園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

ネマガリタケ

2010-06-06 20:53:08 | 日記
園長です。
 本日、今年一番の快晴でした。今日は、タケノコとわらびを採りに秋田県境まで行ってきました。日曜日だというのにいつもより早起きをして、午前7時30分出発でした。農免道路を田子方面にひた走り、1時間弱で秋田県境の「白萩平」へ。ここは中学校の時にキャンプに来た場所です。当時とあまり変わらない風景ですが、人の姿はほとんどありませんでした。ここに「ワラビ」が生えるのです。実は1昨年何人かとタケノコ採りに来た帰り、ここに寄り、ワラビを大量にゲットしたことがありました。その思い出を頼りに寄ってみたのですが、思わぬ大収穫に同行者と大喜び。なんと太さが大人の小指くらいの立派なワラビがニョキニョキ顔を出していたのです。採った採った、スーパーの袋にほぼ半分。たったの30分もかかりませんでした。ここは見晴らしがいいので、滅多に人が入らないようで、私たちがいくのを待っていたかのような大収穫でした。気分を良くして十和田湖が見える辺りまで移動し、タケノコ採りになりました。ネマガリタケは北国を代表するタケノコで決してキノコの種類ではありません。漢字で書くと「根曲がり竹」と書くようで、この地方では初夏の風物詩となっています。これを専門に採る業者もいるようで、この1カ月間で250万円も稼ぐ人もいるようです。ただ、熊も出てくるような場所なので、注意が必要です。十和田湖展望台の駐車場に車を止め、歩くこと10分。ネマガリタケが生い茂る竹やぶのへ・・・。
笹のむっとするにおいの中を藪こぎです。これが大変。竹の中を移動するには大変な体力がいるのです。少し竹やぶの中を歩いただけで汗がびっしょり、おまけに日ごろの運動不足のため、呼吸困難と足がつったりでもう大変。絶対一人では行けない場所です。それでも約2時間後にはリュックと手提げ袋は「タケノコ」で一杯。12時には心地よい汗と激しい疲労を癒すために昼ごはんです。妻が早起きしてして作ってくれた「タケノコご飯のおにぎり」と卵焼きのおかずで腹ごしらえをしました。同行者は料理自慢の人で、保育園の遠足でも滅多にお目にかかれないようなおかずを持ってきており、私もご相伴にあずかりました。爽やかな初夏の青空、春ゼミの降り注ぐような鳴き声を聞きながらしばしの休憩に自然の偉大さを実感したしたのでした。
 家に帰ってからが問題で、筍とワラビの処理で妻と二人かかりで約1時間30分もかかりました。ネマガリタケは「一杯採った」と思っても湯がいて皮をむくと4分の1から5分の1くらいに減ってしまいます。私みたいな初心者は特に大きなタケノコを採れないので、ほとんどがゴミ箱行きになり、リュック一杯採ってもものになるのは一握りでしかありません。まだまだ修行が足りません。今年は例年より時期が少し遅れているようなので6月中にもう1回挑戦してみたいと思っています。でも竹やぶでの移動を考えると、採った人のものをもらって食べるのが一番いいように思います。
 夜は、ネマガリタケのみそ焼きとワラビのお浸しでおいしいビールをいただきました。苦労して採った収穫はこのひと時で満足に変わります。今日はとてもいい日でした。ビールがおいしい日は充実した一日を過ごした証明になります。明日からは1週間の日程で「自由保育参加日」が続きます。毎日おいしいビールが飲めるように頑張りたいと思います。いやあ、今日はほんとに良かった。味噌をつけて焼いたネマガリタケは最高の味でした。
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春の味覚

