ヒヨドリ・ムクドリ群れ来たり ブドウ狩り
我が家の庭は今小鳥を呼んでいます。ヒヨドリの庭への飛来目的は黒く実ったヤマゴボウの実です。4~5羽がやって来ます。けたたましく鳴き声を上げて仲間を呼んでいます。ヤマゴボウは見事な大きくなり、黒くたわわに実をつけています。よほど美味しくみえるのでしょう。ついばまれて、ヤマゴボウの美しさをとどめなくなります。
ヤマゴボウは宿根草なので毎年実を付けますが、図鑑によればヤマゴボウの実は毒だそうで、ヒヨドリはこの実であってもなんでもないことに驚きです。
また、ムクドリ達の目的は甘い匂いのするブドウの実です。20数羽程が群がってやって来ます。何匹かが偵察して、あとは電線、電信柱の上にて様子を見ています。安心とみると群がってやってきてブドウのおいしさの食べ比べです。
小鳥たちが、目指して来るものは我が家のシンボルの秋を知らせる植物の実であり、そのまま小鳥たちにごちそうしておくわけにもいかず、小鳥たちとの競走というか、共存というか、それなりの対策をしなければ、まる裸になってします。「小鳥たちも生きるのにたいへんなんだなあ」と思いながらも、こちらも一年かけて収穫までこぎつけたブドウ(小粒のワインの材料にする青葡萄)ですので、「ちょつと遠慮してよ」と声かけに外に出ます。
このごろは人が出て行っても小鳥たちは平気で群がっています。一時飛び立って電線にとまり、こちらの様子を見ています。人は恐ろしくもなんでもなく、動じなくなってしまっています。ただ今日は犯人の顔写真を撮っておこうと、カメラを向けると、危険を感じるのだろうか、一斉に飛び散ってしまいます。カメラの放射電波でもあるのでしょうか。
この間は配付物を配達している頭の黒い人が、我が家の庭にてブドウの房を手に持ち、まるで自分家のもののように食べていました。まだ家では収穫して味見もしていないのに、嫌な思いをしたのです。「小鳥たちと違い人のやることかい」とケチなことを心に思うのでした。
やれやれ、世の中はうまくいきません。小鳥の対策もしなければならないばかりか、頭の黒い人対策までしなくてはならないなんて世の中、なかなかままなりません。