ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

造形美の極致。「桂離宮」に散りばめられた美を求めて…。(1)垣と門と外腰掛

2013-03-26 | 歴史・史跡

京都の桜は、もう少し満開まで時間がかかりそうなので、それまでちょっと別の美しさをご紹介します。

京都で、一度は行ってみたいところと言えば、きっと「桂離宮をあげる人も多いのでは?

日本の究極の美とも評される、建造物の代表的存在です。ミモロは、ある日、お友達といっしょに「桂離宮」を見学することに。見学順路に従って、ご一緒に、その美しさに触れてまいりましょう。

「桂離宮」の美は、実は、すでに外側から始まっています。それは、独特の「桂垣」と言われる独特の生垣。
桂川の土手沿いの離宮東側に連なる笹垣です。敷地内に自生する竹藪の竹を植わったまま曲げて、垣を組んで行くもの。ミモロが訪れた時期は、その笹垣の手入れの真っ最中で、珍しい土台の部分を見ることができました。

横に渡した竹に、乾燥した竹材を組み、その上に乾いた竹の細い枝を並べ、それから自生する竹をグインと曲げて、緑の瑞々しい生垣を作ります。(この状態では、想像するのがむずかしいですね)
ぜひ、しばらくしたら見に行ってください。ここなら許可なしで見ることができます。

さて、門も実に簡素で、ただ竹が並んでいる感じ。
しかし、すべて太さが見事に揃い、節の部分も処理され、隙間なく並べられています。

さらにその門につづくのは、穂垣という細い竹を横向きに積み重ね、縦に太い竹で固定したもの。

縦の竹の先端は、鋭く削られ、防犯機能も備えた優れもの。

「どれもすごくシンプルだけど、美しい!第一、素材がどれも見事!そして作り上げる技術も驚くほどの素晴らしさ。さすが宮内庁の管轄のものは、他とは違うねぇー」と、離宮に入る前から大感激のミモロです。

さて、見学コースの初めに訪れるのが、「御幸門」です。
ミモロも見学者と共に、そこへ向かいます。
「うーもう遅れちゃったー」
キョロキョロといろいろ見ていたミモロは、初めから遅れ気味。「でも、この階段も素敵ー!」。小さな堀に掛けられた両脇が苔で縁取られた土橋を見ても、ただ感心。

門に至る「御幸道(みゆきみち)」の地面を見ると、
小石が隙間なく敷き詰められています。「わースゴイー。自然の石をこんなにいっぱい敷くなんて、美しい!」と。

これは、輿がなめらかに進み、歩行にも配慮したものとか。「今ならアスファルトだよねー。でも、ここにも美しさが漂っている」と、もう進むごとに、いちいち大感激するミモロ。これから先にある建物を見たら、どうなることか…。

到着した「御幸門」。
茅葺切妻屋根で、両脇の柱や屋根の下の垂木には、皮つきの丸太が使われ、あえて野趣を感じさせる趣向です。


さて、ここで「桂離宮」の歴史などを少し…
「桂離宮」は、後陽成天皇(後水尾天皇のお父様)の弟にあたる 智仁親王が桂川の河辺に造営した八条宮家の別荘です。

桂川から水を引き入れ、小川や池、さまざまな大きさの築山を配置し人工的に雄大な景観を作り上げた回遊式の庭園様式になっています。その敷地面積は、約1万7500坪。広大な敷地には、古書院をはじめ、新御殿などの主要な建物のほかに、茶室や庭を散策するときのお休み処などの建物が点在し、自然の景観にいっそうの趣をもたらしています。

御所のような華やかな雅さを廃し、簡素な趣ながら、意匠を凝らした建物が、ここに寛ぎを求めた親王の思いを物語っているようです。

造営は、二代にわたり、時をかけてなされました。

「桂離宮」の美を著す言葉として「わび」「さび」という茶道の言葉が用いられます。
華美をすべて切り捨てた建造物は、その簡素さに、かえって贅沢さを感じさせます。



見学者一行は、詳しい案内を聞きながら、さらに奥へと進みます。


「細長い東屋みたい…」とミモロが言うのは、「外腰掛」という建物で、茶室の待合所です。


茅葺の屋根に、皮つきの自然木のカーブなどを趣として、匠に使った建物。内側には、ベンチのような腰掛が。

建物のそばには、「二十桝形手水鉢」と低めな石灯籠が。


そして、建物の前には、長い踏み石が、訪れる人を茶室「松琴亭」へと導いてゆきます。


「わーこの石橋も長ーい」。一枚岩の石橋が、流れ手水に。


「ここは、一見簡素なんだけど、使っている素材がすべて極上のもので、スケールが違う…。わー早く渡らなくちゃー。またみんなから遅れちゃったー」と、どうしても遅れがちのミモロです。

