Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

『水神』

2013-03-02 00:00:00 | 




『水神』(上)・(下) 帚木 蓬生(著) 新潮文庫



このところ、活字離れしていて、
すこしも本を読んでいない。


久しぶりのこの本は店長が貸してくれたもの。


時代小説~~ぅdokuroase 


と、最初は正直思ったものの、折角のお勧めなので読み始めたら、
これが。。。。登場人物たちのあまりの善良さに引きこまれながら
最後まで読みきった。


五人の庄屋が身代と命を懸けて、村人と村の将来の為に大河に堰を
かけようとするストーリーは、筑後川に堰を築いたという、
史実をモチーフにしているそうな。


店長の地元には、近江天保の一揆
歴史があり、余計身近に感じるとそんな話も教えてくれた。


みずから「命を差し出した」老武士の存在や、
あっさり綴られた事後談を読むと
やりきれなさは、のこるものの
利己主義の固まりのおばさん化しつつある
この頃の私の心が、赤面・涙した本でした。





コメント (4)
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