屋久島・白谷雲水峡・二代大杉 ~「もののけ」と神々の島へ⑥
この日は白谷雲水峡に出かけるべく、 YHの談話室で一人、静かに山行きの準備をする。
時計は午前4時40分を指す。午前5時発の臨時登山バスに乗るためだ。
暗闇を突いて、現れた臨時便は猫バスに見えた。
乗り込むと誰も乗っていない。このまま、登山口終点まで、誰も乗り込まなかった。
約30分で登山口に到着。
白谷雲水峡は宮之浦川の支流、白谷川の上流に広がる森林。
清流が育んだ森は潤いに富み、およそ600種類を数える苔に覆われた深い緑の森は、「もののけ姫」のモデルになった。
「腹に一物で、山に入るな。」
屋久島では自然保護のため、排泄には特に厳しい。
登山口で済ませておくか、携帯トイレを持参することが義務付けされている。
まあしかし、出せと言って、即、出せるものでないのが、人の世の常。
私も念のため、災害用の携帯トイレを持参した。
登山口から渓谷沿いにコースを進む。
白たえの滝、飛流おとしという、名瀑が続く。
そして、最初に出会った大物の屋久杉が「二代大杉」である。
二代大杉の特徴は、 折れてしまった一代目の杉の上に二代目の杉が成長したものであることと、中が空洞になっていること。
このように切株から新たな芽が出て成長することを、「切株更新」と言う。
その圧倒的な存在感をご覧あれ。
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