さて、明日は、「桂離宮」のシンボル的存在の市松模様の襖のある「松琴亭」にまいりましょう。




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京都の桜情報。いろいろなところで出逢う春。おすすめは、桜守佐野藤右衛門さんの桜の見本園。

2013-03-25 | 自然


桜が、京都のあちこちで咲きはじめた今日この頃。ミモロの町歩きは、いっそう活発に…。「だって、ジッとしてられないんだもの…」と、週末もトコトコお出かけです。

まずは、ご近所の東山の「青蓮院」の階段の前を通過。

「あ、ここの桜も咲いてるー」
秋、粟田神社の神輿が上る階段です。大きな楠が枝を伸ばす「青蓮院」前の道を、今は、桜が彩りを添えています。

その道を南に進み、知恩院の前を過ぎて、円山公園へ。

京都の桜を代表する大きなしだれ桜です。「うーなんか枝が短い感じ…。昔は、もっと大きかった気がする…」と、確かに、なんとかく風情が以前とは違うよう…。樹齢80年を超えるという大きな桜は、現在2代目。初代の桜の種から育てられたそう。この桜の子供が、「京都府庁の旧本館中庭」の桜です。

「やっぱりなんとなく元気がないみたい…」と心配そうに見上げるミモロです。

このところ、近所に暮らすカラスたちにより、枝に被害が。カラスのフンなどにも虫が寄って来るとか。

今年も花の開花時期の3月29日~4月7日までかがり火が近くで灯されます。またライトアップも同時に行われる予定です。

円山公園には、しだれ桜のほか、ソメイヨシノ、ヤマサザクラなど多数の桜があり、次々に花を開かせてゆきます。


日曜日、ミモロは、ちょっと用事があって、大覚寺方面に向かいました。

「あ、ここにも咲いてる…」
庭には、早咲きの桜が。
「あれ、ピンクのお花が咲いてるー」
ミモロ、それは桜ではなく、左近の梅。白砂を敷き詰めた大覚寺の庭のしだれ桜は、まだ開花まで、もう少しかかりそう。「枝の先が赤くなり始めたから、もうすぐだよねー」と。来週には、きっと咲きはじめるのでは…。

さて、大覚寺からの帰り道、広沢池のそばを通ると…「わーここに寄りたい・・・」と立ち寄ったのは、菜の花畑。

畑を埋め尽くすように、黄色に菜の花が一面に。
「わーキレイ・・・春だねぇー」
ミモロの体を、春の温かな陽射しが包みます。

「あ、ペンペン草…」
小さな野草がはえた畑で、しばし遊びに夢中…「モンシロチョウも飛んでるよー」と…。
ミモロは、春を満喫しているよう…。

そこからしばらく道を進むと、背の高い桜が茂る一角に。

「わーここの桜りっぱー」と、おもわず声が…。

のびのびと枝を伸ばした見事な桜…。

ここは、桜守の佐野藤右衛門さんのお宅に隣接する「植藤造園」の桜の見本園。全国から集められた、さまざまな種類の桜が、敷地内に植えられて、桜の時期だけ、一般に無料開放されています。


*「植藤造園」京都市右京区山越中町13番地 駐車場はないので、市バスなどの利用を。

「さすが桜守をなさる方のお家の桜は、よく育ってるねー」と。本当に見事な桜です。ちょっと行きにくい場所ですが、訪れる価値は十分。

「今日も、いろんな桜見たねー。桜を見たら、やっぱりこれだよねー」

近所の和菓子屋さんで買った「お花見団子」を食べながら、桜の美しさを思い出すミモロです。



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行ってみたい京都の桜のスポット世界遺産「仁和寺」。遅咲きの御室桜の見ごろは、4月中旬から。

