお茶の産地として有名です。京都の町では、よくお茶の接待を受けます。東京ならコーヒーが出るオフィースでも、緑茶が…。「京都で飲むお茶は美味しいよね。一度、お茶の産地に行って、茶摘みがしたいなぁー」と思っていたミモロ。
爽やかな風が吹く五月晴れのある日。ついに念願かなって、宇治田原町で行われる『茶摘み体験』に参加することになりました。

この日を待ちかねていたミモロは、「お茶摘みするなら、茶摘み娘の衣装で参加したいの」と。
そこで準備した衣装を着て、ハリキッテ茶畑に出かけました。

京都の市街地から、南東部に位置する宇治田原町は、なだらかな山が連なり、その斜面には、お茶の木が植えられた茶畑が広がっています。
ここ宇治田原町は、江戸時代、永谷宗円が、青製煎茶製法を広めたことで、「日本緑茶発祥の地」と言われてるところです。

ちなみに、お茶は、日本固有のものというイメージもありますが、もともとは、中国から伝わったもの。仏教伝来や遣唐使などが、仏様にお供えするためや薬として、持ち込んだのではと…。でも、お茶が栽培され始めたのは、平安時代以降に…。

昔は、もっぱら茶葉を蒸したり、ゆでたりした後に、乾燥させて、それを煮出し、煎じたり、石臼でひいてものを飲んでいたそうです。戦国時代に、茶道が盛んになり、抹茶が流行しますが、それは高級品。庶民は、やはり煎じたお茶などをのんでいたとか…。

現代のように急須で飲むようになったのは、ずっと後のことで、18世紀になってから。煎じる手間のいらない、お湯をそそぐだけで飲める煎茶(だし茶とも言われていた)の製法を生み出し、今のような飲み方を普及させたのが、宇治田原出身の永谷宗円なのです。



さて、宇治田原の茶畑では、5月は、新茶の摘み取り作業の真っ最中。今は、製茶のほとんどの作業が機械化され、茶摘みも、もちろん機械を使った作業です。

ミモロが今回参加した『茶摘み体験』は、宇治田原町が後援するお茶の普及を通じ、都市と農村の交流事業を行っている「21お茶のふるさと塾」が主催したもの。
団体やグループの茶摘み体験や茶香服(闘茶)、石臼体験などを受け入れています。また、個人でも参加できる「茶摘み体験交流会」も開催。

ミモロが参加した日は、実は、「裏千家淡交会神戸第1支部風見鶏青年部」の皆さんの団体が『茶摘み体験』に参加された日で、ミモロは、特別に仲間に入れていただきました。

「21お茶のふるさと塾」の皆さんが、体験する人たちのお世話をしてくださいます。


まずは、『茶摘み体験』の注意や、この日の日程などが、参加者に説明され、ミモロも真剣に耳を傾けます。

茶葉の摘み方について、宇治田原で江戸末期から製茶販売業を営む「宇治茶師 かねまた」の5代目であり、「チャムリエ」として美味しいお茶の煎れ方や闘茶など、茶文化に関する講演などをなさっている谷口郁男さんから、教わります。
「茶葉は、枝の先端の部分だけでなく、その下の柔らかな葉も摘んでください。葉が丸く縮まっているのは、虫がいますから、摘んではダメですよ。摘んだ葉で、煎茶を作りますから、頑張ってたくさん集めてくださいねー」と。

いよいよ茶摘みが始まります。ミモロも茶畑に入って、みんなと並んで茶摘みを開始。


「えーと葉っぱは下から、摘むんだよねー。枝の先の方の葉っぱは、柔らかい…透き通っているみたい…」とミモロは、新しく芽吹いた茶葉を触りながら見つめます。


ミモロ、葉っぱの観察してないで、さっさと摘まないと、お茶が作れないわよ…。
「あ、そうだ…がんばらなくちゃ!」と、せっせと茶摘みに励むことに。がんばれミモロ!


