椿の咲く頃 ~万博公園・椿園
訪れる人の絶えない今や盛りの梅林に比べて、椿園の人の少なさはどうだ。
赤、白、ピンクと華やかな花弁ながら、どこか暗さを感じさせるためだろうか。
それとも、木に春と書いて「椿」という割には長い間、咲くため、珍しくないからだろうか。
太陽の塔の西側、冬枯れのメタセコイア並木の一角の椿園を覗いてみた。
椿は花ばかりでなく、樹木も硬くて均質な高級木材とされてきた。
工芸品として、古くなっても堅くツヤが出て美しいと珍重された。
また、椿の木灰は日本酒の醸造に欠かせない麹造りにも欠かせないという。
しかも、種子から絞った油は食用油として珍重されたばかりか、女性の整髪にもツバキ油として使われてきた。
日本人の生活には随分、関わってきたということだ。
そればかりか、花盛りの花弁のまま、落ちるものだから、潔い、とか不吉だとか、解釈され、日本の精神文化にも多大な影響を与えたようである。
先日は「椿寿庵」の椿を紹介したが、奈良や京都には他にも、椿の名所がある。
また、ゆっくり、訪れてみたいものだ。
○白毫寺の「五色椿」
○東大寺の「糊こぼしの椿」
○伝香寺の「散り椿」
以上、奈良市
○霊鑑寺
○椿寺
○宝鏡寺
○花尻の森
以上、京都市
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