2010-06-04 22:08:20 | 日記
園長です。
 今日、北国の春の味覚の代表である「ネマガリタケ」をいただきました。イタダキマシタという言葉はかけ言葉になっていて、「もらった」と「食べた」の意味があります。ネマガリタケは東北地方の山菜の王者で、八甲田や岩手県の山岳地帯に発生する自然の恵です。根元が大人の親指くらいの太さがあり、長さが20センチから25センチくらいが食べごろです。根元付近の皮が少し赤みを帯びているものが最高級のタケノコです。これは山奥の熊が住んでいるところに多く発生し、なかなかお目にかかれません。今日いただいたタケノコはまさに最高級品に近いもので、生のまま焼いて味噌を塗っていただきました。まさに至福のひと時でした。妻が作った「ホイル焼き」も邪道ながらおいしくいただきました。生のままトースターで焼いて、頃合いを見計らって「味噌」を塗り、もう一度味噌がこんがりするまで焼いて、柔らかい先のほうから丸かじりすると本当に春の味がします。私はへそ曲がりなので、太いほうからがりがりかじり、最後にほくほくとした先のほうを食べるのが好きですが、一緒に食べる妻は、最初においしい先っぽから食べます。私とは正反対の性格です。おいしいものを一番先に食べる妻と、おいしいものを最後に食べる私。とはいっても最後においしいところを食べようと、最初においしくないものを我慢して食べているうちに、おいしいところをいつの間にか食べられているという、悲しい性格の持ち主でもあるのです。でもその分、量をたくさん食べるので結局はプラマイゼロというところでしょうか。
 先日、久しぶりで妻と犬の散歩をしました。ビニール袋とカッターを持って・・。我が家の周りは田舎なので散歩コースには春の山菜がたくさんあります。山椒、ワラビ、蕗、こごみ、タラの芽など。今の時期はなんといっても「蕗」が一番です。ヤマブキ・・といっても「七重八重 花は咲けども ヤマブキの みのひとつだに なきぞ悲しき」という、太田道灌の山吹ではありません。山に自然に生えている「山蕗」のことです。茎が赤いものは苦くて食べられませんが、我がの近くには、緑色の茎や白く透き通っている蕗などおいしそうな蕗がそこらかしこに生えています。散歩の犬のおしっこがかからない場所の茎が太い、なるべく緑色の蕗をカッターで根元から切ります。良い蕗は、真ん中の空洞が細く、切るとそこから水がシャーっと流れ出します。悪い蕗は穴が大きく、しかも虫が入って黒くなっています。これはそのまま捨ててしまいます。スーパーの大きめの袋に一杯に詰め込め、家に帰って、大鍋で煮ます。その後夫婦でゆでたての蕗の皮むきをします。おいしい蕗を食べるにはそれなりの苦労があるのです。それにワラビと厚揚げ、高野豆腐を入れて煮ものを作ってもらいました。我が家の奥さんは「煮物」の味付けがとても上手です。正月の煮占めなどは、天下一品だと私は思っています。それに少しだけとってきた「ちょうふき」の三杯酢は絶品でした。独特の蕗の香りは春の味覚そのものです。日本酒が本当によく似合います。おかげで「休肝日」がだんだん少なくなってきました。何とか週1日は確保していますが、春の味覚が私の決心を鈍らせています。でも命より健康が第一・・・。週一日の休肝日だけは誘惑に負けないで守り続けたいと思います。でも、今日いただいた「タケノコ」は本当においしかったなあ。やはりもらって食べる山菜の味は格別ですね。出来れは、ゆでて、きれいに皮を剥いて、食べる直前までしていただければ、もっと最高です。よろしくお願いします。
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バイオリンコンサート

2010-06-01 10:20:24 | 日記
園長です。
 柄にも無く「バイオリン」コンサートに行ってきました。しかもフルコースの食事つき。自分でチケットを買ったわけではありません。音楽を聴くのは嫌いな方ではありませんが、ピアノとかバイオリンときくと、高尚過ぎて自分には合わないという思い込みがありました。何故このような高額なチケットが手に入ったかは企業秘密なので伏せますが、私の趣味の一つの成果だとだけ行っておきましょう。妻と二人で行ったのですが、約100名くらいのこじんまりした会場には私達より年上の紳士淑女がたくさん見えておりました。やはり音楽を楽しむ人たちはそれなりに雰囲気を持っていて、会場内でもじたばたする姿は少しも見当たりませんでした。演奏者は「寺沢希美(てらさわのぞみ)」という可愛らしいバイオリニストで、華奢で美人で、バイオリンを奏でるには理想的な体型の若い演奏者です。私がバイオリンを聴いたのは、根城小学校の演奏会で、どちらかと言うと「ギーコ、ギーコ」という音がベースにある演奏でしたが、今回は、世界的に活躍されていると言うとおり、素晴らしい音色の演奏でした。曲目も見ただけでは解かりませんでしたが、聞いているうちに「あっ、これはどこかで聞いたことがある。」と言うような曲が結構ありました。私達のレベルに合わせてくれたに違いありません。(私の・・かな。)アメージンググレイスやオペラの主題歌なども演奏されバイオリンの奥の深さ、繊細さを堪能することができました。隣で聞いていた妻は演奏者と同じように体を揺らせて聞いていました。最後に演奏した「チゴイネルワイゼン」は、さすがに世界的なコンクールで優勝したと言うだけの実力をしっかり見せてくれた素晴らしい演奏でした。
 保育園にもバイオリンを鳴らす3歳の子がいて、4月の誕生会に演奏を披露してくれました。さすがに聞きほれるところまでは行きませんでしたが、お母さんの血を引き継いで、バイオリンのレッスンをしているそうです。こうしてみると、芸術家にはそれなりの血が受け継いでおり、突然変異で生まれることは滅多にないようです。私なんかはおたまじゃくしも読めないし、カラオケに行くと「素晴らしい。ふつうそこまで外れないよ。」と言われるくらい音感がありません。ダンスなんか特にだめ。保育園に入ったばかりのころ、卒園式の2次会で年配の役員さんからダンスの手ほどきを受けたのですが、相手の足は踏むは、よその人にぶつかるはで、あきれられた苦い思い出があります。運動神経とダンスは絶対比例しないと私はいまでも強く思います。でも年配の男性が社交ダンスを踊っている姿を見ると「羨ましいなあ。」と最近思うことがあります。でも自分には絶対踊れない、ということも確実にあります。私に出来るダンスは相手とぴったりくっつく「チークダンス」のみ。これで今の妻をゲットしました・・・なんてね。
 毎日、忙しぶりをして、生活にゆとりがありませんが、たまには、芸術に触れてみるのも気分転換にはいいようです。お陰で今日も元気です。機会があったらまた聞いてみたいと思います。
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