ミモロは、広い茶畑に育つ柔らかな葉を見つけては、次々に摘んでゆきますが、なかなかいっぱいにはなりません。茶畑のアチコチに移動して、一生懸命に茶摘み作業を…。

「あ、小さなカタツムリ…」
でも、ときどき、息抜きも…。

1時間ほど、茶摘み作業を行ったミモロ。「わー見て!こんなに摘めちゃったー」

竹籠の中には、摘んだ茶葉が…。「でもお茶にすると、この5分の1になっちゃうんだって…これで何回飲めるのかな?」と、ちょっと心配そう。

「さぁ、そろそろ作業をやめてください…。摘んだ茶葉でお茶を作る作業を教えますから、ここから移動します」とスタッフの方の声。
ミモロも、摘んだ茶葉を入れた籠を背負って、みんなの後に続きます。

「ヨッコラショ!うー結構、茶摘みって時間がかかるんだねぇー。昔の茶畑では、みんなでおしゃべりしながら、作業したんだって…ひとりでやったら孤独すぎる…みんなでやるから楽しいんだよねー」
谷口さんによると、茶畑は、昔、若い男女の出会いの場でもあったそう。


「さぁ、次は、お茶づくり…楽しみ…なんか喉が渇いちゃったー早く美味しいお茶が飲みたいなー」と、ミモロは、次の場所へと移動する車へと、ハリキッテ向かいました。



*茶摘み体験ができる「21お茶のふるさと塾」の詳しい情報は、ホームページで。




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美しい髪・・・古くから日本女性の髪を整える黄楊櫛(つげくし)。職人の技が光る「京都 十三や」の櫛

2012-05-23 | お気に入りの品

京都、先斗町で恒例の「鴨川をどり」を見たミモロ。「舞妓さんの結っている髷って素敵だねー」と、うっとり。芸妓さんになると日本髪に結われたカツラを被りますが、舞妓さんの髷は、自分の髪で結います。

そのお手入れに欠かせないのが、つげ櫛です。古くから、日本女性の髪を美しく整えるのに使われてきたつげの櫛。化粧道具としての機能だけでなく、そこにさまざまな思いを込める女性の心を象徴する品でもあるのです。

さて、ミモロがやって来たのは、四条通と新京極通の交差する近くに店を構える、明治8年創業のつげ櫛の「京都 十三や」です。

こじんまりとした大きさのお店ですが、中には、櫛をはじめ、かんざし、髪飾りや小物などが、所狭しと並んでいます。

「わーいろいろな物があって、見飽きないねー」とミモロ。

そもそも櫛は、古代から、邪気を払うパワーがあるものと信じられていました。古事記でもイザナギノ尊が、鬼に追われて黄泉の国から逃げる時に、櫛の歯を折って鬼に投げつけたという話も…。
昔から、常に女性たちのそばにあって、髪をとかすという行為そのものが、きっと身に纏わる邪気を払うという思いで行っていたのかも…。
「そう、風水でも、いつもキレイに身を整えておかないと、いいパワーがもらえないんだってよー」と、ミモロは、どこかで聞きかじった知識を…。

「どうして『十三や』さんっていうんですか?」とミモロは、五代目の店主、竹内伸一さんに尋ねます。

「それはね、櫛のく=『九』とし=『四』をたして十三になるでしょ。だから『十三や』。つまり櫛屋ってことなんです」昔の人の洒落た言葉遊びから生まれた屋号です。「なるほど…」


『十三や』が作るつげ櫛は、鹿児島の指宿産の樹齢30年以上の良質のつげ原木を厳選し、製材、燻蒸して10年以上寝かせ、狂いのない最良の櫛の素材となったものだけを使い、櫛にしているそう。

京都に古くから伝わる、一本一本の櫛の歯を削る緻密な加工技術を、今に受け継いだ職人さんが、丹精込めて作る櫛です。「すごい技術だよねー」とミモロは、改めてつげ櫛を見て感心しきり。


「つげ櫛は、とても髪や地肌にやさしい素材なんです。静電気が起きませんから、髪へのダメージが少ないんですよ。頭皮にも優しい感触で、気持ちいいですよ。また椿油などを浸み込ませ、長年愛用されると、櫛は飴色になり、梳かすと髪にツヤが出てきます」。

つげ櫛のお手入れは、1か月ごとに、1~2日ほど椿油などに漬けて、櫛に十分油を浸み込ませること。すると櫛自体の汚れにくくなるそう。

「うーん、つげ櫛は、一本数千円するものも多く、ちょっと高い気がするけど、髪のためによくって、しかも大切に使えば一生もの…こういう毎日使うものにこそ、上質のものを使うと、きっと髪も心も豊かになるね」とミモロ。