2013-03-24 | 寺社仏閣

京都の数ある桜の名所でも、一番遅く開花する桜が、「仁和寺」の御室桜です。
その開花は、4月中旬から下旬。今は、まだ蕾の桜ですが、一足早く、そのお寺をご紹介します。

京都の町の北に位置する「仁和寺」は、平安時代に光孝天皇が、西山御願寺として着工され、仁和4年(888)に宇多天皇が、その遺志を継がれ完成させたお寺です。宇多天皇は、退位後、出家し、30年あまり真言密教の修行を、ここ「仁和寺」でなさったそう。明治時代まで、皇室出身者が門跡となられたことから、寺には、おのずと雅な雰囲気が漂い、御室御所とも呼ばれました。広大な敷地は、緑に抱かれるよう、そこには、立派な伽藍が配され、堂々とした風格をたたえてます。現在は真言宗御室派の総本山。

「仁和っていう年号の時にできたから、『仁和寺』なんだー」と、初めて知ったミモロです。

仁王さまが睨みを利かす「二王門」から中へ。高さ18・7メートル。知恩院、南禅寺と共に京都三大門のひとつ。


「さすが門跡寺院…なかなかりっぱだねぇー」と辺りをキョロキョロ見回しながら、参道を進みます。


応仁の乱で、寺のそれまでの建造物は焼失。再興されたのは、江戸時代、徳川家光の時代以降です。その頃、京都御所は、増改築の時期を迎え、紫宸殿や清涼殿など多くの建造物が下賜され、『仁和寺』の伽藍が再興。創建当時の姿を取り戻すことになります。また明治時代に火災により、御殿を焼失、大正時代に再建されることに。

朱塗りの中門。「うー中になんか像があるー」と覗き込むミモロ。
門の両サイドに、西方天、東方天がいらっしゃいました。


中門の西側に広がるのが、御室桜の咲く場所。
まだ、開花は先で、蕾も固い状態。4月中旬ごろには、遅咲きの桜も開花します。
この桜、背が低いのが特徴。そのため、
「わたしゃお多福 御室の桜 鼻(花)が低ても 人が好く」と庶民の間でうたわれた桜です。たっぷりとした花が、枝を包むように咲く姿は、艶やか。


慌てて鼻を抑えるミモロ…うーミモロの鼻も低いですね。

中門の東側には、五重塔が聳えます。
寛永21年(1644)に建立された、高さ約36メートル、内部には大日如来などをお祀りしています。

京都市内には、東寺、醍醐寺、法観寺(八坂の塔)、そして仁和寺と、4つの五重塔があります。一番のっぽなのは、東寺の塔で、55メートルです。(以前、八坂の塔に上ったことをブログでお伝えした折、詳しく書いています。)

さて、いよいよ金堂へ。
大きな灯籠がお出迎え。

さて、この金堂の建物は、御所の紫宸殿を移築したもの。

現存する最古の紫宸殿で、国宝です。
「京都御所から、ここに移築したから残ってるんだねー。御所にあったら、京都の町の大火や、蛤御門の変で焼失してたかも…。よかった、よかった…」とミモロ。

中には、仁和寺の御本尊の阿弥陀三尊をお祀りしています。


「なるほど紫宸殿だったから、装飾が雅な感じ…」昔の宮殿建築の様子がうかがえる姿です。

そして、もうひとつ御所から移築されたのが、御影堂。
清涼殿の金具など一部を再利用した建物で、寛永年間に再建された約10メートル四方の小さなお堂です。中には、ここに住まわれた弘法大師の像と、宇多法皇像などが安置されています。

そして、御室桜の園の北側にある観音堂。
本尊は、千手観音菩薩で、二十八部衆なども安置されているそうですが、非公開のため、拝むことはできません。

今までの巡った建造物は、国宝の金堂以外は、すべて重要文化財。

桜を楽しみに行ったら、ぜひ、ゆっくりと素晴らしい建造物も見て廻って欲しいもの。

「また、桜が咲いたら、来ようねー」と。
京都の桜は、おそらく4月上旬が盛り。それ以降に京都を訪れたら、ぜひ、「仁和寺」へ。五重塔を背景にした美しい桜を楽しめます。

