ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

「もののけ」と神々の島へ ⑤ ~屋久島うまいもん

2018-08-09 | 屋久島

 「もののけ」と神々の島へ ⑤ ~屋久島うまいもん

 屋久島・宮之浦でまず、食したかったのが、”首折れサバ”の刺身である。

 魚自慢の「若大将」というお店をYHで紹介していただき、出かけてみた。

 中央下が、お目当ての”首折れサバ”で、時計まわりに真鯛、ウメイロ、カンパチ、カツオ、シマアジ、アオダイ。

 それぞれにおいしかったが、やはり、”首折れサバ”が一番だった。

 

 ”首折れサバ”は、屋久島で水揚げされるゴマサバのこと。

 特に東シナ海側から日本海側の方でとれるものをこう呼ぶ。

 血液を抜き、鮮度を保つために、漁獲後、すぐに首を折ることからその名が付く。

 ゴマサバは、マサバに比べて脂肪分が少なく、刺身にすると身の締まった歯応えが味わえる。

 次に屋久島の珍味、”カメノテ”を味わった。

あの海岸の岩場で見かける“カメノテ”。まさにその名の通りのネーミングだが、食することができるとは・・・。

一見、貝と思われそうだが、エビとかカニと同じ甲殻類の仲間。

バターで炒めているようで、なかなか、絶妙の珍味!

せっかく、屋久島に来たのだからと地元の焼酎を。

やはり、芋が中心だが、私は麦派なので、こちらを注文。

 南国の風情ある、お店だった。


 もうひとつの名物は“トビウオ”。

  トビウオは“あご”ともよばれ、“あごだし”の旨さにも定評がある。

 「潮騒」という人気店で“トビウオの唐揚げ”をいただいたが、こちらも絶品だった。


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「もののけ」と神々の島へ ④ ~高速船とっぴーで屋久島へ

2018-08-07 | 屋久島

「もののけ」と神々の島へ ④ ~高速船とっぴーで屋久島へ

 時間さえ許せば、リーズナブルでゆったりとした船旅は魅力的だ。

   さんふらわあ大阪南港~志布志航路はインターネット予約で8100円~。

 更に志布志~鹿児島間の約2時間のシャトルバスがキャンペーン期間中は無料となる。

 ツーリスト席もマットが用意されたり、一席ごとにカーテンで仕切られたりと、昔の二等船室とは隔世の感がある。

 このノウハウ、災害時の避難所に生かせないかとも思う。

 朝食は620円でバイキングが楽しめる。

 飛行機なら、1時間ほどだが、さんふらわあは約15時間かけて、やっと、九州にたどり着く。

 船は都井岬の沖合いを通過し、志布志港へと入港する。

 志布志から、鹿児島港・南埠頭へシャトルバスで移動。

 港の平和食堂で、さつまラーメンをいただく。

 薩摩らしく、こってり豚骨である。うまかった。

 ここからは、高速船とっぴー&ロケットで、屋久島へ一気に王手だ。

 こちらの運賃は9000円。ここまでの距離数を考えると割り高感がある。

 桜島を見るのも久し振りだ。10年振りくらいか。

 学生時代、ここから、船で沖縄本島、更に石垣島を目指したことがあった。

 あのころと、あまり変わっていないなと自分では思う。

 錯覚だろうけれど。

 今日の桜島はすっぽりと雲の帽子を被っていた。

 指宿沖を通過。開聞岳も雲を被っていた。

 目を東に転じると本州最南端・佐多岬。

 

1時間50分で、屋久島の表玄関・宮之浦港に到着。

 屋久島は飛び切りの夕焼けで迎えてくれた。

 

 

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「もののけ」と神々の島へ ③ ~“さんふらわあ”の朝陽

2018-08-06 | 屋久島

「もののけ」と神々の島へ ③ ~“さんふらわあ”の朝陽

 さんふらわあ船内では、様々なアトラクションが催された。

 一つが新造船「さつま」の売りである、“プロジェクト・マッピング”。

動画

もうひとつが、クラリネットの船内ストリート・コンサート。

シックでかわいい綾乃さんの登場である。

動画

 

綾乃さん、普段は神戸や天満のお店でコンサートをされているとか。

    神戸三宮 ワインバー“SIR HIRAMATSU2”

    大阪天満 イタリアン “Deel”

平野にも来ていただけるとのことなので、ご希望があれば、私まで連絡してください。

深夜、デッキに出てみると、月が煌々と大海原を照らしていた。

室戸岬灯台の灯りが、さんふらわあを導いていた。

そして、早朝の燦燦と輝く朝陽。

 

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「もののけ」と神々の島へ ② ~“さんふらわあ”の夕陽

2018-08-05 | 屋久島

「もののけ」と神々の島へ ② ~“さんふらわあ”の夕陽

 

