図書館に順番の廻って来た本が重なって、しょうがないから1冊は取り置きにして2冊を借りてきた。
今借りているのは、見切りをつけて、さてどう対応しよう。2冊を取り置きの間に読むのは不可能。
まづは厚い方の前書きを読むことにした。
本は「ゴーイング・ダーク 12の過激組織潜入るぽ」 ユリア・エブナー 著 木澤佐紀 訳
タイトルにある通り、こちらとははるか遠い世界、それも理解できない、どうしてなのかわからない世界へいセイン乳ルポルタージュ本。
さてどんなところへ潜入したかというと、ちょっと長くなるけど抜き出してみる。
第1章はアメリカのあるネオナチ団体、さあらにヨーロッパの白人ナショナリストの組織の入会審査に潜り込んだ。2章では女性の反フェミニズムうんふぉうトラッドワイフや聖戦士の花嫁たちの中に入ってその洗脳環境をさぐった。
第3章では極右のメディア戦略を内側から暴露した。4章ではSNS、、そしてデート・アプリまで使って過激主義者が国際的な拠点を築く様子を明らかにする。
5章ではヨーロッパ最大のネオナチによるロック・フェスティヴァルに潜入す。第6章は2019年3月にニュージーランドで起きた銃乱射事件の犯人に過激思想を吹きこんだサブカルチュァーに潜入する。
そして以後どのような脅威が想定されるかの表明になっている。
知りえない世界のルポなので、気になるところもあるけれど、時間がないよ。
もう一冊がこちら。著者の高橋秀美氏は以前読んだ「
はい、泳げません」の著者だった。
オクサンが急死した認知症のお父さんとの日々をつづった本だった。
もはや父も母もいないわが身で介護は必要なのだけれど、わが身がそっちに近くなって、まずはこちらを読むことにしました。
(母は認知症で、ドライブして帰ってきたら、さあどこに行こうなどと言ったりした)
余計な話だけど、「はい。泳げません」は2年間によんで、その時は25mを何本か泳ぐのがやっとだったけれど、2年たつと、当時はできなかった25m8本の後レッスン・スタートというのに、順応できるようになっている。
さて、お母さんが突然の大動脈解離で亡くなって、日常生活のすべてを妻に依存していた父が日常生活者として完全に認知症になっていたことに著者は唖然としていくわけだけれど、その不思議な父の対応に戸惑いながら始まる。
この作家とても、丁寧に調査しながら書くから、いろいろな本からの引用が並んで認知症を理解してゆくことが出来る。(それがこの本の意図なのだろう。付箋をつけながら読んだので後で抜き出してみよう。)
と12章中6章まできたら取り置きの期日がきてしまったのでそちらを借りてきた。そちらは一番読みたかったほんで、あとがきをいれるとなんと572頁もあるので、きっぱりそっちらに移ることにした。
高橋秀美のほん、ちょっと父上の不思議な言動に意味を付けることに力ははいって、哲学的になっているところがあった。
でも付箋を津得たところはちょっと書き出しておこう。(氏が認知症の認知に参考にした文章)
自分はいまここにいるのか、ここはいったいどこで、いまはいったいいつなのか、どういう状況にいま自分はおかれているのか、といった自己自身についての根本的な見当付けのこと。(『縮刷版 精神医学事典』 弘文堂 平成13年)
いま現在の記憶が積み重ねられることなく頭を素通りしてしまう (春日武彦 『私家版 精神医学事典』河出書房新社 2017年)
もの忘れの自覚があり、メモや黒板、カレンダーの活用などで対策を講じることができれば認知症でなはなく、一方、物忘れを自覚してもそのことを問題視せず、対策を講じないのが認知症といえます。 (山口晴保著 『紙とペンでできる認知症診療術』 共同医書出版社 2016年)
というところで次に行きます。