ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

平野の町づくりを考える会・川口良仁さん・講演 「オモロイ平野の町づくり」 Vol.1

2016-12-14 | 平野の元気もん
平野の町づくりを考える会・川口良仁さん・講演 「オモロイ平野の町づくり」 Vol. 1




11月8日、川口良仁さん(「平野の町づくりを考える会」事務局、全興寺ご住職)・講演「平野のオモロイ町づくり」が区役所にて開催されました。
一聴講者として、また、「考える会」の一員として、これまで、お聞きしたことを中心にまとめてみました。

                 


講座では、まず最初に大阪ビデオコンテストで受賞した「ひらのまんだら」と「町づくり」という、「考える会」の故・松村長二郎さん撮影・編集・ナレーションのDVD2巻を鑑賞しました。
その後「平野の町づくりを考える会」が発足したきっかけや活動などの話しをお聞きしました。

 1980年南海平野線の廃線にともない平野駅舎保存の住民運動が起こり、駅舎保存は叶いませんでしたが、そのときに「平野の町づくりを考える会」ができました。
 まだまだ、“まちづくり”という概念も黎明期であり、全国的にも先駆け的な市民団体の誕生でした。

                         
 
 「平野の町づくりを考える会」のテーマは、「歴史を生かす、まちづくり」。
 町なかをマップ片手に地域の歴史や文化を訪ねて歩くうちに、地域の人との交流が生まれる。
 ここから、「まちづくり」は「まち歩き」から始まるとされました。
36年にわたる活動を一表にまとめたのが下記です。




 
 平野の伝統行事である杭全神社の御田植神事が1991年に途絶える危機に見舞われ、翌年「平野の町づくりを考える会」が母体となって「御田植神事保存会」が結成され、会員によって奉納されています。
 2008年、「杭全神社・御田植神事」は無形の国指定民俗文化財に選定されました。

                         

                         

                         

                          

また、江戸期の含翠堂の精神を引き継ごうとスタートした含翠堂講座の開催や杭全神社の「平野連歌」が再興され、「平野酒」「平野飴」「平野蒟蒻」「平野酒饅頭」などの平野名物を復興させました。 
 
                     

                          



                          


 「ひらののオモロイはなし」「平野のおもろいことば」「写真集 おもろいで平野」などが「考える会」より出版され、平野の歴史・文化をもっと知ってもらうために、民間施設の一部を無料開放していただき 1993年平野・町ぐるみ博物館の「町めぐりツアー」が始まり、1998年には大阪市の要請で結成された「平野郷HOPEゾーン協議会」にも参画し、町の修景事業にもかかわりました。



                          

                          



                          

「光を観るというのが観光であって、平野郷では感風ということばを使っています。
 感風というのは、形を観るのではなく、目にみえない風を感じるということです。」

「町ぐるみ博物館」も観光客誘致が目的ではなくて、住民とコミュニケーションを楽しみながら、まちづくりをするというもの。

                          
                          
    次回へつづく                               

 


                

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