二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

こころの中の少年へ ~三毛ネコさんミニカーを集めるの巻

2011年12月27日 | Blog & Photo
人はおそらく、こころの薄暗い奥底に、女性なら少女が、男性なら少年が住んでいる。普段生活に追われ、せかせかした日常を過ごしていると、それは深い忘却の淵に沈んでいる。ところが、なにかきっかけがあると、糸の切れた風船が空に舞い上がるように、あるいは、沼から水泡が浮上するように、表面へ姿をあらわす。幼児性ということばがあるが、これは、現実には否定的な意味合いで使われることが多い。「甘えがある。幼児性をひきずっているから、いつまでたっても独り立ちできない」というふうに。わたしがここでいう、少年性、少女性は、そういった価値判断はほとんどふくんでいない。たとえば、トップの一枚。 自転車に乗ったひとりの少年が、片足をコンクリートのポールにかけて、なにものかを待っている。 . . . 本文を読む
コメント