(表紙のイラスト。左は巨漢メグレ、右はチビ助の“ばった”)
■ジョルジュ・シムノン「モンマルトルのメグレ」矢野浩三郎訳 (河出文庫 2000年刊)原本は"Maigret au Picratt's" 1950年
Amazonのレビューで「ダントツのAランク」と書いている読者がいる。それほどおもしろかったということなのだ。
わたしも、本編「モンマルトルのメグレ」をAランクとすることに躊 . . . 本文を読む
■ジョルジュ・シムノン「メグレと若い女の死」平岡敦訳(ハヤカワ・ミステリ文庫 2023年刊)原本は1954年
以前から気にはなっていたが、新刊では見つけることができなかったシムノン。ところが2023年に、早川書房が新訳版を刊行してくれた。
古本でもいいのだが、文字が小さいと気勢を削がれる。
わたしが老齢とえる年齢になったからだ。
フランスのミステリは、たしかはじめてのはず( -ω-)
ミステ . . . 本文を読む
本人は7月末から介護施設に入所してしまったけれど、今年はわが家のミカン、まずまずの豊作(*^。^*)
このとき、100個ほど食べ、介護施設にもお土産で2袋持って行った。父は食べられないのが残念。
まだまだ200個以上あるなあ。
最後は野鳥たちに食われてお・し・ま・い(苦笑)。
田舎暮らしの愉しみ♬ . . . 本文を読む
■F・W・クロフツ「死の鉄路」中山善之訳(創元推理文庫 1983年刊)原本は1932年
この「死の鉄路」は、途中まではとてもおもしろかった(^^♪
どうやらクロフツの生真面目な作風が、わたしにフィットするようである。しかも1932年刊行とは想像できない現代感覚にあふれている。
企業ミステリの秀作である。
一点一画をも疎かにしない“楷書の見事さ”は本編にもあてはまる。鉄道事業の内実は隅々まで緻密 . . . 本文を読む
■F・W・クロフツ「スターヴェルの悲劇」大庭忠男訳(創元推理文庫 1987年刊)原書は1927年
アガサ・クリスティーがミステリの女王だとしたら、クロフツは王ということになるかもしれない・・・とかんがえるようになった。ハラハラ、ドキドキ、おもしろかったですよ、これ(^^♪
いろいろな隠し味が、じんわりと舌を痺れさせてくれた。トラベルミステリの逸品というのはその味の一つ。鉄道がじつによく出てくる . . . 本文を読む
■F・W・クロフツ「クロイドン発12時30分」霜島義明訳(創元推理文庫 2019年刊 新訳)原本は1934年
未知の方だけれど、神明明さんという人が、本書巻末にすばらしい解説をお書きになっている。
1.倒叙ミステリとしての「クロイドン」
2.警察小説としての「クロイドン」
3.リアリズム・ミステリとしての「クロイドン」
4.経済・企業ミステリとしての「クロイドン」
5.心理スリラーとしての「 . . . 本文を読む
パーコにピーコ、ヤヨイにリサ。イチロー、タカシ、ヨシヲ、ケンスケ・・・。みんな同じに見えるよ、区別がつかな~い(;^ω^)
学校でどんなこと教わっているの?
宿へ引き上げるにはまだ早いからねぇ。
フレームにおさまりきらないスズメたちもいたんだよ、この3倍くらい♬
それにしてもにぎやかです。 . . . 本文を読む
うぁお、信号待ちしていたら、自転車に乗ったこんな女性が通り過ぎました(^^♪
さほど大きくはないけど、利根川に流入する一級河川があって、その堤防にサイクリングロードが設置されています。
左からだれかくる! と思って助手席のカメラに手をのばした数秒後。
いやあ颯爽としてカッコいいですよね(ˊᗜˋ*) . . . 本文を読む
■ヒラリー・ウォー「生まれながらの犠牲者」法村理絵訳(創元推理文庫 2019年刊新訳)原本は1962年の刊行
読み了えて、どうも後味の悪い作品だなあ・・・と思った。
それに、半分ばかり読みすすめたところで、誰が犯人かの見当がついてしまった。
何度もいうように、ドキュメンタリー(あるいはノンフィクション)のような現実を丹念に描いてゆく作風はもちろん健在。
署長のフェローズが、部下に対してブチギレ . . . 本文を読む
■ヒラリー・ウォー「ながい眠り」法村理絵訳(創元推理文庫 2006年刊)原本SLEEP LONG,MY LOVEは1959年刊行
最後のページ数行で、ぴたりと着地が決まった。うん、お見事というしかないだろう(*・ω・*)
3作つづけての星5つは、わたしの読書体験でもそうめったにあることではない。盛大な拍手を送っておこう。
東京創元社さん、翻訳権を独占しているのだからもっともっと出してよ、頼むか . . . 本文を読む