園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

山の恵み

2012-06-04 10:28:35 | 日記

園長です。

昨日の日曜日、朝から良い天気だったので、久しぶりに山菜取りにいきました。山菜といっても「ふき」「ワラビ」「みず(うわばみそう)」など間違っても「毒草」に見えないものばかりです。いつもだとどこかに出かけるときは大体10時過ぎころの出発になるのですが、珍しく妻と呼吸が合い、9時少し前に出発しました。最近は農免道路が整備され、下手に国道を走り、信号機待ちをしているよりもスムーズに目的地へ着くことができます。この日は、青森県と秋田県の県堺にある「白萩平」というところへ行きました。国道を走ると目的地まで1時間30分はかかりますが、農免道路を利用するとたったの1時間で行きます。もちろんスピードは控えめです。

 この「白萩平」は、中学3年の夏に学校でキャンプに来た思い出の場所でもあります。今はキャンプ場の跡形もありません。ただ広々とした牧草地が広がっているだけです。しかし、この牧草地の周りに生えている「ささやぶ」の中に、それはそれはほれぼれするような立派な「わらび」が生えているのです。身の丈40センチ、太さは私の小指くらい・・・鉛筆くらいの直径。タケノコと背比べするかのように成長を競い合っています。日が当たらない分柔らかく、指でしごくと「ポキッ」という音をたてて折れます。あまり力を入れると途中から折れてしまい残念な結果になります。この辺は「熊」もたくさんいるようで、あちらこちらに「熊に注意」という看板が立っています。日の光をさんさんと浴びてスーパーの袋にほぼいっぱい採り、ワラビ採りは終了しました。帰りは久しぶりに田子町の「弥勒の滝」を見ました。10数年ぶりに行ったのですが、当時とは比べ物にならないくらい道路も環境も整備され、「秘境」というイメージからは程遠い存在になったような気がします。砂利道を土埃を立てながらハンドルにしがみついて運転していたころを懐かしく思います。きれいになった「弥勒の滝」もいいのですが、やっとたどり着いた・・・という弥勒の滝のほうが価値が高かった気がします。

 帰り道、国道沿いの直売所に「たけのこ」ののぼりが立っていたので覗いてみると、山菜の王様「ねまがり竹」が置いてありました。とても太く皮が赤みがっていて、プロでも収穫が難しそうな高級品でした。隣には普通の根曲がり竹が売っていましたが、明らかに「物」が違います。100円高かったのですが、迷うことなく立派な500円のほうを選びました。

 途中「サンモールたっこ」で田子牛の肉を少しだけ買い、私の畑にと・・・サツマイモの苗も妻が買ってくれ、帰途につきました。山菜取りと魚釣りは、その時は面白くとるのですが、帰ってからが大変。すぐ食べられるものでもなく、下ごしらえに大変時間がかかります。大量に採った「ふき」は鍋に入りきらないので包丁で三等分に切り分け湯がき、スジノトーッタフ~キの通り、皮を剥いたのですが、たっぷり1時間以上かかりました。ワラビは妻が上手に「あく」を抜いてくれました。我が家には「秘伝の灰」があり、ワラビ採りとあく抜きには欠かせない存在になっています。もう3年くらい使っていますが、とても重宝しています。新鮮なワラビと途中買った「タケノコ」をレンジで焼いて(そのまま焼くことを地獄焼きというそうです。)麦みそを付けて食べたら、これが「くるみ味」ともいうのでしょうか、ほくほくとした舌触りで、たけのこ特有の「えぐみ」が全くなく、本当においしくいただきました。山菜が大嫌いな我が家の末娘も「これはおいしい。」と珍しく完食していました。明日はサバ焼きを買ってきて「フキの炒め物」でも作ってもらおうと思います・・・何、自分で作らないのか・・・私採る人食べる人、妻おいしく作る人。我が家は役割分担がはっきり決まっているのです・・・なんてね。これは秘密にしておいてくださいね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする