
4月18日。昨夜から今朝8時頃まで音を立てて降っていた雨も私達が出発する9時には止み、用意した傘は出番無しでした。
今日のメインは山寺。以前来たことがあり、その時は五大堂まで上がりましたけれど、今回は行かない人は芭蕉記念館に行くというので散々迷い、1000段の階段は登って行く自信はありますが 下りの膝への負担を考え、記念館の方にしました。
ツアー参加19人中10人が山寺に行き、9人はバスで山寺と道、川をはさんで反対側の、少し小高くなった所にある記念館に行くことになりました。記念館の前庭から正面に山寺が良く見えます。
記念館の中には芭蕉の「奥の細道」はじめ、俳句の書かれた掛軸や懐紙が展示され、それぞれの解説が書かれています。勿論、芭蕉の真筆も数点ありました。筆跡の変化も良くわかり、俳句、奥の細道に興味のある人には楽しい場所かもしれません。
記念館を見たあとまだ集合まで時間があるので、根本中堂まで階段を登って行き、お参りをして御朱印をいただき、芭蕉と曽良の像を見て、山門(ここから登山?が始まります)を見上げました。以前来た時には、この山門前に数件の蒟蒻玉屋さんがあったはずでしたが、平日だったせいか閑散としていました。
山門前の道を本坊まで歩き、そこから階段を降りて集合場所に行きましたが、手すりの無いこの階段を降りただけで膝がキシキシしたので、やはり登山しなくて良かったのかも、と思いました。
達成感でニコニコしながら帰って来た皆さんと合流し、バスは県境のトンネルをくぐり山形県から宮城県へ。宮城県は予想通り桜満開!
まず昼食会場、松島湾を見下ろす場所にある「田里津庵」へ。 ここは 牡蠣と穴子がメインのようで、この季節は勿論穴子。穴子のひつまぶしでした。鰻が穴子になったようで、食べ方は穴子と御飯をよく混ぜまず一杯、次にそこに山葵を混ぜて一杯、〆は小葱、胡麻、海苔などの薬味を添えだし汁をかけてさらさらと一杯。出された時には御飯の量が多いと思いましたけれど、最後がお茶漬けで本当にさらさらと食べられました。
食後は浜の方に降り、案内人と一緒に五大堂、瑞巌寺見学に行きました。松島は昨年7月に来ていて、自由行動の時に瑞巌寺本堂内も見ていますが、今回は案内人さんの説明を聞きながらだったので、説明書を見ながらでは気が付かないこともわかり良かったです。写真の桜は瑞巌寺中庭です。

全ての予定の観光が終わり、あとは仙台駅へ、、、と、添乗員さんから「時間が少し早いので、せっかく桜が満開なので『西行戻しの松公園』に寄ることにします」の案内。バスの中は大拍手。 私もヤッター! 実はここは以前四女と来て、桜の開花に会えなかった場所なのです。時間があまり無く歩きまわれなかったので、予想していた場所までは行けなかったけれど、満開の桜と松島湾はしっかり見てきました。
今回の旅行は同行19名。年齢も我々前後、そして皆さん明るい方ばかり。添乗員さんもベテランで、とても解りやすい日程の冊子を作ってくれたり、各観光地の説明も書かれている案内図が用意されていたりで、好感の持てる方でした。
バスガイドさんがこれまた大ベテランで、軽い福島弁で自分の経験談等を面白可笑しく話してくれるので、バスの中は笑い声が絶えない感じでした。例えば「松島に行った時お客様に、皆さん日本三景って言えますかって聞いたら、お客様がニコニコしながら声を揃えて『にほんさんけい!』・・・日本語って難しいですよね。」その他自然な説明の流れで面白い事を言うので、思わず笑ってしまいます。
天気に恵まれ、楽しい人達と美味しい物を食べ、懐かしい場所と再会した、本当に良い旅でした。(次女)
