ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

前回は、平安時代?金環日食を見に、朝、平安神宮へ。

2012-05-21 | 京都
晴天に恵まれた5月21日。この日は、全国各地で、金環日食が観測できるというので、ミモロも朝から、ソワソワと。

日食を見るには、特別のグラスが必要。「近所のコンビニでグラスを買わなくちゃ!」と、ハリキッテ、まずはコンビニへ。「あのー日食を見るグラスくださいー」とカウンターの人に。
「もう昨日、すべて完売しました…」「えー昨日の夕方は、たくさんあったのに…」カウンターの脇に山積みになっていた日食グラスです。

「どうしよう…直接、太陽を見ちゃダメなんでしょ…」すでに完売の日食グラス、ミモロは、がっかりしながら、見る予定だった「平安神宮」へ、肩を落としながら歩きます。



時々、チラチラと太陽を見ては、「あ、少しずつ欠けてきたー」ミモロ、太陽を見ちゃだめよ…。
「うん、でも…」チラッと見ては、目を閉じるミモロです。

「平安神宮」には、すでに日食を見ようと、数人の人が…。大きなレンズを構えるカメラマンの姿も…。
「いいなぁー見られて…」そんな人を羨ましそうに眺めながら、ミモロは、本殿へ向かいます。

白砂が敷き詰められた境内は、曇りの日でも、白砂の反射で他よりも明るく感じられます。周囲には、高い建物はなく、空が一面に広がり、日食を見るには、絶好の場所。しかも、朱塗りの建物が境内を囲み、もし見えたら、とても素敵な景色のはず…。

「日食が見れなくても、ここで世紀の金環日食に立ちあえるなら、それはそれでいいやー」と、気分を切り替えたミモロは、本殿にまずは参拝を。

帰りかけたミモロ…日食グラスを目に当てて、観察している人のそばを通りながら、すごく羨ましいそう…。
「直接、見ちゃダメ…」と言いながらも、諦めきれないミモロは、チラリチラリと太陽を…。

「あー目が痛くなっちゃったー」と涙目になっています。
そんなミモロの様子に気づいたアマチュアカメラマンの方が、「グラスないんですか…」「ハイ、もう売り切れだったの…」とミモロは、ポツリ。「よかったらこれ使ってください…」と、なんとポケットから日食グラスをミモロの前に…。「えーうれしい、ありがとうございます…」と、目を輝かせるミモロです。
さっそくご厚意に甘え、日食グラスを目に当てて、太陽を探します。



肉眼では、小さくしか見えませんが、確かに一部が欠けた太陽が、オレンジ色に見えます。

時間を追うように、欠けて行く太陽…。7:30頃、太陽は、まるで指輪のように見えました。
でも、周囲の明るさは、全く変わりません。
「なんだ、もっと暗くなると思ったのに…」皆既日食なら、一瞬周囲は暗くなりますが、金環日食では、全く明るさに変化はありません。
「今日が、金環日食の日だって知らなかったら、そのまま過ぎるね…」とミモロ。
お借りした、グラスから、太陽の観察を続けます。


「もうすぐ終わっちゃう…」
(うまく撮影できなくてすみません)


そばのアマチュアカメラマンさんも、カメラをしまい始めました。「あ、どうもありがとうございました」
と、慌ててお礼を言って、日食グラスを返します。ステキな思い出ができて、本当に感謝です。

「よかった、日食が見られて…平安神宮で見られて最高にしあわせ!」と、帰りの足取りは、軽やかなミモロです。「前は、平安時代だったんでしょ?平安神宮で見られてよかった…。でも平安時代には、平安神宮はなかったんだー。それに、昔は日食グラスなかったから、その時代の人は、今みたいによく見えなかったよね。あまり気が付かなかったかも…次に見るときは、もっとよく見える何かが開発されるのかな?」とミモロ。でも、そのころには、もうほかの世界に行っているはず…。

*どこで見ても、同じように観察される「金環日食」。でも、それを見る場所で、周囲の景色は違い、その趣は、異なるはず…。日食と建物などの両方を上手に撮影するのは、むずかしいこと。なぜなら、建物は逆光になって、暗くなってしまいます。写真にうまく撮影できなくても、心に残れば、それで十分…。あなたは、どこで見ましたか?



