園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

大山鳴動し鼠一匹

2012-06-12 21:09:16 | 日記

園長です。

 3年もかけて大騒ぎした「幼保一体化」は一体何だったのでしょう。「子ども・子育て新システム」は、自民党もできなかった民主党の目玉政策だったはずなのに、終盤国会を迎えて、消費税増税法案を何が何でも通すため、妥協に妥協を重ね、自民・公明政権でできた「認定こども園制度」を拡充する方向で収束するようです。これまでの議論は一体何だったのでしょう。これでは「日本の子どもたちの将来はない」という発想で出来上がった子ども子育て新システムの理念はどこへ行ってしまいます。子どもに関する予算は「子ども省」を作り一本化するという高邁な理念は、政党間の党利党略により、「認定こども園の拡充」で落ち着くということは、これまでと何ら変わらないということです。認定こども園は制度上の不備があり、浸透できませんでした。まして、保育園には何のメリットもない認定こども園制度。雇用が不安定になり終身雇用制度も崩壊し、女性が就労しなければ日本はやっていけない状態になりました。女性の就労なしでは日本の経済が成り立たないのです。だから「就労支援」の保育所制度は必要なのです。幼稚園は「教育」。保育所は「ただ預かるだけ」という間違った考えを持った国の役人により保育所は幼稚園より教育が足りないと言われましたが、これは現場を知らない役人の思いあがりであり、是非実態を見てもらいたいと思います。保育所のほうが上だ・・・とは言いませんが、保育の理念があり、保育所の保育方針、保育方法があり、幼稚園と何ら変わらない「教育」をしているのです。

 民主党の理念のなさには本当に失望してしまいます。「子どもは社会で育てる」という高邁な理念を支持していただけに残念な気持ちです。私達が提案し、要望したことには「既得権の確保」と批判しながら、消費増税成立のためには全てを捨ててしまう理念のなさ・・・。いったい政治家はこの国をどうしたいのでしょう。「決められない政治からの脱却」などとかっこいい言葉を並べても、所詮は個人の利権、党利党略の政治しかでないのでしょう。これが日本の現状なのでしょう。経済も国民の意識も「右肩下がり」の現状を打破するには元気な子どもたちに期待するしかないのです。ここで目を覚まさないと日本の将来はありません。何回も言いますが「子どもを大事にしない国、こどもが生まれない国は滅びるのです。」今の大人が犠牲になっても将来の日本を背負う子ども達のためにお金を使ってほしいと思います。それが国の理念であってほしいと思います。

 私たちは、今の保育所制度が一番いいとは思っていません。また、経営の既得権を守るために抵抗しているわけでもありません。すべての子供たちが未来に希望を持ち、健やかに育ってほしいだけなのです。子供も、親も「選ぶ権利」があっていいのではないでしょうか。保育園と幼稚園はそもそも機能が違います。歴史も理念も違います。それぞれが自信を持って経営してきたのです。すべては少子高齢化による負の連鎖です。右肩上がりの経済背帳も人口増加も過去のものとなりました。今までの制度では対応できないことがたくさん生まれてきます。思い切った法律改正、コペルニクス的転換の考え方が必要なのかもしれません。私たちも協力すべきところは協力しますが、子供のためにならないことには大きな声でもの申したいと思います。

 6月21日が今国会の会期末です。日本の将来が決まる大事な日です。みんなで心して日本の行く末を見つめようではありませんか。

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園舎改築

2012-06-06 21:01:22 | 日記

 園長です。

 長坂保育園は今年めでたく35周年を迎えました。園舎は時々手入れをしていたので見た目は比較的きれいですが、中味はだいぶ寿命がきています。24年度は長坂保育園が園舎改築の予定になっており、先月、やっと内示がおりました。いよいよ改築に向けて作業が進み始めます。昨日は、設計管理業務の入札が行われ、委託業者が決定しました。なかなかシビアな競争入札でした。法人の理事・監事代表、役所の担当者など立会人が見守る中、厳正に入札は行われました。これからは決まった設計家さんときめ細かな打合せをして、長坂保育園の見守る保育に沿った園舎を作っていきたいと思います。今までは保育室の形状など見守る保育には厳しい保育環境にありましたが、いよいよチーム保育と「自分で考え、自分で選び、自分から行動する子ども」を目指した「見守る保育」ができる環境になります。

 今、建設予定地の「地質調査」をしていますが、知らない人は「園長先生、温泉でも掘るところですか?」と聞いてきます。私は「石油を掘っているんです。」と答えています。本当に温泉や石油がでてきたら改築どころでではなくなります。八戸は1000メートルくらい掘るとどこでも「温泉」がでると言われています。1メートル掘るのにかかる経費は3万円だそうですから、3000万円もあれば、温泉長者になれそうです。しかし、予想と結果は掘ってみないとわからないそうで、温度が25度以下だと温泉とは言えないそうです。素人は420円出して近くの温泉に入りに行ったほうが良いようです。保育園の地質調査硬い岩盤があるところまでで終わりだそうで、だいたい30メートルくらい掘るそうです。これでは「井戸堀」と同じくらいです。温泉はあきらめました。

