Y子から「お勧め」と言われていた映画「グランド・ジャーニー」を、昨日T・ジョイPRINCE品川で観てきました。
『母とその恋人と暮らす14歳のトマは、夏休みを迎え自室にこもって毎日ゲーム三昧。そんなある日、母の仕事が忙しくなることを理由に、南仏で暮らす父の元で3週間暮らすことになると告げられる。
父クリスチャンは一風変わった気象学者で、フランス・カマルグで雁の研究をしている。超軽量飛行機を使い、渡り鳥に安全な飛行ルートを教えるという、誰もが無茶だと呆れるプロジェクトに夢中だ。
そんな変わり者の父親と大自然の中で過ごすバカンスなど、オンラインゲームに夢中な思春期の息子・トマにとっては悪夢でしかない。湿地に囲まれたWi-Fiもつながらない田舎で暇を持て余したトマは、ある出来事をきっかけにその無謀なプロジェクトに協力することに。
こうして父子と渡り鳥たちの驚くべき冒険がはじまった―』(プログラム「Story」より)
飛行訓練は、ラップランド自然保護区からスタートし、スウェーデン、ノールウェイ、デンマークを通って、フランス・カマルグに戻るという壮大な計画。当初父子で実行するはずだったのが、ひょんなことからトマが一人で飛行し、様々な困難に出会いながら、雁と一緒に予定のルートを辿ることになります。
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卵から孵って最初に出会ったトマを親と認識し、後を付いて歩く雛たちの姿の可愛らしいこと!軽量飛行機が湖を進むのに従って、大空に向かって力強く飛び立つ雁たちの姿の美しいこと!
深い緑の森林と、青い湖や浜辺を眼下に眺め、大空の中を進む軽量飛行機と雁の群れの壮大な映像は圧巻です。
トマたちと雁の交流の温かさ、空飛ぶ雁の群れの力強さ、風景の美しさ、壮大さに包まれて、久々に至福のひと時を過ごしました。
Y子からは「お勧めポイントは3つあって、ひとつはフランス映画であること、二つ目はDちゃんと同じ年頃の子が主人公なこと、三つめはハッピーエンドなこと」と言われていて、なるほどその通りでしたが、その必要条件をはるかに上回る、見て良かった!と思わせてくれる映画でした。
☆T・ジョイPRINCE品川という映画館は初めてですが、館内にシアターが10個あり、夏休みの子供向け映画が色々上映されていて、ロビーには親子連れの観客が結構大勢いました。でも、座席を一つ置きにする、消毒液をあちこちに配備する、入り口で検温をするなど、館側のコロナ対策はしっかりしていました。
「グランド・ジャーニー」は子供向けではないせいか、120席ほどの座席数に対し入場者は30人ほど。申し訳ないほどゆったりと、安心して楽しむことができました。(三女)