*「仁和寺」の詳しい情報は、ホームページで。

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無垢の木の温もりを暮らしに。オリジナル家具製作や改装、新築を手がける、寺町通の「木聞(こもん)」

2013-03-23 | ものづくり

京都を町を歩くと、いろいろなところで桜に出会います。
「この時期は、町歩きがいっそう楽しいねぇー」とミモロは、いつもよりさらにワクワクした気分で、京都の町の散策に出掛けました。

向かったのは、ミモロがお気に入りの寺町通。何度も訪れている通りで、骨董店、画廊をはじめ、大人が好きそうな上質の品々を扱うお店が多数並ぶところです。

京都の町で、家具屋さんが集まっているのが、夷川通。その通りの東の突き当りで、寺町通とぶつかるところに、素敵な町家があります。

「木聞(こもん)」という無垢の木を使った家具製作をはじめ、お店や個人宅の新築、改装などを手がけるお店です。

町家を改装した店内は、木の温かみが漂う、おだやかな雰囲気。
店の奥には、メイプル、チーク、アメリカンチェリーなどの大きな無垢の木の板が、ずらりと並んでいます。

「ここでは、無垢の木を暮らしの中で楽しんでいただけるように、さまざまなお客様のご要望にお応えしています」と、お店のスタッフの櫻井真理さん。

「例えば、こんな家具が欲しいなぁ…と、お考えなら、ご相談にのれると思います」と。
「えー、自分のお気に入りの家具が自分の欲しいサイズで作ってもらえるの?」とミモロ。さっそく店内を見て廻ることに…。

店内には、ソファ、チェア、デスク、キャビネットなど、さまざまな種類の家具が置かれています。


どの家具も、自分の好きな無垢の木を選び、また、好みの色の布や革でオーダーできます。

「こんな家具があったら、いいなぁー」と、ミモロは、家具が置かれた自分の家を想像しているよう。

このお店は、実は、伏見にある「LIVART]という住宅、店舗の設計、施工を行う会社のショップ。より多くの方に、気軽に相談してもらえるようにと、昨年3月に、ここ寺町通に新たなショップをオープンさせました。

無垢の木の表情を活かし、シンプルで、洗練されたデザインが、ここの特徴です。


こちらには、大きな家具だけでなく、生活をより豊かにするような小物もいろいろ揃っています。

ミモロのお気に入りの踏み台。「なんかカワイイ感じ。踏み台に使わないときは、お花なんかを飾る台にしたいなぁ」と。さらに、「わー譜面台みたい…」これはショップなどメニューを置くのにピッタリかも。「よいしょ…」とミモロが登っているのは、タオル掛け。いずれも、暮らしを楽しくさせる心地よい品々です。

また、

革をつかったコースターやおしぼり置き、箸置きなども。「どれもシンプルで、ステキなデザイン…」とミモロ。
「グラスをのせるコースターとしてだけじゃなくて、お湯呑をのせても、きっとステキ!」と、さっそく白い革のついたアメリカンチェリー材のコースターを買うことに。(1つ1050円)

「えーこんなものも作ってもらえるの?」
無垢の木をつかったプレートです。「表札も、こういう感じは、おしゃれだよねー」と。


お店の中をいろいろ歩き回るミモロを、やさしく見守ってくださった櫻井さん。15年前、ご自宅の設計を、「LIVART」に依頼したのが縁で、ショップに勤めることに。
「自宅を設計、施工してもらい、その暮らしやすさに魅了されてしまったんです。無垢の木は、使うほどに味わいが深まり、使う人に馴染んでゆくんです。我が家の床は、メイプル材で作ってもらったんですが、足ざわりが本当に心地いいんですよ。水拭きなどをすると、木の香りが蘇って、やっぱりこの床にしてよかったーって、いつも思います。こちらの設計は、本当に暮らしやすいんです」と。