お店の壁には、さまざまな大きさや形の櫛が展示されています。

「わー細かい歯…ホントいろいろな櫛があるんだね」。京都のつげ櫛は、人間だけではなく、雛人形の髪を整える職人さんが使うものなども…。

「こんな櫛は、お客様にぴったりかも…」とミモロの前には、小さな櫛が。
「えーこれも手づくり?スゴイ…」

店内には、櫛のほかに、つげの素材を使った小物も種類豊富。
動物の形のかわいいブローチ。
干支の根付けなども。

お土産にしたくなる品々です。「お友達にプレゼントしようかな?」と龍の根付けを手に取ります。

「これは自分へのプレゼント…」と見つけたのは、大好きなウサギの形をしたブローチ。


つげの製品以外に、今や貴重な本べっ甲の髪飾りなども。洋装にも似合う洒落た雰囲気の髪飾りです。


「かわいい?」とミモロ、小さな花飾りをつけて…。女の子が好きそうなかわいい品もいろいろ。

最近、髪が少なくなったとか、細くなったという方は、髪や頭皮にやさしいつげの櫛を、ぜひ…。

*「十三や」京都市下京区四条通寺町東入ル13 電話075-211-0498 営業時間:11:00~20:30 無休



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先斗町の舞妓さんや芸妓さんが、日頃、修練した芸を披露する「鴨川をどり」へ。いよいよ24日まで

2012-05-22 | イベント

京都を象徴するものと言えば、だらりの帯の舞妓さん。
「ワーキレイな舞妓さん…」と、ミモロが見惚れているのは、今月24日まで開催されている先斗町の「鴨川をどり」のポスター。「一度は、見てみたいなぁ…」と、日頃から舞妓さんに憧れるミモロ。東京からお友達がやってきたので、「京都らしいところに連れてってあげる…」と、友達を口実に、見に行くことに漕ぎ着けました。

京都には「祇園甲部」「宮川町」「先斗町」「上七軒」「祇園東」の5つの花街があり、総称して京都五花街と呼ばれます。それぞれに舞妓さんと芸妓さんがいて、日頃から、踊りや三味線、笛などの芸事の修練に励んでいます。お座敷以外では、普通の人は目にできない芸が、舞台で披露される春や秋の踊りの会は、観光客だけでなく、日頃の御贔屓筋の方々が、楽しみに訪れる風物詩のひとつです。

ミモロが、お友達を連れてやってきたのは、「鴨川をどり」が開かれる「先斗町 歌舞練場」。
江戸時代に鴨川の新堤築造後に発展したと言われる先斗町は、三条通から四条通にかけて川に沿い、平行に続く細い道。その道の両脇には、お茶屋さんをはじめ、さまざまな飲食店が軒を連ねる、京都でも屈指の繁華街です

「鴨川をどり」が行われる「先斗町 歌舞練場」は、通りの北エリア、三条通に近い場所に位置します。


「なんか古めかしい建物だねぇー」と。
それもそのはず、「先斗町 歌舞練場」は、大正14年(1925)に着工し、昭和2年(1927)に完成した「東洋趣味をもつ近代建築」と言わる建物です。設計したのは、劇場建築を得意とした大林組の建築家、木村得三郎。地上4階、地下1階のクラシックな佇まいの劇場です。

「やっと来れたー」と嬉しそうなミモロです。


随所に、和洋折衷の雰囲気を漂わす装飾がみられる館内。
鴨川に面した場所なので、京都らしい景色も眺められます。「あ、三条大橋が見えるよー」


1日3回の公演が行われ、それぞれの開演前には、舞妓さんや芸妓さんが、お点前を披露する立礼式のお茶席で、お抹茶の接待も受けられます。

館内には、売店も。「舞妓石鹸だって…。これで洗うと、色白になれるのかな?」ちょっと最近、毛並がくすんでいるミモロは、真剣に見つめます。

お友達が購入したパンフレット。
「あ、ミモロが知ってる舞妓さんがのってる…」ミモロ、いつの間に贔屓の舞妓さんを作ったの?

開演した「鴨川をどり」は、それはそれは艶やか。揃いの衣装で並ぶ舞妓さんたちの美しさは、いっそう。
華やかな舞台を初めから、終わりまで、うっとりと眺めるミモロでした。

ぜひ、観光に訪れたら、一度は、京都五花街の踊りを見てはいかがでしょう。素敵な思い出になりますよ。

「あー素敵だった…」とミモロは、大満足で会場を後にします。

「ねぇ、どうしたら舞妓さんになれるの?」と、ミモロ。
京都五花街では、常に舞妓さんの募集をしています。資格は、日本舞踊などに興味があり、中学卒業して、保護者の許可を得ることが最低条件です。
「ミモロ、日本舞踊に興味あるよー」と、でも修業は、厳しいもの。とても並大抵の覚悟では無理。「憧れだけにしとこ…」と、ちょっとションボリ。「でも舞妓さんって、やっぱりステキ!」と、女の子のミモロです。



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