
国立新美術館で開催中の「オルセー美術館展 印象派の誕生 ―描くことの自由―」を見てきました。
お盆に入り皆さん故郷に戻って、東京のイベントはガラ空きだろうと思いきや、希望的観測は見事に外れ、物凄い大盛況。夫々の絵の前に二重、三重の人垣ができています。メモを手にした小学生、中学生も目立ち、「夏休みの自由研究」の題材として来ているのかな、と思わせられました。
ミレーの「晩鐘」を始め、馴染み深い画家の、馴染み深い絵画が80点以上展示されていて、何とも豪華。目に心地よく、穏やかで安心感が有るものばかりで、のんびりゆっくり味わったらどんなに楽しいかと思いましたが、なんせ人、人、人。人垣の後ろから背伸びして全容を眺めて、「はい、次」という見方しかできないのが、残念でした。


それにしても、私はやっぱりモネが好き。肖像画(「ゴーディベール婦人の肖像」)にしても、バランスのよさ、色合いの美しさ、品の良さは他の追随を許さないと感じます。初めて出会った「かささぎ」も、静かで穏やかな光を受けた雪景色が心に沁みました。


他にも著名な画家の有名な絵が沢山ありましたが、ここではとりあえずセザンヌの「スープ入れのある静物」とマネの「ロシュフォールの逃亡」を紹介しておきます。どちらも2人の個性がよく出ていますよね。
今度パリに行く時には、全ての作品を、もっとゆっくり、じっくり鑑賞したいと思います。(三女)
