Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

平成の絵師が見る日本画

2014-06-16 09:35:00 | 







ヘンな日本美術史」
山口晃著
祥伝社


コレは、去年11月の誕生日の
オットさんからのプレゼントの1つ。


もらった途端、アレ?
中を少し読んで あ~~~~!!
私は、この著者とその作品に記憶がありました。


ボランティアをしている滋賀県近代美術館に
一点『厩図』というのがあって、
それは、伝統的モチーフである厩図を
土台にしながら、良く観れば馬がバイクであったり
人物がビールを飲んでいるといった、現代を
とりこんだ不思議な作品なんですが、
はじめて観た時、
絵が、じょうずなひとだなぁ。
おもしろいなぁ。
どんなことを考えて描いている人なんだろうか?
と、感じました。
で、そのまま忘れていたのに
まさか、オットさんが適当に選んだ本が
その画家の著書とは。


以来、忙しかった時や体調不良の時を
はずして、のんびりゆったりした気持で
読める時まで、大事にとっておいたんです。


いきなり、
実は好きじゃなかった「鳥獣戯画」
と、はじまった時は一歩引いたけれど
読み進んでみると文章の書きっぷりも
内容も、期待を裏切らないものでした。


ヘタな日本美術史入門書より勉強になるし、
画家の感性をフィルターにしているので
とてもリアルに深い突込みが魅力。
率直で、解りやすい。
そして創造する側の人間としてのことばが
節ふしに現れるのにも、共感・・・といったら
おこがましいのですが、現代作家として
活躍している著者に、親しみを感じました。


絵って、人柄がにじむんですよね。
だから、『厩図』を
一目見た時から画家自身に興味を
感じたのかもしれない。



+ + +





1年ぶりに、伊坂幸太郎
なんと首相暗殺の濡れ衣を着せられる主人公。
他の作品同様、なにが起こっても
主人公のぶれない人間性が魅力。


巨大な悪があって、裏切りもあって、、、
それでも、
一度信じた人を信じ続ける主人公のまっすぐさは
むしろ哀しくなってくるのだけれど、、、。
弱さを許しあった上で信頼はうまれるのか。。。
友人の為にリスクをおしてなにか出来る人たち
に人間ドラマを感じる。
スリルのあるストーリーは面白い。
まさに、エンターテイメント。


でも、ラストはちょっと納得できない。
それ?っていう肩すかし感。。。




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