 迷走台風のお陰で4日連続して欠航した、大阪南港発、鹿児島県志布志行きの“さんふらわあ”。

 旅の断念も考えたが、5度目の正直で、漸く“さんふらわあ”に乗り込んだ。

 私は船旅が好きで別府航路の“さんふらわあ”や他の九州目指す瀬戸内航路はほぼ、乗船経験があるのだが、志布志航路だけは初めてであった。

 今回は巡り合わせで、新造船“さつま”に乗船できたことも、楽しみのひとつである。

 18時20分、定刻より30分遅れで、南港トレードセンター前より、出航。

 旅の始まりを告げる、銅鑼の音が旅情を一層、掻き立てる。

そして、夕陽ショーが始まる。

頬を撫でる潮風が猛暑を忘れさせてくれるくらい、気持ちいい。

夕陽が沈んだあとは、マジックアワーの始まり。

マジックアワーの空の染まり方は、日ごとに違うから、必見である。

「ターナーの絵みたいだなあ。」

夕陽の写真を撮りながら、不遜にも、そんなことを思った。

 

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「もののけ」と神々の島へ ① ~屋久島プロローグ

2018-08-01 | 屋久島

「もののけ」と神々の島へ ① ~屋久島プロローグ

 旅に出ようと思った。突然、一週間という長い休暇をいただいたからだ。

 切れていたパスポートを再交付するため、あわてて本籍地の役所と旅券事務所に行った。

 自由に使える時間がそこそこあれば、旅に出るというのが、私たちにとっては当然のこと。

 が、行き先がイメージできない。

 国内に目を向けてみた。北の大地は大好きだが、何度も行った地。

 行ったことがないところに行くというのが、これまた、私たちのポリシーではなかったか。

 そして、浮かんだのが、屋久島だった。10日ほど前のことだ。

 思えば、世界遺産に登録される、ずっと以前から、訪れるべく計画をしていたが、そのたび、何らかの不都合が生じて、屋久島行きはならなかった。

 突然、屋久島のイメージが広がった。

 深い森と海ガメである。

 とは言うものの、私たち、旅族は旅においては、目的をもたないようにしている。

 同時に綿密な計画もたてない。

 目的や計画に縛られてしまわないようにだ。

 旅の途上では自由な発想があった方がいい。

 また、私たち、旅族は質素な旅を旨とする。

 宝くじが当たったとしても、豪華なリゾートホテルには泊まらない。

 (これは強がりではなく・・・ほんの少し、強がりかもしれないが)

 さて、本題の屋久島である。

 思えば、前世紀末に爆発的な大ヒットをしたジブリの「もののけ姫」のモチーフは、この島にあるという。

 <ストーリー> 蝦夷の隠れ里に住む青年アシタカは、村を襲おうとしたタタリ神に呪いをかけられる。ただ死を待つより、己の運命を切り開くため、はるか西方の地を目指して旅立つ。そこでアシタカが見たものは、森を切り開いて鉄を作るタタラ場の民とその長エボシ御前、森を守る山犬一族、そして山犬と生きる人間の少女サンであった。アシタカはその狭間で、タタリ神が発生した理由を知る。

 キャッチコピーは「生きろ!そなたは美しい」である。

 作中には、「コダマ」と呼ばれる不思議な精霊の群が登場する。

 豊かな森に宿る「樹の精」らしい。

 人間に対する敵意はなく、大変親しげである。

 森を破壊することは、莫大なコダマを殺すことにもなるのだ。

 「生きろ!」のイメージが膨らみ、屋久島への想いが高まってきた。

 ところが、あろうことか、出発を目前に控えたころに突然、台風が発生。

 あれよあれよという間に小笠原から東海を直撃。

 台風は三重に上陸し、奈良、岡山、広島、北九州と未だかつて、見たこともないようなコースを辿った。

 お陰で、大阪南港から乗ろうと思っていた鹿児島行きのサンフラワーは欠航。

 天気予報を見ると、何たることか、南下する台風の進路の先には屋久島があった。

 ありえない進路・・・ここで、私はこの台風は意思をもっているのではと思った。

 しかも、意地悪な意思である。

 それを証明するかのように、台風は屋久島のまわりを廻り始める。

 欠航は土曜日から、4連続となった。

 さすがに屋久島行きは断念せざるを得ないと思った。

 5日目、日本に居座り続けた台風が東シナ海に向かって、動き始めた。

 やっぱり、屋久島への想いを断ち切れない私は弾丸でもいいからと出かけることにした。

 さて、このストーリーは続くのだろうか。まだ、私にもわからない。

 

          ※当頁画像はプリ画像byGMOより拝借

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