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奈良を散策。クラシックな雰囲気が素敵な「奈良ホテル」でのティータイム。

2012-05-20 | 宿・ホテル

奈良の「れんじょう寺」で、秘仏の美しい阿弥陀如来様にお目に掛ったミモロ。少し奈良の町を散策することに。地図を見ると、「れんじょう寺」のあるのは、奈良の町の南。「えーっと、東大寺は、ここから真北方向になるんだー。ちょっと歩いてゆくには、遠そう…。あれ、もしかして、東方向の新薬師寺なら、歩けるかも…」と、ミモロは、地図を見ながら、東へとトコトコと歩き始めました。

新薬師寺方向へは、なだらかな坂道が続きます。土塀などが続く、落ち着いた雰囲気の住宅地は、奈良らしい風情漂っています。

途中、大きなお地蔵様がいらっしゃる「福智院」に参拝したりしながら、やっと「新薬師寺」に到着。

天平19年(747)に、光明皇后が、夫の聖武天皇の病気平癒を祈願して創建された「新薬師寺」。いつ訪れても、心鎮まるお寺です。

御本尊の大きな瞳が印象的な薬師如来坐像と、それをお守りする十二神将立像(いずれも国宝)に、久しぶりに対面しました。本堂も奈良時代の建築で、国宝です。


「ねぇ、病気平癒をお願いするためって、言うけど…お寺を建てるには、それなりの時間がかかるでしょ。できる前に、病気治っちゃうんじゃないの?」と、ミモロ。
聖武天皇は、もともとお体がそれほど丈夫ではなく、またとても繊細な方で、精神的にも不安定になりやすかたと言われています。きっとそんなご主人を心配なさったのでは…。今のように治療ができない昔は、そう簡単に病気は、治らなかったのでは…。

仏像を見ると、現代のようにさまざまな情報や病気の治療方法もない昔、祈るという意味の大きさを感じます。もちろん現代社会にも、多くの不安要素はありますが、知って不安になるのと、知らない不安は、どこか質が違うのでは。昔は、明日のこともわからない…病気になったら、それこそ命に係わる状況にも…。すがるものは、神や仏…仏像に対する姿勢は、全く今の私たちとは違っていたのだと…。天変地異や戦乱など、寺が破壊されたり、火災に見舞われた時、本堂など建物は焼け落ちても、仏像だけは、残っているケースはよく見られます。それは、祈りをささげる人たちが、きっと命がけで、仏像を守ったから。今、私たちが、仏像に会えるのは、そういう名もない人たちの御かげなのだと、古い仏像を見て思います。


さて、「新薬師寺」での参拝を終えたミモロは、「なんか喉渇いたー。どこかでひと休みしたいよー」と。
そこで、奈良駅への帰り道に当たる「奈良ホテル」に寄ることに…。

「あ、鹿さんがいるよー」と、そっと近づこうとするミモロです。奈良の町では、よく鹿に出会います。以前は、商店街をお散歩している鹿にも出会いました。

ここ「奈良ホテル」は、箱根の「富士屋ホテル」、日光の「金谷ホテル」、軽井沢の「万平ホテル」などと同様に日本のホテルの草分け的存在。今は、クラシックホテルと呼ばれますが、できた当時は、時代の最先端のオシャレでモダンなホテルです。

明治42年(1909)に関西の迎賓館として創業。日本建築の美しさと、西洋建築のモダンさを融合した和洋折衷の趣が、今も訪れる人の心を和ませます。訪れたゲストには、アインシュタイン、エドワード8世、チャップリン、ヘレン・ケラー、オードリー・ヘップバーンなど、海外の有名人も多数。日本の皇室の方々も、よく利用されています。

さっそくミモロも、ホテルの中へ。

正面には、2階の客室へと続く階段が。
「レッドカーペットだねー」とミモロ。
そっちは客室だから、宿泊客だけよ。ティーラウンジは、あっち…。

「あ、そう…」と言うと、周囲の緑が迫るティーラウンジへ。
「なんにしようかな?」と、まずはメニューをチェック。
「あのーケーキセットお願いします。飲み物は、紅茶にしてください」と注文します。
やがて、ミモロの前には、ケーキをのせたトレイが。「どれに、なさいますか?」
「わー全部美味しそう…どれにしようかな?」と、いつものように迷うミモロです。

