フジバカマの咲く頃 in 曽爾村 ~「旅する蝶・アサギマダラ」
奈良県曽爾村伊賀見のフジバカマ植栽地に、「渡り蝶」として知られるアサギマダラが飛来している。
春に北上し、冬に南下して暖かい土地で越冬するということで、蔵王から飛んできた個体もいる。
台湾や中国大陸まで飛ぶツワモノもいるそうだ。
まさに「旅する蝶」である。
アサギマダラが好むフジバカマの植栽地は、三重県境に近い青蓮寺川沿いにある。
地元のまちづくり団体「曽爾街道風景つくり隊」が整備し、昨春からフジバカマを栽培している。
アサギマダラの運動量は半端なく、俊敏で静止することが少ないので、撮影は至難の技である。
たくさんの人が撮影に訪れていたが、翅が開いた状態を撮影できた人は少なかったに違いない。
アサギマダラがフジバカマの花から吸蜜するのは、この花に毒性であるアルカロイドが含まれており、鳥などの捕食者に対する防衛策になるからだと云われている。
また、オスにとってはアルカロイドが性フェロモン原料になっているからだと考えられている。
それにしても、彼等は何故、フジバカマが咲く場所を感知できるのだろうか。
ネットで検索しているわけでもないだろうに、不思議なことである。
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