上野東京都美術館で開催中の「新印象派-光と色のドラマ」展に行って来ました。
展示は、モネやピサロなど印象派の作品から始まり、
スーラやシニャックなど、光学や色彩理論を取り入れた新印象派へ。
スーラ、シニャックなどの静的で大人しい作品の後に、色彩も形も不思議な感覚のクロスや、労働への共感を現すリュスなどの作品、そしてダイナミックで明るい色調のマチスやドランの作品に至ります。
それにしてもドランの描いたコリウール港、私が実際に見た光景とは全然印象が違いました。シニャックのコリウールとは大違い!
展示の順序や随所に書かれた解説のお陰で、19世紀から20世紀にかけてのヨーロッパ絵画の流れや、画家達の間にどのような交流が有り、どのように影響しあったのかが分かって、興味深く勉強になりました。
上野公園は何となく春めいていて、景色全体の温かく柔らかい色調と、公園の木々や不忍池の水面に射す光のキラメキが、さっき見てきた絵画の印象と重なりました。(三女)