ミモロが選んだのは、大好物の苺がいっぱいのストロベリータルト。
「美味しそう…」じっと見つめるミモロです。

「紅茶は、しばらくしたら、ポットを立てて、注いでください。濃くなり過ぎないように、斜めにするといいですよ」とホテルの方。
「なんか不思議な形のポット…」とミモロは、興味津々。

新緑を眺めながらのティータイム…「いつ来ても、ここはのんびりしていいねぇー」と。
周囲の景色を見るよりも、今は、目の前のケーキに夢中のミモロです。

「奈良ホテル」でひと休みしたミモロは、帰りは近鉄奈良駅から特急に乗って、京都へと戻ります。

車窓からは、平城宮跡にある朱雀門の姿が。
「あー楽しかった…」と、乗り物好きのミモロは、京都に着くまで、窓の外の景色を眺めていました。


*「奈良ホテル」の詳しい情報は、ホームページで。




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年に1回、5月に秘仏公開。奈良「れんじょう寺」の神々しい裸形の阿弥陀如来立像。見る価値十分の美しさ

2012-05-19 | 奈良、近畿

「年に1回、五月の一か月間だけ、公開される美しい仏様があるので、見に来たら…」と、お誘いを受けたミモロ。「えー美しい仏様?どんなかなぁ?」と興味津々で奈良へと向かいました。

目指すお寺は、「れんじょう寺」(むずかしい漢字で、見つかりませんでした…)。奈良市内の中心地、「ならまち」にほど近いところにある古刹です。

最寄駅は、JR京終駅。JR奈良駅から、桜井方向に向かう電車で1つ目の駅。町中なのに、無人駅です。
「京終と書いて、キョウバテって読むのむずかしいねぇー。京つまり都のはじっこってことかな?」奈良の地名には、なかなか読みがむずかしい古い地名が多いよう。

さて、駅から徒歩で7分ほど。目指す「れんじょう寺」が、住宅地の一角にありました。


この辺りは、紀寺町と呼ばれる地域。古代豪族の紀氏一族のお寺があり、この「れんじょう寺」も、そのひとつです。縁起によると。天平年間聖武天皇の勅願で、行基菩薩の開基とされ、平安時代に紀有常が改めて伽藍を建立したとか…。長い歴史の中で、荒廃した時期もあったそう。現在は、浄土真宗のお寺になっています。

「小さなお寺だけど、お庭がとてもキレイ…」と言いながら境内を進みます。

「なんかとてもいい香りがしてるーなんだろ?」とミモロは、鼻をピクピクと。
公開時期の五月は、境内のオオヤマレンゲの盛りの時期。「初めて見るお花…」たっぷりした白い花からは、芳しい甘く上品な香りが漂ってきます。
オオヤマレンゲは、モクレン科の植物。コロリとした蕾も可愛らしい感じ。「いい香りや、蕾の形も、どこか蓮の花に似てる気がする…お寺にピッタリのお花」

しばし、お庭の花を楽しんだミモロは、本堂へと向かいます。

「ミモロちゃん、よくいらっしゃいました」と、迎えてくださったのは、三輪祥智さん。京都の伏見に住む三輪さんが、このお寺に初めて訪れたのは20代のこと。それ以来、何度も通って、ここ数年は、お寺のお世話をする係に…。それほどまでに、三輪さんを魅了したのが、本堂に安置されている御本尊、阿弥陀如来です。

(秘仏のため、撮影はできません、あしからず…)
ミモロが見ている写真が、その阿弥陀如来さま。

薄明りの本堂で見る阿弥陀如来は、160センチほどの高さがあり、想像より、かなり大きい立像です。鎌倉時代の作と言われる木像で、光明皇后をモデルにして製作されたと伝えられ、女身の裸形を表した珍しい阿弥陀如来です。
 白色のお体で、もともと衣装を纏うように作られたものとか。右手を上げ、左手を下げたお姿は、釈迦と阿弥陀を一体化させた姿。視線を下げた面持ちには、微かな微笑みを湛え、その穏やかで、神々しい表情に心が癒されてゆくようです。
 本当に美しい仏様で、特に、首から肩にかけての、デコルテの流麗なラインは、見惚ればかり。微かに膨らみを感じさせる胸元。ウエストラインへくびれも美しい曲線を描いています。袴に隠れたお尻の部分も女性を表しているそう。

