ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

キトラ古墳と稲渕の菜の花 ~飛鳥逍遥

2017-03-30 | 奈良の旅
キトラ古墳と稲渕の菜の花 ~飛鳥逍遥

              

 昨年より公開されるようになった飛鳥の「キトラ古墳壁画体験館」。

              

 特別史跡キトラ古墳は高松塚古墳に次ぐ我が国2例目の壁画古墳で、1983年の調査で石室内に描かれた極彩色壁画が発見された。
 キトラ古墳は、藤原京の南に広がる古代の皇族・貴族などの墓域に所在する小さな円墳で、7世紀末~8世紀初頭頃に造られたと考えられる。

               

 石室内部の広さは奥行2.4m、幅1.0m、高さ1.2mで、天井・側壁・床面の全面に漆喰が塗られている。
 その白い漆喰面に、四神や十二支、天文図などの極彩色壁画が描かれている。

               

               

 キトラ古墳の石室内には、四神、十二支、天文図、日月の壁画があるが、四神は天の四方を司る神獣で、壁画は対応する方位に合わせて、東壁に青龍、南壁に朱雀、西壁に白虎、北壁に玄武が描かれている。

 高松塚古墳では、盗掘により南壁の朱雀が失われていたため、我が国で四神の図像全てが揃う古墳壁画はキトラ古墳壁画のみ。

 昔から、この古墳は地元住民から亀虎(キトラ)と呼ばれていた。
 まるで、四神壁画の存在を知っていたかのように。

               

               

               

               

               

 渡来人である平野区の鞍作村の匠集団が、何らかの理由で飛鳥に移住せしめられて、何を成しえたか・・・。古代史のロマンである。

               

                

 彼岸花で赤く染まった稲渕のあたりは、今、菜の花が盛りであった。


               

               

               

               


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