EXPO’70パビリオン ~時空回帰

万博記念公園内に当時のまま、唯一、残されていたパビリオンである「鉄鋼館」。
長く閉鎖されたままであったが、「EXPO’70パビリオン」として復活している。
この3月より、鉄鋼館の内部施設「スペースシアター」が当時のままの演出で公開されるということで、久し振りに訪れた。

斬新というか、奇抜というか、個性的なパビリオンがひしめく中にあって、鉄鋼館は「昔の保険センター」のような地味な建物であったが、内部はプロデューサー武満徹氏による当時の世界最新鋭の音響システムとレーザー光線のショーを備えたホールがあった。

ショーが始まると、まざまざと当時の記憶が甦ってくるから、不思議だ。
あの頃、私は万博マニアの少年だった。


千里丘のEXPO’70会場は、今では考えられないようなパワーに溢れた空間だった。
すべてが右肩上がりで、退潮することなど、考えられなかった時代。
すべてが限りなく進歩していくと信じられていた時代。
ソ連館や西ドイツ館、ビルマ館など、21世紀生まれの人からすれば、どこの国?と思うだろう。

シンボルであった「太陽の塔」の作者、岡本太郎のイメージ空間。


「太陽の塔」自体もパビリオンで、現在は未公開ながら、今後の再開も計画されているそうだ。
内部の「生命の樹」のモデル。


電気自動車や缶コーヒー、LANなどは、この万博を契機に世に出たと云われている。

万博コンパニオンのユニフォーム。
彼女らも、今やおばあさん!? 時の流れは時として無情だ。

そして、私は、はたとして、立ち止まる。
人類はあれから、本当に進歩したのだろうかと。
技術革新は確かにあった。
それがイコール進歩ではないことを当時から気づいていたはずだ。
だからこその「進歩と調和」。
にもかかわらず、表面的な便利さに流され、世渡りの術に長け、それを進歩と勘違いしている輩の何と多いことか。

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万博記念公園内に当時のまま、唯一、残されていたパビリオンである「鉄鋼館」。
長く閉鎖されたままであったが、「EXPO’70パビリオン」として復活している。
この3月より、鉄鋼館の内部施設「スペースシアター」が当時のままの演出で公開されるということで、久し振りに訪れた。

斬新というか、奇抜というか、個性的なパビリオンがひしめく中にあって、鉄鋼館は「昔の保険センター」のような地味な建物であったが、内部はプロデューサー武満徹氏による当時の世界最新鋭の音響システムとレーザー光線のショーを備えたホールがあった。

ショーが始まると、まざまざと当時の記憶が甦ってくるから、不思議だ。
あの頃、私は万博マニアの少年だった。


千里丘のEXPO’70会場は、今では考えられないようなパワーに溢れた空間だった。
すべてが右肩上がりで、退潮することなど、考えられなかった時代。
すべてが限りなく進歩していくと信じられていた時代。
ソ連館や西ドイツ館、ビルマ館など、21世紀生まれの人からすれば、どこの国?と思うだろう。

シンボルであった「太陽の塔」の作者、岡本太郎のイメージ空間。


「太陽の塔」自体もパビリオンで、現在は未公開ながら、今後の再開も計画されているそうだ。
内部の「生命の樹」のモデル。


電気自動車や缶コーヒー、LANなどは、この万博を契機に世に出たと云われている。

万博コンパニオンのユニフォーム。
彼女らも、今やおばあさん!? 時の流れは時として無情だ。

そして、私は、はたとして、立ち止まる。
人類はあれから、本当に進歩したのだろうかと。
技術革新は確かにあった。
それがイコール進歩ではないことを当時から気づいていたはずだ。
だからこその「進歩と調和」。
にもかかわらず、表面的な便利さに流され、世渡りの術に長け、それを進歩と勘違いしている輩の何と多いことか。



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