そもそもこの阿弥陀様は、昔、不浄のものとされた女性を、西方浄土へ導き、成仏を叶えるために作られたそう。つまり女性を救う仏様なんです。手の指の間には、水かきのような膜「曼網」があり、誰ひとり取りこぼさないよう救う御心が表現されています。

御着衣の袴は、50年に1度、新しいものに着替えられるそう。
現在、この阿弥陀如来立像は、県指定文化財です。

また、像の足元の部分は、立体的な雲を思わせる彫刻が。江戸時代の作と言われるものですが、それも実に見事な作品。


「きっと作られた頃は、全身が真っ白で、もっと艶やかなお姿だったねー。もちろん今もキレイだけど…。雲に乗って、女性を助けに来てくれる…そんな動きも感じられるねぇー。ところで、光明皇后をモデルって言っても、鎌倉時代に作られたんでしょ、どうしてお顔がわかるの?写真もないんだから…」と、ミモロ。

光明皇后は、貧者や病人などを救うために、さまざまな功績を残された方と伝えられ、その慈悲深いお姿を表現してるんで、あくまでもイメージ。
「あ、そう…。でも、ずっと見てると本当に、惹きこまれてゆくねぇー」と、ミモロもすっかりファンになったよう。

この阿弥陀如来さまの脇には、平安時代初期の作とされる観世音菩薩立像(重要文化財)も。

お寺の奥には、阿弥陀様が以前、お召しになっていた袴が展示されています。
ミモロの大きさから、阿弥陀さまの大きさがわかります。

その近くには、「幸せの鐘」が。「これを叩くと、幸せになれるんだって…」とミモロもさっそく。

しあわせを願うばかりに、強く叩きすぎたミモロ…ガーン。
でも、やさしく叩くと、とてもいい音色が、長く響きます。

本堂の縁の部分にも、さりげなくお花が。

「美しい阿弥陀様のいらっしゃるお寺だから、やさしい心遣いがあって、とても気持ちがいいねー」と。

「奈良では、あまり観光客に知られていない小さなお寺でも、実はすごく素晴らしい仏様を持っていたり…。ぜひ、そういうお寺をめぐってみては?奈良の歴史の深さや、仏像の素晴らしさを感じることができるはずです」と、三輪さん。

「ハイ、ミモロもいろいろ回ってみます…ステキな阿弥陀様…お友達を連れて、また来ますね」と、穏やかな気持ちに包まれて、ミモロは、お寺を後にしました。

*「れんじょう寺」奈良市西紀寺町45 電話0742-22-4887 秘仏の公開は、毎年5月1日~31日 9:00~17:00(受付)拝観料:500円 JR 近鉄奈良駅から、市内循環バス(外回り)で「紀寺町」下車徒歩2分



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今年は、お寿司を食べながら、「葵祭」の行列を見物!いいとこ見つけちゃった・・・

2012-05-18 | グルメ

今年も、「葵祭」の行列を見物に出かけたミモロ。
下鴨神社で、ゆっくりと行列を見るはずが…。境内で参拝などをして、お腹が空いたので、行列が再び出発するまで、ちょこっとランチをしようと境内を抜けて下鴨本通に出ようという、軽く考えていたのが大間違い…行列の進むコースに行こうにも、通行規制で、境内から出るのに、ひと苦労することに。
「わーん、行列が見られないよー」と大慌て…。今までの余裕はどこへやら…。

「ふーお腹も空いてるのにー」と、ブツブツ言いながら、北大路通に移動して、そこで行列を待つことに。

下鴨本通沿いは、すでに大勢の人が舗道に詰めかけ、簡単に移動ができません。そこで少し住宅街に入り、商店が点在する道を北上することに。「もう、すぐ北大路通だね…」約10分ほど歩き、目指す大通りに到着。
「あ、ここにお寿司屋さんがあるー」と、通りに面したお寿司屋さん「京・下鴨 音羽鮓」の前に。

