屋久島の海中温泉・尾之間温泉・楠川温泉 ~「もののけ」と神々の島へ⑫
一、平内海中温泉
屋久島の南端、平内の“平内海中温泉”は磯の中から湧き出ている温泉である。
干潮時の前後2時間位のみしか入浴できない。
地元の人の話では、満潮時、海面は湯船の上、2mくらいにまで及ぶそうだ。
自然の地形、磯のくぼみをそのまま利用した湯船は野趣満点。
しかも、 男女混浴で、水着着用は禁止。脱衣所もなく、岩陰で着替えることになる。
私は岩陰で躊躇することなく、すっぽんぽんになったが、女性には厳しいかも・・・。
と思いきや、子連れの若いお母さんたちは近くの宿で貸してもらえるのか、浴衣風ワンピースをお召しになって入浴されていた。
志として、200円をBOXに入れるようになっている。町会が管理していて、清掃などを実施しているという。
泉質は硫黄泉(低張性・アルカリ性・高温泉)。泉温46.4℃だが、海水で薄めているのだろう。潮の香がした。
地域の人とゆっくり話ができて、島で一番、寛げた温泉だった。
二、尾之間温泉
モッチョム岳の麓に位置する”尾之間(おのあいだ)温泉”は地元の共同温泉として、人気ある温泉。
開湯は数百年前まで遡り、傷ついた鹿が傷を癒やしているのを猟師が発見したのがきっかけと伝えられている。
湯はかなり熱目で泉温49.5度の単純硫黄泉で、アルカリ性・・・ヌルヌル感がある。
外来客は200円で入浴できる。浴槽の下に玉砂利が敷いてあり、ここから温泉が湧き出ているようだ。
足湯も設けられていた。
三、楠川温泉
宮之浦の楠川集落から山側へとのぼった湯之河にある”楠川温泉”。
すぐ横を流れる湯之河のせせらぎにも癒される。
古くから地域住民の湯治の湯として親しまれてきた。
泉質はアルカリ性単純泉で、源泉(27℃)を加温している。
入浴料金は大人 300円。
アルカリ性温泉特有ぬるぬる度の体感としてはPh8.5~9.0くらいかなと思っていたが、実際にはPh9.79ということらしい。
硫黄泉でもあるから、ぬるぬる感は多少、相殺されているのかもしれない。
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