「偏食しないことが、がん予防になる」
余命3カ月と言われ、自分で外国まで出向き、がん対応の料理の研究をして、元気を取り戻した女の方の講演を聞いたことがあります。
中でも「ハーブに関する勉強を徹底的にして、食事に取り入れた結果、がんを克服、元気になり今ここでお話し出来ています。」というのです。
「そのような事ってあるのでしょうか?」ハーブを取り入れた食事に徹して、今では料理の教室を開いているというのです。食に関する本も出していて、講演から帰り本を買い求めました。
このことがあってまもなくの事、昔から懇意にしている方から御主人ががん治療に入り先日退院したばかりとのお便りがあり、少しでも参考になればとこの本を購入し送りました。
返事があり、偏食しないで食事を取ると主人が変わってきています。とのことでした。がんの病気になるのは偏った食事が一番悪いのではないかと思えたのです。
国立がんセンター東病院のがん予防の料理の記事(道新、27.8.10)によると、次のような事が書かれていました。
1、バランスの良い食事
主食 一杯 (ごはん、パン、麺など) + 主菜 一品(か二品) 魚、肉、卵、大豆製品など + 副菜 2~3品(野菜を中心としたおかず) × 3食
果物 一皿 と 乳製品 一杯か一品
2、減塩の工夫…食塩は一日当たり男性8g未満、女性7グラム7g未満に。
1、材料は新鮮なものを、素材の持ち味を生かす。
2、天然の うま味の利用 ~ 昆布、かつお節、煮干し、干しシイタケなど。
3、香ばしさを大切に ~こんがりキツネ色の風味、ごま、ピーナツ、など。
4、酢やかんきつ類などの酸味の利用。 ~酢の物、ドレッシング、レモン、ゆずなど。
5、香味野菜や香辛料を上手に活用。ショウガ、シソ、ミョウガ、三つ葉、カレー粉、コショウなど。
6、塩味は 重点的にすると満足感あり。~味のしっかりしたものと薄いもののメリハリを付ける。
7、表面に 味を絡(から)ませると塩味を感じやすい。~あんかけ、くずとじ、ドレッシングなど。
8、口当たり良い 滑らかな料理 で薄味でも美味。~茶碗蒸し、あんかけなど。
9、加工品の塩分に注意 ~ハム、ソーセージ、練り物、塩鮭、乾物、漬物など。
10、甘さを控えると、塩分が少なくても 美味しく調理。
11、出し割醤油、減塩醤油、ポン酢で塩分半分。
12、かけ醤油よりもつけ醤油。 ~少ない量でも美味しく。
このことから見ると、①バランスの良い食事 ②減塩の工夫 ががん予防につながるものとられます。
なるほどと思う反面、なかなか食事にも大変な心構えが必要なのですね。塩分のとり過ぎには特に注意しなければならないのですが、北海道ではこの点がむつかしい所と言えましょうか。