 なにはともあれ、2月末の完成を目指して、改築一直線です。皆様にはいろいろご不便をおかけしますがご協力よろしくお願いいたします。

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山の恵み

2012-06-04 10:28:35 | 日記

園長です。

昨日の日曜日、朝から良い天気だったので、久しぶりに山菜取りにいきました。山菜といっても「ふき」「ワラビ」「みず(うわばみそう)」など間違っても「毒草」に見えないものばかりです。いつもだとどこかに出かけるときは大体10時過ぎころの出発になるのですが、珍しく妻と呼吸が合い、9時少し前に出発しました。最近は農免道路が整備され、下手に国道を走り、信号機待ちをしているよりもスムーズに目的地へ着くことができます。この日は、青森県と秋田県の県堺にある「白萩平」というところへ行きました。国道を走ると目的地まで1時間30分はかかりますが、農免道路を利用するとたったの1時間で行きます。もちろんスピードは控えめです。

 この「白萩平」は、中学3年の夏に学校でキャンプに来た思い出の場所でもあります。今はキャンプ場の跡形もありません。ただ広々とした牧草地が広がっているだけです。しかし、この牧草地の周りに生えている「ささやぶ」の中に、それはそれはほれぼれするような立派な「わらび」が生えているのです。身の丈40センチ、太さは私の小指くらい・・・鉛筆くらいの直径。タケノコと背比べするかのように成長を競い合っています。日が当たらない分柔らかく、指でしごくと「ポキッ」という音をたてて折れます。あまり力を入れると途中から折れてしまい残念な結果になります。この辺は「熊」もたくさんいるようで、あちらこちらに「熊に注意」という看板が立っています。日の光をさんさんと浴びてスーパーの袋にほぼいっぱい採り、ワラビ採りは終了しました。帰りは久しぶりに田子町の「弥勒の滝」を見ました。10数年ぶりに行ったのですが、当時とは比べ物にならないくらい道路も環境も整備され、「秘境」というイメージからは程遠い存在になったような気がします。砂利道を土埃を立てながらハンドルにしがみついて運転していたころを懐かしく思います。きれいになった「弥勒の滝」もいいのですが、やっとたどり着いた・・・という弥勒の滝のほうが価値が高かった気がします。

 帰り道、国道沿いの直売所に「たけのこ」ののぼりが立っていたので覗いてみると、山菜の王様「ねまがり竹」が置いてありました。とても太く皮が赤みがっていて、プロでも収穫が難しそうな高級品でした。隣には普通の根曲がり竹が売っていましたが、明らかに「物」が違います。100円高かったのですが、迷うことなく立派な500円のほうを選びました。

 途中「サンモールたっこ」で田子牛の肉を少しだけ買い、私の畑にと・・・サツマイモの苗も妻が買ってくれ、帰途につきました。山菜取りと魚釣りは、その時は面白くとるのですが、帰ってからが大変。すぐ食べられるものでもなく、下ごしらえに大変時間がかかります。大量に採った「ふき」は鍋に入りきらないので包丁で三等分に切り分け湯がき、スジノトーッタフ~キの通り、皮を剥いたのですが、たっぷり1時間以上かかりました。ワラビは妻が上手に「あく」を抜いてくれました。我が家には「秘伝の灰」があり、ワラビ採りとあく抜きには欠かせない存在になっています。もう3年くらい使っていますが、とても重宝しています。新鮮なワラビと途中買った「タケノコ」をレンジで焼いて(そのまま焼くことを地獄焼きというそうです。)麦みそを付けて食べたら、これが「くるみ味」ともいうのでしょうか、ほくほくとした舌触りで、たけのこ特有の「えぐみ」が全くなく、本当においしくいただきました。山菜が大嫌いな我が家の末娘も「これはおいしい。」と珍しく完食していました。明日はサバ焼きを買ってきて「フキの炒め物」でも作ってもらおうと思います・・・何、自分で作らないのか・・・私採る人食べる人、妻おいしく作る人。我が家は役割分担がはっきり決まっているのです・・・なんてね。これは秘密にしておいてくださいね。

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ウンがついた?

2012-06-02 14:11:42 | 日記

園長です。

 今日の朝、保育園の駐車場に車を停め、園庭にある「サクランボの木」の下を通りました。例年だとある程度膨らんだサクランボは、その後大きくなれず、木から落ちて子供たちの遊び道具になります。今日、気を付けて見てみると、意外な大きさになっていて驚きました。それも結構な量が・・・。サクランボの木も自分の役割を悟り、今年最後のご奉公をしようとしているのでしょうか。そんな感傷的な気分でいると、私の薄くなった髪の毛に何かが落ちました。葉っぱにしては勢いが良かったし、サクランボの実はしっかり気にしがみついているし・・・なんだろう?サクランボの木にはサクランボを狙って小鳥が来ていました・・・。小鳥、コトリ、ことり、鳥・・・の糞?。近くでそれを見ていた保護者が「園長先生やられましたね。」と一言。ウミネコで有名な蕪嶋だったらいざ知らず、こんな山の中のサクランボの木の下で、小鳥の爆弾に会うなんて・・・「これは糞害だ」なんて憤慨しても始まらないし、なんてついていない朝でしょう。と思いながらも、いや、待てよ。鳥のうんこが付いた、鳥のウンがついた、運がついた。そうだ、これは「フン」ではなく「ウン」なのだ。朝から鳥に運をもらったのだ。最近、寄る年波に勝てず、仕事がなかなか前に進んでいなかったので、小鳥が気の毒に思いウンを分けてくれたのでしょう。・・・そう思ったら、なんと気持ちの良いことよ。「今日は、朝から縁起がいいなあ。」てなもんです。おかげで、建て替えの書類がいつになく早く出来上がりました。昨日から6月。今日は2日の土曜日。勤務表に目を通したら、「園長お休み」と書いてある。なんと今日は私の指定休でした。休みもわからなくなるくらい頑張っている園長なのでした。明日こそはゆっくり休もう。

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