行列が到着するまでに、まだ少し時間がかかりそう…。「ここなら、行列が来るのがわかるから、大丈夫!」と、トコトコお店の中に…。食欲を最優先にするミモロです。

奥のテーブル席に座ったミモロは、「なんにしようかなぁ…」とお品書きを見ながら悩みます。
「ちらし鮨お願いしまーす」と注文して、お茶を飲みながら寛いでいると…「行列が来ましたよー」とお店の方の声。「ハーイ、来た来た…」と言いながら、店内の階段を上ります。あれ?外で見るんじゃないの?
「だって、ここの方が上から見れるもの…」体の小さなミモロには、上からの方が見やすいよう…。

今年の行列は、総勢511人。馬や牛は約40頭で、全長は、約1キロに及ぶそう。

はじめに現れたのは、藤の花で飾られた牛車。
狩衣装束の人たちが、次々に、ミモロの前を通り過ぎて行きます。
「わーなんてスタイルのいい馬だろう…」目の前に現れた馬に、思わず声が…。
本当に美しい馬で、まさに行列にピッタリ…というのは、競馬(くらべうま)などに出る馬は、サラブレッドで、かなり馬体が大きいのです。この馬は、おそらくクォターホースか、別の種類の馬。比較的小ぶりの馬体で、首の太さや胴の大きさなど、引き締まっていて、お人形のモデルにしたくなるバランスのとれた体形です。

「あ、女房行列…雅だねぇー」
平安時代を思わせる姿の女房達が、現れると沿道の人たちは、一斉にカメラを構えます。

「下鴨神社で見た花傘…」

「わー斎王代の輿が見えるよー」と、ひときわ大きな声を上げるミモロ。
毎年、京都に住む未婚の女性が務める斎王代。今年は、左京区の会社員の亀井敦子さん28歳です。

「ミモロも斎王代になりたいなぁー」と憧れの眼差しで見つめます。

斎王代に選ばれるのは、京都の旧家や老舗のお嬢様など。母娘など2代に渡って、斎王代を経験される方も。とても名誉なお役です。巷の京すずめが言うには、「斎王代になるには、すごくお金が掛るから、大変なんだよー」と。京都のお祭りは、祇園祭のお稚児さんにしても、参加する人の負担が大きいのが特徴。まさに人々が伝統を支えるお祭りなんです。

斎王代が通り過ぎると、ミモロは、再びテーブルへ。
「あ、お寿司ができてる…」。手桶の中に、いろいろなネタがいっぱい盛り込まれたちらし鮨です。


「今年の『葵祭』をお寿司屋さんから見られたなんて、ラッキー…。来年もここに来ちゃおう…いいとこ見つけちゃったー」
昨年は、週末に行われた『葵祭』、このお店にも、食事をしながら行列を待つ方が多かったそう。

「今度、いらっしゃるときは、これを注文したら、いかがですか?」とお店の方が、ミモロにすすめたのは、
『デコいなり』。
いなりずしが、クマの顔になっているもの…。「お客様にぴったりかと…」。

「なんかカワイイねー今度、お願いしちゃおう…」とミモロ。
作るのに時間がかかるそうなので、あらかじめ予約をおすすめ。1個210円。


「また、いらしてくださいね…」「ハイ…お持ち帰りもできるんですねー。また寄ります…」とお返事を。


美味しいお寿司でお腹もいっぱい、斎王代の行列も見物できたミモロは、満足そうな顔で、地下鉄烏丸線の「北大路駅」へと向かいました。「来年は、お友達を連れてきちゃお…」と思うミモロです。

*「京・下鴨 音羽鮓」京都市左京区下鴨貴船町47 電話075-781-1515 木曜休み(祭日の場合は営業)地下鉄北大路駅から、北大路通に沿って東方向へ徒歩5分ほど。



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「葵祭」の斎王代行列を見物に、下鴨神社へ。五月晴れの気持ちよさにミモロの足取りも軽く

