園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

心配

2010-02-21 21:15:22 | 日記
園長です。
 先日、仙台にいる娘から電話が来た。滅多に私宛に来ないので、何事かと思ったら、私が保育園のホームページに書いた記事を読んで、心配して電話を寄こしたのだそうだ。朝の犬の散歩で、犬に引っ張られてステンッ転んだという記事読み心配したそうだ。私は面白おかしくしようと少し大げさに書いたのが原因のようだ。でもとてもうれしかった。娘たちとはなかなか話をする機会が少ない。だいたい母親で問題は全て解決するようだ。時々、妻が「お父さんと替わる?」という会話が聞こえるが、その後、私に電話が来たためしが無い。「難しい、怒りんぼのお父さんは苦手。」という電話の向こうの声が聞こえそうである。でもまあ、私が出ないくらいのほうが問題が小さいと思うので努めておおらかな気持ちでいようと思う。これまでも、「お父さんにおりいってお話が・・・。」という言葉にろくなものがなかったように思う。でも、子どもたちが大人になった証拠なのかもしれません。三女もあと1年で大学生活を終えます。「お父さん、おりいってお話が・・・。」という場面はまずないと思うが、人生の一大局面であることには間違いない。
 私も、大学を卒業する時に、人生の大きな転換期があった。卒業を目前にした1月に突然の父からの言付けがあり、「予定を変更する。おまえは当分八戸に帰ってこなくてもよい。」という言葉に、大いに落ち込んだ想いがある。その時は、すごいショックだったが、今は、あの時の父親の言葉で東京に2年間いられたことに大いに感謝している。世の中は、どこでどう変わるかわからないが、ピンチがチャンスになったり、デメリットだと思っていたことが実は大きなメリットだったりする。世の中は捨てたものじゃないのだ。ヤケノヤンパチで就職した会社がとても面白いところで、53歳になった私の人生の中でも、中身の濃い充実した東京での2年間になったのである。その頃の先輩たちとは今でも、時々あって旧交を深めている。なんといってもそこの社長だった人と今でも連絡を取り合っている。もう86歳になるが、たまに電話で話をすると30数年前が直ぐに戻ってくる。人生本当に何があるかわからないが、状況がどう変わろうが、自分を信じてまっすぐに進んでいきたいものだと思う。娘たちよ、いたらぬ父だが、心配ありがとう。自分の信じた道を歩んでくれ。自分の道は自分で切り開くのだ。
  「この道より 我を生かす道なし この道を行く」  武者小路実篤   
コメント
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