四女が最近録画した二つの番組、TBS「報道の魂」<民主主義何度でも~SEALDs2年間の軌跡>とNHK・BS「羽生結弦×野村萬斎 表現の極意を語る」を見に四女宅に行ってきました。
その前に、前回と同じ尾山台の“ヴァン・ドゥ・リュド”でランチ。今回はシードルとガレットにしてみました。ガレットはフランスで食べた感じとはちょっと違って少し甘め、まあまあの美味しさでした。
夕方から雪が降るという予報だったので、ランチの後は電車で四女宅に直行。まずは、「SEALDs2年間の軌跡」。SEALDsの活動を見て心を動かされた元予科練の方の新聞への投稿記事と、SEALDsの奥田君たちが京都までその方に会いに行った様子が中心でした。
『学生さん達が反対のデモを始めたと知ったとき、特攻を目指す元予科練だった私は嬉しくて涙を流した。・・・オーイ、特攻で死んでいった先輩、同輩たち。「今こそ俺たちは生き返ったぞ」とむせびながら叫んだ・・・』
その言葉を真摯に受け止めて、「歴史から脈々と受け継いで、いまも俺たちは闘っている」と言い切る若い感性、やっぱり素晴らしいな。短い番組でしたが、TBS取材班の心からのシンパシーが感じられました。
続いて、「羽生結弦と野村萬斎の対談」。これがまた素晴らしく見応えがありました。日本の伝統芸能を極めた狂言師・野村萬斎さんに教えを請う天才スケーター・羽生結弦君。
映画「陰陽師」の中の動きの意味を教えられて、振り付けを修正する羽生君。
野村萬斎さんが狂言師として語る「序破急」「その場の時間、空気をまとう」などの深い言葉に頷き、自分の中で消化しようとする羽生君。頂点を極めた二人の対話は響きあい、深まりあい、それがやがて羽生君の演技に確かに反映されて、完璧な姿に結実する様子は、感動的でした。
・・・ということで、二つとも、違ったテーマながら、夫々何かに真剣に取り組む優れた若者が、歴史や伝統に謙虚に学び吸収し、伸びやかに前に進んでいく美しさ、素晴らしさを見せてくれたという意味では共通する、見応えのある番組でした。
最近のテレビって何だかつまらないと、余りまともに見ていないのだけれど、その気になれば良い番組もあるんですね。録画鑑賞第三弾も期待!(三女)