屋久島・白谷雲水峡・太鼓岩 ~「もののけ」と神々の島へ⑧
苔むす森は濃密な生命の気配がただよう。
今にもシシ神が現れそうな幽玄の世界である。
木の中の空洞から覗く世界はまた、違って見えた。
上から、公家杉、かみなりおんじ、女神杉・・・1000年以上、生き抜いた屋久杉には名前が付けられる。
湿潤な森を過ぎると、いきなり、40分の急登、本格的な登山道となる。
息も荒くなり始めたころ、突然、視界が一気に開ける。このコースのピークである「太鼓岩」に到着。
屋久島・最高峰の宮之浦岳を望む展望台だ。
到着した瞬間、雲が沸き上がってきた。
慌てて、太忠岳山頂の岩をカメラにおさめる。
40メートルの巨岩・天柱石である。
霧の中、幻想的な風景が広がっている。
あっという間に太鼓岩は雲に覆われ、雨が降り出した。視界はゼロ。
一ヶ月に35日、雨が降るといわれている屋久島。天気予報は快晴だったが・・・。
雨に祟られた帰路、ようやく、晴れ間が覗き、遠くに出発点の宮之浦港が見えた。
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