本物の素材…無垢の木が持つ温もりには、使う人を癒すパワーもあるようです。

「あ、2階もあるんですか?」「どうぞ、上がってみてください」「では、失礼しまーす」と、トコトコ階段を。


シンプルなフォルムの階段。家に馴染む感じです。

「ヨイショ…」2階には、大きなテーブルが。ここでいろいろなセミナーも行われるそう。

「なんか屋根裏部屋みたい…」太い梁は、古い町家の面影を留めるもの。

2階の明り取りの窓からは、通りを歩く人の姿が。


「わー無垢の木をつかったお家…いいなぁー。憧れちゃう…」とミモロ。
木を使ったさまざまな夢を叶えてくれるお店です。


*「木聞(こもん)」京都市中京区寺町通夷川上ル藤木町32 電話075-222-5201 10:00~18:00 水曜休み 詳しくはホームページで。


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梅、桃、桜が一度に咲いてる「京都御苑」。春色にあふれた心躍る景色。

2013-03-22 | 自然

東京の桜の便りより遅れて、京都も町に桜の花が彩りを添え始めました。
「京都府庁旧本館中庭」のしだれ桜を見たミモロは、次に、近所の「京都御苑」へと向かいました。

京都の町の中心部に位置する「京都御苑」は、自然の宝庫。四季折々、さまざまな自然が楽しめる場所です。「京都御所」に入るには、あらかじめ許可が必要ですが、「京都御苑」なら早朝から気軽に散策が楽しめます。

西側の「中立売御門」から入ったミモロを、まず迎えてくれたのは、大きな花をたくさん付けたモクレン。

「わー大きい蕾…なんか美味しそう…」。大きな蕾がまるで白いロウソクをたくさんつけたキャンドルのよう。蕾を開くのも、まもなくという感じ。

広大な敷地内、「えーっと花が咲いてそうなところはどこかな?クンクン…」と鼻をヒクヒクさせて花を香りを探します。「う?こっちの方から、かすかにいい香りがする…」と、さすがネコ、優れた嗅覚を活かして南へと進みます。

「あ、梅の花…」
白く丸い蕾を枝に…。

「あれ、桃林って書いてある…」
「これ、もしかして桃の花?」


そして、しばらく進むと、今度は、「うー梅林なの?」


「うーん、梅と桃って、よくわかんなくなっちゃったー」と首を傾げます。

梅は、桃より早く咲く…というイメージがありますが、このところ梅の開花が遅れがち…同じような時期に重なっています。

そもそも梅も桃もバラ科の植物。もちろん桜も仲間です。
梅は、丸い花びらで、花びらは5枚。では桃はというと、やや花びらは楕円で、こちらも5枚と植物図鑑に。
「でも、八重のものもあるよねー」とミモロ。

一般的には、枝につく花の間隔が広めなのは、梅。密集して枝について、先端まで花があるのが桃。さらに、香りがするのが梅と言われます。

クンクン・・・「これ梅かも…梅のガムの臭いがする…」

広々した芝生の上には、梅の花びらが…
「なんか気持ちいいー風がお花の香りがしてるー」と、深呼吸。

「あれ、桜だー」と、思わず駆け寄ったのは、御苑を管理する事務所。

立ち入り禁止ギリギリのところで眺めることができます。
「わーここのしだれ桜は、満開だー」と感激。そこから再び散策路の方に戻り、しばらく進むと、


「ここにもりっぱな桜があるー」と。こちらも満開のしだれ桜。


「すごく伸び伸びした感じ…。わー桜の傘の下にいるみたい…」ミモロは、桜に近づいて、枝の下から上を見上げます。しだれ桜の魅力は、枝の下に入ると、すっぽり花に包まれた感じになること。枝の間から、空の青と花の桜色を見るのがミモロは大好きです。しばし、花に見惚れる時を過ごしました。

「さぁ、そろそろ帰ろう…」と、「下立売御門」方向へ。

道沿いに桃色の花が。「これ桃?それとも梅?よくわかんない…でもキレイだから、どっちでもいいやー」と。

「ブルブルー寒いよー」実は、昨日は、京都は朝、かなり冷え込んで、手がかじかむほど…。
朝の散策には、防寒のご用意を…。

でも、梅、桃、桜が一度に見られるのは、なにか得した気分です。
さすがに梅と桃は、まもなく散ってしまいそう…3つの花を一緒に見るなら、ぜひお早めに…。


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