
ねこねこさんが東京に来ると一度は必ず一緒に会う2人共通の友人SKさんが、今年6月金沢に転勤になったので、2人で観光を兼ねてSKさんに会いに金沢に行くことにしました。
12月9日12時24分東京発の新幹線「はくたか563号」で出発。駅弁を食べ、車窓の景色を眺めながらの旅です。高崎位までは見慣れた町の風景ですが、軽井沢、長野、妙高と進むうちに雪をうっすら被った山景色が広がります。



金沢に15時20分着。広々とした立派な駅で、駅前広場は加賀友禅の展示物や鼓の形を取り入れた門構えなど、伝統と新しさを融合させたデザインになっています。二日目に気付いたのですが、噴水の淵に作られたボードの間から噴き出す水が時間を刻んでいるのにはビックリしました。


東口から徒歩5分、東大通沿いにあるホテルマイステイズ金沢キャッスルというのが私たちが泊まるホテルです。部屋は狭いけれど、清潔で機能的なビジネスホテルでした。

ホテルに迎えに来てくれたSKさんと共に、街中に出発!
タクシーで最初に行ったのは、金沢の町が一望できるという卯辰山の山頂。夕方で暗くなり始めていたのと、途中から雨が降り出したため、余りクリアではなかったけれど、町並みや県庁、その先に日本海が見えました。



卯辰山を下り、ひがし茶屋街中ほどでタクシーとお別れして、ひがし茶屋街を散歩。「志摩」という重要文化財のお茶屋見学をしたり、金箔屋さんやお麩屋さんでちょっとしたお土産を買いながら、独特な雰囲気を楽しみました。

浅野川に架かる浅野大橋を渡って、主計町(かずえまち)茶屋街へ。金沢の町は浅野川と犀川に挟まれていて、女川とも呼ばれる浅野川は優しい表情、男川と呼ばれる犀川は荒々しい表情を持っているとのことですが、この日の浅野川は水量も多くてダイナミックさを感じました。



主計町には、旦那衆が人目を避けて茶屋街に通う「暗がり坂」と、それと平行してのびる「あかり坂」があります。「下り坂」に通じる「暗がり坂」に対し、「上がり坂」に通じる「あかり坂」と命名したのは、金沢ゆかりの作家五木寛之とのこと。
その他にも、金沢は泉鏡花、徳田秋声、室生犀星の三文豪が生まれ育ったということで、主計町には泉鏡花記念館もありました。

この日最大の期待は、何といっても美味しいものを味わうこと。SKさん一押しのお店「居酒屋空海」へ。



金時草のお浸し、加賀野菜の天麩羅、是非食べたかった香箱ガニ、鴨の治部煮、のどぐろの塩焼き、いしる漬けの焼きサバ、と金沢ならではの味を堪能しました。満足、満足!
その後、ひがし茶屋街に戻って、芸子さんが経営するワインバー「藤乃弥」でワインを飲みながら、3人の再会を改めて祝いました。
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翌10日。当初は朝ゆっくり出発してのんびり町を見て歩くつもりでしたが、2人とも5時半には目が覚めてしまったので、さっさと朝食をすませ、チェックアウト前に見られるところは見ることにしました。
まずは、兼六園に8時開園とほぼ同時に入園。お堀通りを挟んだ向かいには、金沢城公園が見えます。瓢池の向こうからは朝日が射し込んでいます。澄んだ朝の空気が清々しい!



霞が池周辺の雪吊り風景。何とも風情があります。



緑深い道を歩き、根上松や水辺の鴨を眺めながら、静かな公園散歩を楽しみました。



続いて、兼六園に隣接する金沢城へ。金沢城は嘗て大火にあって焼失したものを、2001年に可能な限り復元したものだそうで、白い城壁と澄み切った青空の対比が綺麗でした。
続いて、金沢21世紀美術館へ。庭園に不思議な形状の金属製の椅子や、カラフルな色ガラスでできたパビリオンなど、子供達が喜びそうな様々な設備が配備されています。
ここで午前の部は終わり。バスでホテルに戻りチェックアウトをして、荷物を預かってもらって再度出発。



歩いて近江町市場へ。途中でサンタクロースの格好をしたバイク隊が通ったりして、師走の町はウキウキと賑やかです。
場内に入ると、ズワイ蟹、加賀野菜、その他色々、大型市場らしい店舗が広がっています。



そんなお店を眺めながら、途中でドジョウの蒲焼を一本つまみ、おでん屋さんで車麩その他のおでんを楽しみました。



金沢観光を充分に楽しみ、駅ビルでお土産も揃えて、時間が余ったので、一周45分の周遊バスで休憩方々町並み見学の復習をして、荷物を受け取りに戻ったホテル近くの居酒屋で乾杯。19:18金沢発の「かがやき516号」で東京に戻りました。
SKさん、ねこねこさんのお陰で、中身の濃い、本当に楽しく充実した旅でした!(三女)
