ティエリー・マイラードに最初に会ったのは2013年のことで、それがこのアルバム、デヴュー10作目だった。それ以来その実力に魅了され6つの記事を書いてきた。
その最初の記事にデヴュー作はデニチェンとパティトウッチとのトリオ・アルバムと書いたけれど当時手には入らず聞いてなかった。今回お元気ですかと尋ねてみたらこの1998年にリリースされた古いアルバムがあるのが判ってこれは中古でお値段も安い(2007年リイシュー品)ので買ってみた。
最近ではオーケストラの曲を作曲したりで音楽枠がとても広くしている人だけれど、これが出発点というのは聞いてみたかった。
1997年パティトウッチとデニチェンという大好きな二人と共演という夢が実現したアルバム。
最後の「ステラ」以外はマイラードのオリジナル、3曲目の静かな曲が出会ったマイラードに近いけれど、1曲目、2曲目などのデニチェンの手数の多い4ビートにパティトウッチの重めのビートもそれはまた違って面白い。
マイラードって年齢を明らかにしていないけれど会った時から16年前だから20歳台だろう、思う存分引いているというのが一番の印象でしょうか。
5曲目パティトウッチはエレベに持ち替えて、これも久しぶりで面白い。
PARIS NEW YORK / THIRRY MALLARD TRIO
Bass – John Patitucci
Drums – Dennis Chambers
Piano – Thierry Maillard
1 Live In New York 5:06
2 Tea For Drive 7:02
3 Monument Valley 7:44
4 Max II 9:53
5 Jamais Fini 6:45
6 Bora-Bora 5:06
7 L'Échiquier 6:50
8 Maya 6:32
9 New Trio 5:57
10 Stella By Starlight