「十勝農業被害 190億円」
昨年、北海道を連続台風が襲いました。中でも被害が大きかったのは十勝管内でした。
8月17日は30mm 44mmの豪雨。
8月21日
8月31日 の3台風でした。
この季節、十勝では小麦の実りの季節で、雨にやられると収穫は無にきします。小麦は雨が大敵なので、大雨の予報を聞いた十勝の農家は4人一組で、朝8時から夜11時まで休みなくコンバインをつかい小麦の収穫する体制を取りました。
小麦収穫は無事乗り切れましたが、そのあと連続して台風が3連ちゃんでやってきたのです。
十勝は130年の歴史を持つ農業の国で、小麦の他に小豆(あずき)の生産で成り立っている畑作地帯です。
十勝の成り立ちは依田勉三が開拓の鍬入れ、大正4年ころには赤いダイヤと言われた小豆が十勝の名を知らしめました。
「赤いダイヤ」の相場師が値を上げ、豆作り農家は豊かでした。「豆成金」の言葉も残っています。
米作のできない十勝の農業を守ってきたのは小豆(あずき)だったのです。
今回の台風が来ても、まだ小豆は収穫の時期ではなく、雨によって、土の表面が白くなるカビが発生して、小豆の枝が腐ります。
一方、降水量も1600mmを越し川が氾濫しました。
畑作地も水に埋まりましたが、小豆畑の畝の間の通風を農家の方が確保し、根腐れ、枝腐れを逃れました。
今回の台風被害を最小限度に抑えることが出来たのも何とか生産できた「小豆」のおかげなのでした。
★カッコウが鳴くと豆まきが出来ると言われます。私もほぼこの言葉守って菜園の種まきをしています。