2012-05-17 | 京都


「わー今日はいいお天気!」朝からミモロは、ワクワクと。昨日の雨と打って変わり、今日は晴れて、気温も上昇。絶好のお出かけ日和になりました。1日延期された「葵祭」に、さぁ出かけましょう。

午前10:30に京都御所を出発し、河原町通から下鴨神社を経て、15:30頃に上賀茂神社に到着する行列。
今年は、平日に行われるため、週末に当たった昨年より、人出は少なめに…。

「今年はどこで見ようかな?」と、ミモロは、行列が通るコースと時間がのった新聞記事を見ながら、作戦を立てているよう。交通規制があるので、車で行くのは諦めて、徒歩で行ける場所を探します。

バス以外の公共交通機関を利用する場合、地下鉄烏丸線の「丸太町駅」から京都御所、京阪電車「出町柳駅」から歩く下鴨神社、地下鉄烏丸線の「北大路駅」から東に歩く北大路通沿いが、行列を見物するのに、行きやすい所です。

ミモロは、昼過ぎに下鴨神社で、行列を見物しようと、出町柳駅から、鴨川沿いを歩くことに。

「まだ行列が下鴨神社を出発するまで時間があるから、お散歩を楽しみながら、行こう!」さすが「葵祭」の行列を見物するのは2回目となるミモロ。昨年よりも、行動にゆとりが…。

鴨川沿いは、遊歩道が続き、お散歩には、本当に気持ちがいいコースです。
ミモロは、川の流れを眺めたり、土手に咲く花で遊んだり、すっかり「葵祭」を忘れているよう。

「魚いないかな?」橋の上から、川を覗くミモロです。

「京都って、町中にいるのに、川や山がすぐ近くにあるのが、ステキ!お家から、ちょっと歩くだけで、自然がいっぱい…ホント、こういう環境っていいよねー」と、改めて京都の魅力を感じます。

さて、下鴨神社の糺の森に到着したミモロ。行列は、正午前に到着し、今はお昼の休憩時間。糺の森に設えられた見物席の撤去が始まっていました。

「まぁ、後で行列を見ればいいね…」とゆとりのミモロ。この日のために用意された記念グッズなどを販売するテントを見て回ることに。

すでに、行列は、社殿の奥に入っていて、糺の森には、神事の名残りがのみ…。

でも、本殿のそばには、祭りで使う美しい花傘が並んでいて、近くでよく見ることができました。

「キレイな花笠…中はどうなってるんだろ?」と傘の下に入り込んで上を…


「いろんな種類の傘があるんだね」
斎王代の行列のお伴をする女房たちの花傘です。

錦の織物を垂らした豪華な傘。行列を華やかに彩る傘は、行列の格式の高さを表すもの。


「葵祭」の名の通り、行列の人たちの装束や、神社の建物など、至るところに葵の葉が飾られています。葵は、邪気を払うものとして、崇められる植物。みずみずしい緑が、命の息吹を感じさせます。


社殿の前では、狂言が。また糺の森の脇の馬場では、馬を走らせる神事が行われていました。


「この馬も行列に参加するんだねー」と馬好きのミモロ。

「まだ行列が始まるまで、時間があるよー、お腹空いちゃったー。どこかでランチしようよー」
ミモロ、余裕ありすぎじゃない?「だってーお腹すいたんだものー」と。わかりました、どこかでランチしましょう。そのためには、ちょっと他の場所に移動しないと、見物できなくなりますよ。

すでに行列の出発を控え、下鴨神社内には、ロープで通行規制が始まり、境内から出ようとしても、社殿から再び糺の森を通過して、そこからかなり北へと進むしかありません。

うー見物できる場所に行くには、まずは、下鴨神社を出ることが最優先…

幸い、糺の森の途中から、裏手に回る道を抜けることに成功、やっと下鴨本通りに到着しました。でも、そこには、すでに大勢の人たちが…「わー行列、見れないの?」と、ランチどころではない状況に。昨年同様、人で舗道は身動きができないほど…「ここで見るのは諦めて…北大路通なら、きっと人が少ないよ…」
そういうと、トコトコと北大路通へと向かうミモロです。



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